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俺の妹は自宅警備員  作者: 藍 うらら
プロローグ
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プロローグ

 妹。ひとつに妹といえば、世界中どこを探しても数十万、いや数千万はたんといることだろう。現実にも物語の中でも、『妹』という存在はいくらでも出てくる。ありふれている。


 ツンデレな妹。おとなしめの妹。デレデレな妹……。

 いくらでもパターンはあり、妹も十人十色なのであろう。

最近では、妹もののゲーム、物語など、ちと一種のジャンルのようなものにもなりつつあるようだ。


 さて、話は変わるのだが俺にも妹がいる、確か。

 黒髪でサラサラヘアー、しかも色白。身長は平均よりちょっと高め。見るものをひと目で魅了してしまうほどの美少女、だったはず。


 さっきから、確か――とか――はずなどと不確かな文句が続いているのだが、それは無理もないことだ。

 もう一年以上も、顔も合わせていないのだから――。


 ひとえに顔を合わせていないといっても、妹と全く別の場所で暮らしていて会えないとか、何かしらの理由で生き別れになってしまった、などという波乱万丈ドキュメンタリー的な訳では断じてない。


 妹とは同じ家に住んでいるし、互いに毛嫌いし合っているわけでもない、はずだ。むしろ、俺は妹が好きだ。家族的な意味で。

家は特別広いわけでもない、ただのどこにでもあるような一軒家だ。しかも、妹の部屋は俺と同じく二階、しかも隣の部屋である。

 では、なぜそんなにも俺と妹が顔を合わしていないのか、それは――


 俺の妹は、ひきこもりなんだ。



 この物語は、そんなひきこもりの妹の成長記録を兄、津路(つじ)(こう)(すけ)が克明に記録したものである。

初めに言っておくが、これは断じて俺が妹のことが好きすぎて書いていたストーカー的日誌では断じてない。母親がひきこもりの妹のことが心配すぎて、兄である俺に様子を見てくれと頼んできたから書いているんだ。そこは、絶対間違えないでくれ。


 はてさて、俺とひきこもりの妹がひょんなことから久しぶりに顔を合わせるところからこの物語は始まった。

 それは、本当にひょんな出来事からだったのだ。


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