帰りません 参るまでは
「先生!昨日いませんでしたけどどうかされたんですか?」
「えぇ。出張でお伊勢参りに」
「それ、旅行なんzy「そんなことより皆さん。」
「ひ、人の話をk「日本人はどうしてこう多くの神を信仰するのでしょう。」
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神社、寺院、教会。日本には古くから多くの信仰を示す場所が存在する。
「神社の王様と言えばこの伊勢の国をお膝に控えた伊勢神宮というわけですがそこに座っている明らかにキリシタンの天草くん。どう思いますか?」
「えらく、アバウトな質問ですね。」
「ちなみに先生は・・・すがる神様がたくさんいればラッキーだと考えています。晴れなきゃ天照様のせいにしますし、入籍出来なきゃキリストのせいにしますし死んでもなお浄土に行けなければ仏様のせいにしてやりますよはっはっは。」
―こいつどこまでも駄目なやつだ・・・。
「皆さんの心が透けて見えますよー?ですけど罰当たりな人間は先生だけでは無いでしょう?」
・このお経の書かれた本があれば来世でも幸せに
・この水はお釈迦様の飲んだお水です
・座禅を組んで飛べばいつか空中浮遊が出来る
・あなたは運が悪いからいつか癌になる
「分かりますか?宗教やら霊、それに悪運の話を絡めて人を脅し詐欺をする。いくらでも罰当たりな人間なんているでしょう!?」
うんうん。
「あのー先生・・・」
「ん?明らかにキリシタンの天草くん?」
「いや、別にその感じいらないです。実はこの間・・・」
~回想~
「よーし今なら誰も見てないなぁ?この看板を貼って・・・。」
―自覚すれば魂は救われる―
~回想を解消なんつって~
「はぁ・・・最近先生の帰路に黒い背景に黄色い字で書かれたキリスト様のありがたお言葉の書かれた掲示板を貼って行っているのは貴方ですか・・・。」
「先生!」
「おや、安部さん?」
「実は私も・・・」
回想よーいドン!
「あら、お隣の安部ちゃん。」
「あ、お隣の旦那さん。今度、お寺の供養際には・・・」
「あーその日はちょっと・・・」
「そうですか・・・お酒も出るみたいだったんですけど。」
「あ、用事無かったです。」
回想ゴール!!
「んー・・・お金だったら詐欺ですね・・・。」
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「結局、日本人なんて皆良い様に神様に縋るんですね。まぁ、宗教の違いで内紛が起こるよりはずっと良いかも知れないですね。」
キャスト
鈴矢大人
天草三郎
安部清春