南無一般人民
「甚だしい!!」
ん?
「どうかしたんですか?先生。」
「どうもこうもありません!今日の瓦版!」
瓦版を机にドン!
岡○○一エベレスト登頂
「え、えらくタイムリーなネタだな、おい・・・。って昔から人気のアイドルじゃない?何が甚だしいの?」←小田
「それが甚だしいのです!アイドルだったらエベレストに登頂するだけで記事になるんですか!?」←鈴矢
「ま、まぁ有名人なんですし・・・。」←小田
―いいえ・・・違いますよ!
「御覧なさいこれを!」
・アイドルが高卒認定試験を受けたり
・アイドルがファッションブランドを創設したり
・演技力云々より宣伝のために起用したり
・変顔や著名人との仲の良さをSNSでアピールしたり
―一般受けばかり狙って!!それも大抵失敗するのに!!高卒認定って・・・我々はどうなるんです!?
「そ、そうかも知れませんけど・・・ほら、一芸に長けているとか・・・」
↑安部
「だからなんですか!!設計の技術が世界一だからと言ってヤブ医者のみたいな診察をしても良いと言うんですか?」←鈴矢
―た、確かに。分かりずらいけど分かる!!
「そうでしょう!一芸で長けてその世界に足を踏み入れたならその一芸で貫き通してください!公務員なんてたかだか朝市への出品で訴えられそうになったんですよ!」
「そんなことが・・・」←小田
「えぇ、昔に・・・」
零七年前ほどのことです。
「でも、昔の人も一芸で栄えた人がいるじゃないですか。織田信長さんとか戦が得意?だったわけですし。もしも、彼がエベレスト登頂してたら歴史書に載っていたかも知れないじゃないですか?」←んモブ
「歴史に”かも”なんてありません。」←教師失格者
「大体アイドルってどういう意味でついたんですか!?邪神という意味ですよ!?※(エキ○イト先生より出典)」←授業中に調べる教師もどき
~ネットの情報の鵜呑み良くない~
「邪神・・・先生、それはつまり・・・」←御モブ様
ゴクリ
「この世の終わりです。※末法思想ですね」※仏様でもこの世は救えないという平安終わりごろの全く罰当たりな思想。浄土宗は現世では苦労しても死後で幸せな場所(浄土)に行きたいという宗教。
~高校で習います。日本史Bでね。~
「末法思想・・・。皆さん!!」
「「「「「「は、はい!?」」」」」←Other
キンチョー
「※南無阿弥陀仏です!唱えますよ!」※南無阿弥陀仏は阿弥陀仏様にすがる(南無ですがるという意味。漢字は当て字だよ。)こと。唱えるだけで死後浄土に逝けるという考え。
「先生」←安部
シーン
「は、はい。何ですか?」
―南無阿弥陀仏って阿弥陀仏様にすがるということですよね。浄土真宗では悪人も唱えれば浄土に逝けると言いますがそれって甚だしいとは思いませんか?
シーン2
・
・
・
「ほ、ほらあれですよ。ドラ○エでメラ!と唱えただけで火が起きるのと一緒で。一々ライターで火つけてたら大変でしょ?」
「ですけど、甚だしいと思いませんか?」
シーン3
「当時の人民には大変な世の中だったんですよ!!」
机をバン!
「今日の授業は終わりです!!!」
スタスタ
扉をガシャーン
「終わりです。」
□■
キャスト
鈴矢大人
安部清春
小田信子