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裏家業に生きる日々  作者: あやとり
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初の能力者戦

よろしくお願いします。

 午後7時。俺と相棒の永瀬一樹は事件が起こると予想される人通りの少ないカフェで、能力者が暴れだすのを待っていた。一樹は中性的な顔立ちでフレンドリーな女子高生だ。

「そーいえば、何でボスはここで能力者が暴れるなんてことわかったんだ?」

「うーん... 。多分未来予知的な能力者でも味方にいるんじゃない?」

「まあ、そーなんだろーな」

俺達はコーヒーを飲みながら窓の外を警戒していた。

「智也... 」

「わかってる。」

外にいる通行人が、黒のパーカーの男にいきなり首を絞められたと思ったら一瞬で黒焦げになった。

「ちょ... !?」

「!?」

俺達は何が起きたのか全く解らなかった。通行人が首を掴まれ、その瞬間に焦げたようにしか見えなかった。

「一樹はこの建物の二回で狙撃準備、俺は攻撃をしかける。」

「了解」

いつもは少しは余裕のある返事をするのだが今回は違う。やつから陽炎的なのは見えなかった。つまり、炎ではないか。とすると電気だな。鍛え上げた観察眼で相手の能力を特定する。俺は素早く周囲の建物にワイヤーをしかけ、使いなれたナイフを構えた。

「何だ、お前。ビビりもせずに立ち向かうやつは大抵裏家業のやつだよなぁ... 。失せろ」

やつの空気が変わる。無駄な会話は必要ない。さっさと片付ける!俺は吹き矢を飛ばし飛び出した。

刹那。バチッっと音がしたと思ったらやつの姿が消えた。マズイ!後ろを取られた!

パンッ

銃声が聞こえたと思うと回りのワイヤーが一気にやつの四肢を絡めた。張ってあるワイヤーが銃弾によって切れ、一気に黒のパーカーの男に絡み付いたのだ。

「終わりだ。」

俺はやつの心臓めがけてナイフを突き刺そうとした。パーカーの男は絡め取られた腕を必死に持ってきてガードの体制をとる。ワイヤーで縛ってあるのに、何て力だ。だが、無意味だ。俺のナイフが腕のワイヤーに触れた瞬間。

ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!

俺の体は完全に痺れた。遠くで銃声と叫び声がする。一樹に逃げろと言いたいのに声もでない。くそ!マジでしくった!電気使い相手にワイヤーとか俺はバカだな... 。そこで俺の意識は遠退いた。





初の能力者戦に、最強に近い電気使いが相手だとこうなるのが普通かな。

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