日常
よろしくお願いします
「智也ー、起きろー」
俺の名前を呼ぶ声がする。
「木道智也ー、起きなさいー」
いい加減にしてほしい。こっちは疲れてんだ。
「おい!教科書くらいは出せコルァ!」
「ふごっ!?」
俺としたことが一般人の怒鳴り声にびびらされちまったぜ。
「お前なー。部活もしてないのにどうして毎時間毎時間寝てるんだ。そんなんじゃ、進学どころか進級も出来んぞ。」
俺は黙って教科書を出し、シャーペンを持って勉強する姿勢をとった。皆はいつものことだ、とばかりに授業が進むのをぼんやりとまっている。
「ったく。じゃあ続けるぞー」
そして授業が再開する。くそ!俺が部活をやってないただの暇人だとでも言いたいのか?ふざけるな。俺はこの腐った世の中の腐ったゴミどもを掃除してやってるんだぞ。これだからなにも知らない一般人は困るぜ。
裏家業。それは諜報員、情報屋、闇医者など様々だが、中でも最も危険な裏家業ーそれが殺し屋だ。俺は六歳の頃からウチの組織のボスに拾われ、殺し専門の技術を学んできた。仕事は主に夜に実行する。そして大抵一人サポート役の相棒がいる。素早くこなせば速く終わるが、当然難易度の高い仕事は言うまでもない。
っと脳内説明はここら辺にしといて、殺し以外の特技ーシャーペンを持ちながら寝るーを発動するか。
ブー、ブー、ブー
携帯がなった。授業中だぞ。丁度教師は黒板に問題文を書き始めたところだ。用件はっと...
ー午後7時より能力者が町で騒動を起こす。速やかに排除しろー
能力者?能力者はさすがに会うのは始めてかな?組織には何人かいるみたいだけど俺の相棒は違うし。まあ、学校が終わったら考えるか。
そして、能力者関係の仕事は高難易度のものだとは知らずに智也は寝落ちした... 。
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