第4章の登場人物
今回は割りと真面目。
第4章の登場人物。
D世界・R世界共通
九重康太郎
本編の主人公。身長176cm しし座
やや短めの黒髪。着飾ればそれなりには見える程度の容姿。
打算で動く面もあるが、根はお人好し。それゆえに甘さがあるため、選択を誤ることが多々ある。
反面一度意志を固めると頑固なところがある。
血筋レベルでオタクであり、彼の場合は、アニメやゲームやマンガといった2次元サプカルチャー方面。
さらにはその中でも中二病、邪気眼と評されるネーミングセンスが大好きな俗物。全盛期の中二病の頃を痛いけどいい思い出と語れるレベルで前向き。
器用貧乏を自称し、その実、学習能力と順応性が高く、勉学運動家事全般含めて、彼にできないことは無い。本人の認識ではどの分野でも一流足り得ない故の自称なのだが、相対的にはどの分野でも平均を遥かに越えているため、周囲の総合評価は高く、自己評価との乖離が生じている。
器用貧乏は作中においてはタダの高校生である康太郎が、固有秩序の補助があるとはいえ、格闘術の使いこなしや武具の作成といった分野もできるという形で現れている。
これらは全て<物事の理想的な姿を明確な形でイメージできる>という彼の高い演算能力のなせる業であり、同時に器用貧乏と自称する原因にもなっている。
なぜならば理想をイメージできる反面、それを満たすだけの肉体的スペックを彼には無く、その見込みも含めてイメージできるからだ。
D世界に対する認識は、眠りにつく時に体験するため、出来のいい明晰夢という程度のもの。しかし、のめり込むにつれ、徐々にその存在について疑問を抱きつつある。
技能
固有秩序・存在超強化
康太郎の全能力強化。簡単にゲーム風に言うと、全てステータスに補正が掛かるというもの。
どれだけ理力を注ぐかによって強化具合も変わる。
シンプルゆえに元になる康太郎が強かであればあるほど効果が高くなる。
無拍子
武術の極意の一つである無拍子を名に頂いた、康太郎の必殺技に相当するものの総称。全領域制圧術
固有秩序により強化された知覚と身体能力を駆使することにより、他者とは異なる時間軸での攻撃を可能とする。
速さはそのまま攻撃力の高さにつながり、彼我の距離の差は意味を成さなくなる。
簡単に言えば、加速装置を使用しながらぶん殴るようなもの。
理法・装填
自身にかける付加の技法。理力放出の一歩手前。特定の部位に意図的に理力を集めることにより、固有秩序とはまた別種の強化を掛けることが可能。また、この状態であれば、他の魔法への干渉も可能となる。
D世界
アルティリア 身長175cm
D世界におけるヒロイン。銀髪つり目の美人エルフ。
性格は勝気で意地っ張り。一度素直になるとそこからは急に態度が軟化していく。早い話が軽度の人見知り。
幼い頃から自分が住む里の外の世界と不思議と冒険に憧れを抱いていたお転婆で、同時に里の価値観と使命の中で育ってきた箱入り娘。
賢聖たるカーディナリィへの憧れは、つまるところはこの想いの裏返しであり、代替行為。
カーディナリィの薫陶が効いており魔法のみならず武器・徒手空拳での近接戦闘もこなす。得意属性は風と光。攻撃・防御・回復の全てが行えるオールラウンダー。
ちなみにエルフとしては乳房の発育がいい。
技能
魔法構築
魔法とは、体内で生成された魔力を操作する理のこと。体内に巡らせて強化するもよし、性質を与えて放出するもよし。
アルティリアはこの理に置いては、上級の一歩手前程度まで足を踏み入れている。
ウォル=ロック 身長226cm
鬼人と呼ばれる魔物にも属している種族の中において、知性と理性を獲得した異端の男。
メガネを掛けて本を読む様は大きさを除けば学者のそれ。
かつては、探求のためと称して冒険者をしており、カーディナリィ、五条とはパーティーメンバーで血の気の多い前衛と遊撃手を抑える参謀役。
魔法道具作成に長けており、フツノに仕掛けを作ったのもこの男。
現在は王種・奈落の獏に本人同意の下に寄生しており、悠久の時を研究に費やす日々を送っている。
奈落の獏
異次元生命体。暫定的にウォルにより王種と呼ばれているが、文字通り次元違いの存在。倒すことは愚か、傷をつけることも敵わない。
生命の精神エネルギーを喰らう存在。ありていに言えば、夢を食らう獏そのものであるといえる。
体内には、幾星霜を積み重ねた知識が詰まっており、時折迷い込む訪問者に対し、万華鏡の書庫という形で情報を提供している。
非常に穏やかな気性かつ奉仕精神にあふれている奇跡の存在。
その気になれば、惑星の生物を全て取り込んで無力化することも可能。
ちなみにCVはグリーンリバーてきなものであるとかないとか。
ナビィ=レイル 身長163cm
帝国特殊諜報部隊、セプテントリオンの6人いる幹部のうちの一人。
外見はマスコット的な人好きする女の子。
人形遣い(ドールマスター)の二つ名を持ち、精神操作のエキスパート。
第3章にてナインのファンとほざいていたヴァンガード・クラスタの受付嬢は、彼女の端末である。
ナイン=康太郎の特異性を早い段階から見抜きマークしていた。
そんな奴が実際に大当たりだったのだから、彼女の心情は心穏やかなものではなかった。実際のところ、結構倒錯した愛情をナインに抱いているところがあり、セプテントリオンへの加入はそのための布石。獅子身中の虫。這い寄る蛇みたいな女。
R世界
佐伯水鳥 身長167cm
正式に格上げになったR世界におけるヒロインの一人。
政財界に強い影響力をもつ旧家の流れを汲む家系の嫡子。
本来康太郎とは文字通り住む世界が違うのだが、運命の間違いから出会ってしまい、本人の人生設計にまったくない初恋をすることになる。
様々なペルソナを使い分ける少女で、ヒトによっては非常に辛辣な態度を取ったり、優しかったり、とにかくとらえどころは無い。
康太郎のポテンシャルを見抜いており、そういう将来性のある相手が思慕の相手というのは、まさに彼女にとっては渡りに船であった。
とにかく康太郎の存在を全肯定する存在で、ともすれば、男をだめにする可能性も孕んでいるのだが、彼女の場合、そのあたりのバランス感覚が絶妙で、単に甘やかすだけではない、<男を立てる>ことができる。
はっきりいって、康太郎との相性は抜群に良かったりする。