灰色の再会
賭博国家『ミッレ・ミライア』の総力を挙げて行われる、『レーフ地方』最大の賭博レース、ミライアス・ラグーヌ。その予選が終了した興奮で深夜にも関わらず、『ミッレ・ミライア』の中心部は興奮の渦中にあった。窓を開けなくとも人々の笑い声や歓声は遠慮なしに飛び込んでくる程で、文字通り眠らない街の様相を呈していた。
しかしそんな賑わい振りも、ハンフリー・ヘイルマンにとっては怒りで沸騰し切った頭を刺激する雑音に過ぎなかった。
彼は中心部に立ち並ぶ数々のホテルの中でも、一際階数の多く豪奢な造りをしたホテルの最上階の一室で、左手にワイングラスを、右手にガバメントを持って、ベッドに腰掛けていた。身に着けているものはこの世界に飛ばされてきた時に穿いていた、軍用装備のズボンだけで、上半身には何も身に纏っていない。額にありありと浮かび上がった血管は、彼の顔の赤みが酔いによるものではないことを証明していた。
「クソッ! 黙れ、原始人共がッ! 撃ち殺すぞッ!」
うなだれたまま黙ってワイングラスを口に運んでいたハンフリーだったが、一向に収まる気配の無い外の乱痴気騒ぎに痺れを切らして怒声を上げながら立ち上がり、開け放たれた窓に向かって右手のガバメントの銃口を突き付ける。
開け放たれた窓から住民たちの声と一緒に吹き込んできた風が、剥き出しになったハンフリーの上半身を撫でる。鍛え上げられ、そして同時に傷一つついていない彼の身体を。ハンフリーは銃を窓に向かって突き付けたままの体勢で、身動ぎ一つせずに固まっていた。その視線は窓から見える『ミッレ・ミライヤ』の夜景ではなく自身が手にしているガバメントへと向けられていた。
ハンフリーの視線が注がれているガバメントは、彼の肉体とは対照的に銃身にいくつもの傷がついていた。かといって丁寧な整備の賜物か、小汚いという印象は全く見る者に与えない。むしろ磨き抜かれた銃身はポリマーフレームのものでは出せない、妖艶な美しさすら醸し出していた。
「…クッ」
銃身に映った歪んだ自身の顔をハンフリーはじっと見つめると、悔しそうにガバメントを下す。そして代わりとばかりに手にしていたワイングラスを、『ミッレ・ミライヤ』の夜景に向けて投げつけた。
「クソッ、お前等なんぞ…銃、銃さえあれば皆殺しにしてやれるのに…! 原始人共め…!」
「これはまた、随分と荒れているな」
怒りの抜けきらぬ視線を窓の向こうの景色へと向けて、忌々しそうにハンフリーは呟く。その直後、彼は背後から聞こえてきた声に反応して素早く身体を翻した。
「私はその銃とやらについてはよく知らないが、それでもそれは人に向けていい方向ではないことは理解出来るぞ?」
振り向きざまにハンフリーがガバメントの銃口を向けた先には、金刺繍の施された紅いフード付きのローブを身に纏い、派手な鳥の仮面を被った人物が立っていた。仮面の人物は呆れ混じりの口調でガバメントを突き付けてきたハンフリーを窘める。
「何の用だ…?」
ハンフリーは大きく息を吐き出すと、ガバメントを下して撃鉄を戻す。そしてガバメントをズボンの腰の辺りに差し込み、机に置いてあるワインボトルを取る為歩き出した。
「我らが愛しき宿敵と初めて見えた感想を聞いておこうと思ってな。安心しろ、折角くれてやった兵隊をもう壊したことについて、どうこう言う気は無い」
温かみもなければ、冷たさも無い口調で仮面の人物はハンフリーにそう告げた。その声を耳にしたハンフリーの背中を一瞬薄ら寒いものが駆け上がっていったが、彼はそれを悟られないようにわざとらしく鼻を鳴らすと、ワインボトルの中身を喉に流し込む。
「あれは……連中の運が良かっただけだ。そうでなければ、俺が国賊などに後れを取る筈が無い…」
口元のワインを腕で拭って、ハンフリーはそう答えた。仮面の人物はその場に立ったまま、一言も話さずに彼の話しに耳を貸していたが、やがて最初と同じように一切の感情を感じ取ることの出来ない声音で、ハンフリーに語りかけた。
「まぁ、物怖じしていなければそれでいい。とにかく、こちらも色々とやることがあるから、そちらはお前に任せきりになる。無理そうなら、カタギリをそちらに回そうか?」
「…ジャップの手など必要無い」
仮面の人物の申し出に、ハンフリーは即答した。仮面の人物はそれに対し、「そうか」とだけ返事を返すとハンフリーに背を向け、扉を開いて彼の部屋を後にした。
部屋を出た仮面の人物は、人気の無い廊下を黙々と歩いていく。静まり返った廊下には仮面の人物が奏でる、微かな足音だけが響いていたが、それは仮面の人物が曲がり角に差し掛かった辺りで不意に終わりを告げた。
「なぁ、おい。本当にあのメリケンで、大丈夫なのか?」
曲がり角の影から仮面の人物へと声が投げかけられる。仮面の人物が一歩前に踏み出して声のした方向に顔を向けると、そこには白いスーツに白いコート、そして白いマフラーを首に巻かずに両肩から垂らした派手な金髪の男が、煙草を咥えて立っていた。
「何者を召還するかは、私には決められない。ただ我が君が最もこの戦いに相応しいと選んだ者を、この地に導くだけだ」
「ハッ、ならあんたのボスが見る目がないってことになるんじゃないか?」
嘲笑を滲ませて金髪の男はそう告げる。仮面の男は顔を金髪の男の方へと向けると、僅かに笑いを含ませた声音で彼に返事を投げかけた。
「なら、お前をこの地に召還したのも失敗だったということかな、カタギリ?」
「そいつはお前自身が、一番分かってるんじゃねぇのか?」
仮面の男の返事に、今度は嘲りの籠っていない純粋な微笑を浮かべて、金髪の男は壁から背を離し歩き出す。仮面の男もそのすぐ後に続き、二人の背中はすぐに廊下の薄暗闇の中に溶けて消えていった。
数百人の血と命が数時間の内に砂漠の砂に呑み込まれてったミライアス・ラグーンの予選から、一夜明けた翌日。参加者の遺体と砂船の回収などにより、本戦の開始まで数日の猶予を手に入れたヴィショップ達は、二手に別れてそれぞれ本戦までに行うべきことを行い始めていた。
その内の一つは、予選で負った傷を癒しつつ本戦に向けての仕上げを行うことだった。ミライアス・ラグーヌへの参加経験の無い人間のみで行われた上に、総勢百数組にも及ぶ大乱戦だった予選とは異なり、本戦ではより純粋な砂船を操る技量が必要になってくる。それを数日という限られた期間で手に入れる為に、本戦の参加経験のあるダリによる訓練を行い始めていた。
もう一つは、予選の最後に相対したチームの調査だった。ヴィショップ達がこの地を訪れた目的でもあるマジシャンと繋がっている可能性が非常に高い、ガバメントを用いる金髪の男の正体を探ること。これも本戦に向けた特訓と並行して行わなければならないことだった。
そして予選の翌日である今日、その金髪の男の調査の役目を引き受けたのがヴィショップとヤハドだった。
「チッ、中々良い線いってると思ったんだが…。そうそうことは上手く運ばねぇか」
陽の光の下に出た瞬間に否応にも感じる、肌を焼く様な熱さと太陽の眩しさに顔をしかめつつ、ヴィショップは後ろを振り向いて顔を上げる。彼の視線の先には、神導教会の象徴でもある百合に似た花を加える梟の柄があった。もっとも、それはヴィショップが今まで見てきた者の中でも群を抜いて小汚く、そこに住まう連中の信仰心をそのまま反映しているように思えた。
人間以外の種族も数多く訪れるということもあって、女神信仰の神導教会が殆どない『ミッレ・ミライア』に建っている、数少ない神導教会の一つにヴィショップ達がやってきたのは、かつて魔導協会の人間から聞いた話を思い出した為だった。その話と言うのは、世の中で用いられる魔法の管理の為に世界全域に渡るレベルの広大な探知魔法を掛けているという話だった。この魔法の用途は主に二つで、一つは魔導協会、及び神導教会の把握していない魔法の探知の為。もう一つは、魔法を用いるのに必要な魔導書を持たずに魔法を用いたものの探知だった。
この話を思い出した時、ヴィショップの頭を一つの可能性が過ぎった。乃ち、もしかしたら神導教会なら金髪の男が神導魔法を使った場所や時間といったことを把握していて、彼の素性についても知っているのではないか、といった可能性が。
だが現実はそこまで甘くは無かった。教会の人間の話によれば、探知魔法の結果を把握しているのは一部の規模の大きな教会だけで、『ミッレ・ミライヤ』のようなそもそも女神信仰の余り根付いていない土地にある教会では、そのようなことを知ることは出来ないとのことだった。
結局、当ての外れたヴィショップ達はこれから行わなければならない足を使った調査に嫌気を覚えつつ、その内太陽の光で自然発火でもして焼け落ちそうなうらぶれた教会を後にしたのだった。
「次はどうするんだ、米国人。レースの主催者側にでも訊きに行くか?」
水筒の中身を少しだけ喉に流し込み、潤いを取り戻した舌で唇を湿らせつつ、ヤハドはヴィショップに訊ねる。
「いや、もう死んだ奴ならともかく、これから本戦に出ようとしてる奴の情報なんて教えてくれねぇだろう。それでレースが始まる前に殺されでもしたら賭けが台無しになるからな」
首を横に振ってヴィショップは答えると、辺りを見渡して手近な酒場を見つける。そしてそれを見て渋い表情を浮かべるヤハドと共に、小走りに酒場へと駆け込んだ。
「強めのやつを何か、水で割って出してくれ」
「俺は水だけでいい」
カウンターの端に陣取り、中央辺りでコップを磨いている店主に注文を告げる。店主は二人の注文を聞くと、五度程頭を下げてから酒を作り始めた。
「ならどうする? 片っ端からそこらに訊いて回るか?」
「んなことしたら、野郎の耳に入って警戒を固められちまうだろ」
「もし本当にあの男が例の仮面の人物と繋がっているのなら、こちらのことも既に把握して警戒を固めてるだろう。いっそのこと、ビラでも作って街中に撒いてやったらいい。そうすれば向こうから何か仕掛けてくるかもしれないし、そういうのはお前の国は大好物だろう?」
「コーラン叫びながら自爆するよりかは、よっぽど上品で建設的だと俺は思うがね」
ヤハドの漏らした皮肉に、ヴィショップは皮肉で応える。ヤハドの眦がひくひくと動いてカウンターの上に乗せていた右手が僅かに浮くが、彼はすっと息を吐いて目を瞑ると、浮かせた右手をゆっくりとカウンターの上に戻した。
ヤハドが苛立ちを抑え込んだところで、店主が琥珀色の液体の入ったコップと水が入ったコップを持ってきて、二人の前に置いた。ヴィショップは自分のコップを取り、軽くコップを揺らしてみてから淵に口を付けてコップを傾ける。
「…米国人。例の男が持っていた銃だが、確かにM1911なのか?」
一息に水を飲みほしたヤハドが、真剣な声音でヴィショップにそう問いかけた。ヴィショップは視線だけをヤハドの方に向けると、コップを口から離してカウンターの上に置く。
「距離があったから、絶対と断言するのは出来ないな。見た目からしてガバメントの系譜であることは間違いないだろう。ただ、純生なのかガバメントを下敷きにした派生モデルなのか、それともただのデッドコピーなのかまでは分からねぇ」
「そうか…」
ヴィショップの返事を聞いたヤハドは、短い答えを返すと空になったコップを店主に向かって突き出す。ヴィショップは、水の注がれたコップを店主から受けとるヤハドの姿を眺めると、彼の投げかけた質問の本質に対する答えを、淡々とした様子で告げた。
「アメリカ人だぜ、あの金髪は」
その一言を聞いたヤハドが、驚きに目を見開いてヴィショップの方に顔を向ける。
「こっちはまぁ、間違いないだろうよ。まじまじと見れた訳じゃねぇが、それでも相手が同郷の人間かどうかぐらいは分かる」
「…すまない」
ヴィショップの言葉で、彼に自分の心内が見透かされていたことを悟ったヤハドは、苦笑を浮かべながら一言礼を告げた。ヴィショップは「構わんさ」とだけ返して、手にしたグラスを軽く振ってみせる。それを見たヤハドは小さな溜息を吐くと、苦笑を浮かべたまま硬貨の入った小さな袋を取り出し、中から数枚の銅貨を取り出してカウンターの上に置いた。
「悪ぃな」
「どの口が言う。まぁ、これで貸し借りはゼロだ。それより、これからどうする?」
「取り敢えず、医者を当たってみるつもりだ。レズノフの野郎が腕を切り落としてたし、あのまま出血死でもしてなけりゃどこかで手当てをしている筈だ。…まぁ、魔法使って治したっていう可能性もあるが」
「まぁ、悪くない線だな。土地勘の無い俺達がどうやって医者を探すのか、という点を除けば」
「問題はそこなんだよな…」
ヤハドに痛い所を突かれて、ヴィショップは溜息混じりに呟く。
彼等の指す医者の中には、当然正規のものではない俗に言う闇医者の存在も含まれている。だがこの犯罪と共に日々を歩んでいるような土地では、一体どれだけの数の闇医者がいるのかすら定かではない。闇雲に探すにしろ腕の立つ者から当たっていくにしろ、土地勘の無いヴィショップとヤハドだけでは到底無理な話だった。
「クァルクにそんな連中と付き合うだけの器量は無ぇだろうし、ダリに頼ったら訓練の方が完全に止まっちまうからな……さて、どうしたもんか」
手の動きに合わせてゆらゆらとコップの中で踊る酒を眺めながら、案内役を頼めそうな人物がいないか思案する。だがこの時既に、彼の隣に座っているヤハドの頭の中には一つの名前が浮かび上がっていた。
「そうだな。一人、その手の事情にある程度詳しそうな心当たりがある」
「……何だ、レズノフと一緒に女でも抱きにいってたのか?」
「馬鹿を抜かせ」
意外そうな視線を向けたヴィショップの言葉を一蹴すると、ヤハドはカウンターから離れて酒場の出口に向かって歩き出す。
「どこ行く気だ?」
「そいつと話しを付けてくる。貴様はそこで待っていろ」
「俺も行くぜ。堅物のお前の愛人とやらのご尊顔を、一目見てみたいしな」
軽口を叩きながらコップの中身を飲み干したヴィショップを、ヤハドは手で制して立ち止まらせた。
「止めておけ。今から会いに行く奴は、お前のような人間が大嫌いだ。来ると話がややこしくなる」
「成る程、ならお前と仲良くなるのも納得だな」
ヴィショップは微笑を浮かべて中指を立てた右手をヤハドに突き出すと、彼に背中を向けてカウンターに向き直り、空のコップを店主に渡してからいくつかつまみを頼み始める。ヤハドはヴィショップが注文する声を背中に受けながら酒場を出ると、容赦なく照りつける日差しに対して眩しそうに目を細めつつ、かつて訪れた廃教会の場所を頭の中で思い返しながら歩き始めた。
「はい、お待ちどうさん」
背中越しに確認していたヤハドの姿が完全にヴィショップの視界から消えた辺りで、店主が酒と一緒に何かの肉を乾燥させたらしきものが乗った皿をヴィショップの前に置いた。
店主が置いたつまみをくちに運びながら、特にやることもなくヴィショップはぼうっと酒瓶の並んだ棚を眺める。頭の中では例の金髪の男を始めとして、いまだ明らかになっていないこの地にマジシャンが目を付けた理由や、数日後に控えるミライアス・ラグーンの本戦のことなど、様々な事柄がぐるぐると巡っていた。
(それに…あの化け物を殺したあの力…あれは一体…)
そうして答えの見えない思考に没頭している内に、矛先は『ウートポス』で不死を体現したかのような存在を屠った、純白の魔力弾へと向いていった。
頭を吹き飛ばし、身体を八つ裂きにし、海底に深くにまで沈めても死ななかった怪物を、たったの一撃で殺し得たその一撃の正体は依然として分からないままだった。あれからもう一度同じ純白の魔力弾を生み出そうとしてみたものの、それが成功し得たことはなかった。
ただそれでも全く手応えが無いという訳ではなかった。純白の魔力弾を生み出そうとして見る度に、ぼんやりとしたイメージがヴィショップの頭の中に浮かんでいた。だがそれはまるでピントの合っていないレンズのように不明瞭で、そのイメージの実態を正確に掴み取ることは出来ていなかった。
その度に感じる焦らすようなもどかしい感覚に、ヴィショップは覚えがあった。それは彼がまだ老いる前、ただひたすらに復讐に燃えていた時によく感じていた感覚だった。
もうすぐ目の前、たった一押しの切っ掛けさえあれば手の届くある場所にある、答えをじっと見つめている感覚。純白の魔力弾に関して彼が感じている感覚は、まさしくその感覚だった。
(…まさか、この歳になって駆け出しの時の感覚をまた味わうことになるとはな)
しわの一つも無い張りのある自身の手の甲の肌を眺めながら、ヴィショップは皮肉気に漏らした。
「…いらっしゃい」
ヴィショップがそんな他愛も無い思考に耽って時間を潰していると、彼と同じぐらい手持無沙汰にしていた店主が面倒臭そうな声を上げた。
一瞬、ヤハドが戻ってきたとでも思ったが、ヴィショップはすぐにその考えを打ち消した。どこまで行っているのかヴィショップは知らないものの、それにしたってヤハドが戻ってくるには早すぎたからだ。
振り向きかけた顔の動きを止めて、ヴィショップはつまみの乗った皿に視線を落とす。だが、直後に彼の耳に飛び込んできた一言が、彼にまるで殴り飛ばされたかのような衝撃を与え、声のした方向へと振り向かせることになった。
「よう、ジジイ。上海以来だな」
その一言は一瞬にして、ヴィショップの頭の中から全てを吹き飛ばしていった。そして過去への追憶が始まるのも、空白となった思考に新たな何かが浮かび上がってくるのも置き去りにして、ヴィショップはホルスターの魔弓を引き抜きながら声のした方へと振り向いた。
振り向いた先で、男は楽しげな笑みを浮かべてヴィショップを待ち構えていた。白いスーツ、その上に着込んだ白のロングコート、そいて首の左右から垂らした白いマフラー、相変わらず天然の気配を一切感じさせない派手な金髪。
両脇に自身の胸下辺りの身長の人物を三人侍らせ、右手に持った漆黒の魔弓を突き出す男の姿を見て、ヴィショップは唸るように呟いた。
「カタギリィ…!」
かつて殺した、男の名を。




