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まどろむ愚者のD世界  作者: ぱらっぱらっぱ
第2章 エルフの里編
22/113

第21話 不穏

今後週一回の更新になるかもしれません。

康太郎が遺骸となって発見されて数時間後。





「ある意味で、いい具合に厄介払いが出来たと考えるべきだろうねえ……」


 大方の事後処理を終え、茶を一服し、休憩を取っているのは里長である。


 事後処理というのには無論、康太郎の遺骸の埋葬も含まれている。


「厄介払い? 助けられたというのに、随分な言い草ね、マウリード」


 里長を名前で呼んだのは、細剣を両腰に差していているエルフの女性だ。


 微笑をたたえているがそれはどこか貼り付けたような印象で、瞳には剣呑な光が宿っていた。


「……そう威圧しないで欲しいな。賢聖に睨まれたら、僕ごときでは動くこともままならないのだから……姉さん」


 里長に姉と呼ばれた女性……賢聖・カーディナリィは弟の言葉を聞き入れ、威圧を解いた。


「なら言葉には気をつけるのね、マウリード。恩人に対する義理を忘れたエルフなんて畜生にも劣るゴミクズよ」


「……ああ、分かったよ。さっきのは僕の失言だった。実際彼が居なければ、僕たちはならず者の人間達にどんな目に合わされていたことか」


 冷や汗を流す里長。彼は昔から姉であるカーディナリィには弱かった。いろんな意味で。


 平時は里長としてのそれなりに威厳のある態度を以って接することが出来るのだが、明らかに怒り心頭の彼女にはそれもできない。


 この二人の場合、幼い頃からのヒエラルギーは大人となってからも変わることは無かったのである。


「それにしても今回は酷い体たらくだったようね。盗賊団の類に無抵抗でやられるなんて」


「ああ。それについては言い訳しない。手練のものもいたのだろうが、それにしたっていいようにやられすぎた」


 腕を組み、壁にもたれかかるカーディナリィ。弟の弱った様子にため息一つ。


「私の知覚にも引っかからなかった。おそらく魔力の気配を遮断する道具でも使ったのでしょうね」


「それだけじゃない。力を抜かれたような感覚もあったんだ。僕たちがなすすべも無くやられるにしても何か理由があるはずだ」


「……それも全ては炎の中。コウくんのおかげで里が無事であることを良しとしなければ」


 この言葉には二つの意味が込められていた。


 一つは人間達を制圧したこと。

 

 もう一つは、爆発の範囲を最小限に留めたことだ。


 康太郎が<隻眼>に放った無拍子・墜牙は地面に深いクレーターを作り出した。


 そのことが炎の方向性を天へ舞い上がらせ、火柱とすることに繋がったのだ。

 

 もし仮にクレーターがなかった場合、その範囲は里の全域は軽く飲み込めるほどであっただろう。


 すると先の疲弊していたエルフ達では……いや、そうでなかったとしても、あの熱量ではカーディナリィクラスの力量が無ければ防げ無かったはずだ。

 

 となれば、そんな魔法を発動させたのは、魔法を使えない康太郎を除いた人間達の誰かということになるが、そのことについても疑問が残る。


 あれだけの規模の魔法ともなれば、カーディナリィクラスの魔力は最低限必要だ。


 だが少なくともあの中にそれほどの魔力の持ち主は居なかった。


「想樹と森の資源の方に気が向いていて、自分達そのものが狙われることについては手薄になっていたな」 


「なんだかんだで平和ボケしていたものね……これからは、私が里の皆を鍛えてあげましょうか?」


 姉の提案に里長は途端に青い顔をする。幼い日のトラウマがよみがえったのだ。


「ま、まあ、それも検討させてもらうよ……」


 里長としては乗り気ではないが、カーディナリィの提案は魅力的な話だ。。

 

 エルフとしての強さの一つの到達点とも言える位置にまでたどり着いた彼女の指導を受ければ間違いなく里の戦闘力はアップするだろう。

  

 また彼女はかつて掟を破った身であるため、里の出入りには実は制限がある。


 この件を建前にその制限を事実上の無効に出来れば里長としても利益がある。


 里や森の防衛に間接的に力を貸してくれる彼女に対して、制限をかけ続けるのは身内としても辛かったのだ。

  

 滅多に使わない里長の強権。使うとしたらこういうときであろう。


 自らの思考に没頭する弟に成長の片鱗を見て微笑むカーディナリィ。


 彼女の中では里長は未だに情けない弟のままという認識だったからだ。


 これ以上ここに居る意味はないとして、カーディナリィは里長の家を出て行った。

 

(さて、あの子は大丈夫かしら。いつの間にか、随分と心を許していたようだし……) 

  

 自分の家までの帰り道。彼女は、里を守った少年の監視役をしていた少女のことを思った。










 



(ふう……)


 康太郎の墓の前でアルティリアは、ため息を一つ。

 

 墓といってもエルフに霊園を作るという習慣はない。


 森に生まれたエルフは森に還るという意味合いで、形が残っていればそのまま森の何処かに埋められる。

  

 康太郎の遺骸も例外ではなく――他のエルフと同様の扱いで遺骸が処理されたことを思えば例外なのだが――森に埋められたのだ。 


(唐突にやってきて、唐突に去っていった……)


 アルティリアの胸中は複雑だった。


 初めの出会いは衝撃的であり、また最悪だった。


 それから憧れのカーディナリィが康太郎と住むなどとのたまい、自分も熱くなってよく分からないうちに彼の監視役を買ってでてしまい、そこからは毎日寝起きを共にし、顔を合わせた。


 単純に過した時間では里の誰よりも、カーディナリィよりも一緒にいたのは自分だ。


 そんな自分から見た康太郎は凡庸な人間だった。

 

 喜怒哀楽がはっきりしており、時に失敗し、時に成功を喜ぶ、極々当たり前の感性を持った人間だった。


 そして普通の男が持つには余りある戦闘力。王種にすら匹敵するなど、なんてアンバランスもいいところだ。


 そんな男と気が付けば……認めたくはないが打ち解けてしまっていた。


 同時に浮かび上がるかすかな憧れと、確かな嫉妬。

 

 そう、アルティリアは康太郎に嫉妬を覚えたのだ。


 その奔放さに。全てを捻じ伏せてしまえる力に。広い世界へ羽ばたいていけるという事実に。


 アルティリアは幼い頃から里の外の世界にあこがれた。ゆえに実際に里を飛び出し、功績を打ち立てたカーディナリィに憧れているのだ。


 里が嫌いなわけじゃない。使命を大事に思う気持ちもある。


 それゆえに里を捨てるという選択をとることが出来ない。


 そんな葛藤は時が立つにつれて、なりを潜めていった。


 だというのに、康太郎が現れたのだ。全てを振り切りる自由さを持った、異世界人を自称するあの男が。


 馬鹿な行いに呆れることもあれば、時にはこちらの腹を立たせることもしばしばだ。


 だけど、彼はアルティリアに新たな発見と未知を教えてくれるのだ。


 今日の想樹なんてその最たるものだろう。


 嫉妬する反面、そんな未知をもたらす彼に少なからず憧れ、期待していた自分がいたのだ。


 しかし、それに気づいたのは、彼がいなくなってからのことだ。

 結果的に里を救った悲劇の英雄として命を散らしてしまったことがきっかけで、アルティリアはそのことをはっきりと自覚したのだ。


 ぽっかりと穴が空いたようにどこか自分の心が空虚なものになっているのが分かる。


(私、これからどうしたらいいんだろう……ねえ、教えてよ、コウ……)


 アルティリアの心は、今は闇の中をさまよい続ける。


















 エルフの里より遠く遠く離れ、大陸さえも異なる場所にグラント正統帝国がある。

 

 正統帝国とはいえ<グラント>を名乗る国は世界広しといえども既にかの国のみである。


 正統を名乗るのは大陸が一つだった頃の統一帝時代の栄光を取り戻さんがために、未だに標榜しているに過ぎない。


 つまり、全大陸、全種族はグラントの名の下、一元的に支配されるべきであると。


 最もそのような思想も今では過激派の一部、グラントの血脈を受け継ぐという意味合いのほうが主だった。


 さて、そのような帝国の首都の巨大な皇居、その地下深くに広大な敷地を持つ組織がある。


 その名は<セプテントリオン>、またの名を帝国特殊諜報部隊。

 

 部隊長1人に幹部とも言うべき分隊長を6人、そこから下には各分野のプロフェッショナルが揃っており、日夜帝国の平和と繁栄のために活動する、

 

 帝国内部でも知る者が少ない存在だ。

  

 諜報部隊でありながら、その戦力は一国を壊滅せしめるものという飼い主であると帝国としては扱いには慎重にならざるを得ない代物だった。


「マスター、報告がございます。想樹の森のエルフ達の制圧の件についてです」


 セプテントリオンの中にあってその最奥に位置づけられている一室。

 

 玉座とも呼ぶべきデザインの椅子に座るのがマスターと呼ばれた存在だ。


 その仰々しい玉座に比べて彼女の服装は田舎の村娘のような地味なスカートに茶色のベストという格好。


 それでいて顔は美しく、切れ長の瞳には涼やかな知性を感じさせる。


 報告するのは幹部の一人、マスターの右腕とも言うべき存在。細枝のようなスタイルの体にオールバックにした銀髪。

 

 黒のタキシードを着こなしモノクルをかけたその男は名をリンクスと言った。


「……その言い方、あまりよくないことなのね」


「そうでもありません。良いことが一つ、悪いことが二つです」


「回りくどい言い方は嫌い。早く話して」


「かしこまりました。まず良い事ですが、マスターからもたらされたエーテルジャマーとエーテルキャンセラーが想定どおりの性能を発揮したようです」


「そう」


 リンクスは良い事と言ったが、そんなのは最低条件だ。どんな人間にも扱える装置を目指してマスターが生み出したのだから。


「つづけて悪いことですが……実行役のベアードが死亡しました」


「……ジャマーとキャンセラーが想定どおりの性能を発揮したのに、どうしてそんな結果に?」


「ベアードのモニタリングでは、突然現れたヒューマンに一党全てを制圧されてしまったようです」


 モニタリングとは、文字通り対象の視界をジャックするセプテントリオン独自の魔法技術の一つだ。


「エルフの里にヒューマン?」


「特徴から言って間違いないかと。ただ、凄まじいスピードでベアードでさえも殆ど相手を捉える事は出来なかったようです」


「魔力を無効化されれば、エルフほどではないにしろ、ヒューマンだって体調を崩すはず」


「あるいは、魔力なしかもしれませんが」


 マスターはそれ以上の思索を止めた。情報が少なすぎるためこの件は一旦置いておく。


「それで、二つ目は? 予想は付くけど」


「ベアードに仕込んだ自爆術式……本来であれば森を焼き払うだけの火力と範囲を持っていたのですが……」


「それも失敗、か」


「はい。現地に派遣してある別の隊員からの報告ですが、天高く伸びる火柱は確認されたが、それ以外では森に一切の変化は無かったと」    

 

「……ままならないものね」


「申し訳ございません、マスター」


「謝罪はいらないわ。元々私の遊びだったのだし。ベアードの家族への後始末は任せるわ。丁重にね」


「はっ、かしこまりました。また用がありましたら何なりと」 


 一礼してリンクスは部屋を去った。


 一人となったマスターはため息を一つ。  


「これも抑止力というべき? やはり私自身が動くべきかしら」


 それが最も実効性が高いのは事実だが、この身は一つだけだ。


 時間がかかりすぎるし、その情報がガセで徒労に終わるのは勘弁だ。

 

 もはや時間はかけすぎているほどにかけている。今更多少急いだところで大局は変わらないだろう。


 それに今は自分の手足とも言うべき存在がある。


 それだけで昔に比べれは遥かにマシというものだった。


「いずれ必ず、私は世界を壊す」


 暗部中の暗部の長に若干14歳で就任した鬼才の彼女は、その危険な決意を胸に、今日も創造する。


 世界のバランスを崩しうる、その道具を、その魔手で。






 



 



  

 

 D世界が徐々に大きな波紋に揺れようとしている一方で、現実世界でもまた新たな局面を迎えていた。



























「いきなりなんですが、単刀直入に行きます。……九重君、わ、私と付き合ってください!」


「はい?」




 








 D世界で意識を失った俺は、やっぱり普通に目覚めた。


 そしてその日、今時古典的な差出人のない手紙で指定された場所に向かってみれば、そこには一人の少女が。


 肩の辺りで切りそろえられた艶やかな黒髪が似合う中々の美少女だ。


 少々地味に見えるが、それがかえって清純な印象を持たせている。


 でも彼女の着ている制服は、ウチの高校の制服ではない。ウチの高校から二駅ほど離れている県下有数の私立の進学校のものだ。


 つまりはリッチなお嬢様かもしれない彼女からなぜかお付き合いの催促が。


 俺は彼女のことを知らないし、いきなりのことだったので、


「Once again please」


 思わず英語で言ってしまった。 正直照れ隠しだ。


「え? えーっと……I、I Love you!!」


 ズキューン!!


 なに俺の英語に応えて情熱的に返してるんだよ!! 


 それはさておき、俺は周囲を観察する。人気はない。正確には<堅気のは>である。


 物陰から顔を除かせているのは、黒いスーツにサングラスという典型的なSPとも言える男達である。 

 

 人気がないって言うか……こいつらが人払いでもしたのか?


「あ、あの九重君? どうかしましたか?」


 俺がキョロキョロして、明らかに挙動不審だったからだろう。彼女が心配そうに声をかけてきた。


「い、いや~別に? っていうかさ、君は誰なの?」


「あ、ごめんなさい。名乗りを失念していたなんて」


 コホンと一つ咳払いをして彼女は名乗った。


「私は佐伯 水鳥と申します。天平館学園の2年生、で16歳。実はあと一月で誕生日を迎えるので、すぐに17歳になるのですけど。不束者ですが、どうぞよろしくお願いします」 


 その挨拶はちょっとおかしいだろう!!


「えーっと、さえき、みずどり、さんだね。で、なんで天平間のお嬢様が、俺に告白とか、マジで? 正直意味が分からない」


「はい、九重君には突然のことと思います。でも私はこの一月の間、ずっと貴方のことをお慕いしていたのです」


 それから彼女は聞いてもいないのに、俺を好きになった経緯を話し始めた。


「初めて九重君を見たのは一月前の早朝でした。その日の私は丁度飼っている犬の散歩をしていました。そこで、貴方を見たのです。自転車で颯爽と駆ける貴方を。私はそれまで一目惚れというものを信じていなかったのですが、これがそうなのだとはっきりと感じました。理屈ではありません。言うなれば運命でしょうか。ともかく一目見た貴方のことが忘れられなくてすぐに調査を開始しました。貴方の通う高校は、私の古くからの友人で家業で探偵をしている歩くデータベースを自称する安藤さんが居たので、調べはすぐにつきました」


「九重康太郎くん。成績優秀でスポーツ万能、交友関係も広く、何をやらせても結果を出す貴方の評判は何でもできる稀有な人材であるとの評価でした。やはり私の目に狂いは無かったとそのとき確信しました。それから私は貴方のことをずっと見ていたのです。体育で活躍する姿、図書室で本を読む姿、友人達との談笑している姿……そのすべてにおいて貴方は周りとは一線を画して輝いていました。私は貴方を見ているだけで幸せでした……しかし……」



 途中から聞き流した。


 安藤って誰だよ。成績優秀? スポーツ万能? 何をやらせても結果を出せる? 


 この女は一体誰のことを言っている? つーかどうやって俺の姿を見ていたというんだ?


 怖い。ぶっちゃけこいつ相当怖い。


「……という次第で私は居てもたってもいられず、こうして貴方に告白することにしたのです」



 冷めた。徹底的に冷めた。俺のことを知った風に語るこの女。


 現実と妄想の区別が付いていない奴など、こっちから願い下げだ。


 第一、俺が惚れられるなどあり得ないのだ。俺が求めて惚れさせるように努力することはあってもだ。


「非常にありがたい俺にはもったいないお話ではありますが、君の告白は丁重に拒否します」


 彼女の顔が俺の言葉一つで一気に青ざめる。


「ど、どうしてですか……私の何が?」


「どうして? 君が勝手に作り上げた俺を君が押しつけるような人だからさ」


「えっ……」


「俺は成績優秀でもスポーツ万能でもないし、交友関係が広いってわけでもない。何をやらせても結果が出るなんて無茶苦茶もいいところだ。容姿一つとっても特筆するところはないしな」


「そんなことはありません! 私は九重君のことをとても素敵な男性だと……!」


 必死に俺の言葉を否定する彼女に俺の心はさらに冷めていく。


「……どんな権力を持ってるか知らないけどさ。どうせ、これドッキリとかそういうのなんだろ? 人気がゼロなんておかしすぎる。どこかでカメラでもまわしているのか?」


「た、確かに人払いはさせました。けれど、ドッキリなんてそんな、酷いです! 私は真剣に九重君に告白するために……」


 彼女の目にうっすらと涙が浮かぶ。


 だがそれすらも今の俺には不快に映った。


「とにかく! 俺は君と付き合う気はないんで。じゃ、さよなら」


 俺は彼女に背を向けて歩き出す。


「待って、待ってください九重君!」


 待つかよ。あーくそ、イライラするな。


「私、私……簡単にあきらめられるほど、弱い想いじゃありませんから!!」


 あーはい、そうですか。知ったことかよ。


 









 その日の夜。


 あーくそ、胸糞悪い。


 あの女のせいでろくでもないことを思い出してしまった。


 中学の時に起こったあの悪魔の所業は今でも俺のトラウマだ。


 っとそんなことより、今はD世界のことだ。


 あの時意識を失ったのは……多分、俺はD世界で死んだのだろう。


 死んだ身である俺が再びD世界に戻れるかどうかはわからない。


 ま、見れなくなったのなら少々さみしい気もするが、見れないのなら元の生活に戻るだけだしなあ。


 さて……それじゃあ、おやすみなさい……っと。














(……む? この感覚はD世界だろうか)


 康太郎は再びD世界で目を覚ました。


 いかなる法で死んだはずの康太郎が蘇ったのかは定かではない。


 だが、今の康太郎にはそんなことよりも目の前の大事のほうが気にかかっていた。


(何も見えない。身動きが取れない。息が苦しい……!)


 さもありなん。康太郎が目覚めたのは地中。


 彼は死んだ者として埋葬されていたのだから。


 D世界にきて早くも再び死の危機が迫っていた。


 












  

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