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ラストエピソード ~Forever D~

「便利な世の中になったものね」


 通信用の携帯端末を片手に、銀髪のエルフはそっと呟いた。


 D世界。かつて一人の少年がそう呼んだ世界は、少年が去ってから150年の時が過ぎていた。



 ~まどろむ愚者のD世界 ラストエピソード ~Forever D~



 破邪の銀聖。そう呼ばれる地上最強のエルフがいた。

 その銀聖は、ハーブスティックを咥えながら、西大陸の空港の雑踏を歩いていた。 

 銀の長髪とすらりとした体躯に、ベージュのロングコートが映える美女だ。

 見れば十人十色の美貌を讃える言葉を上げるだろう。

 今も、ただ歩いているだけだというのに彼女は人々の耳目を引いていた。


「……私は見世物じゃないわよ」


 彼女の名はアルティリア。かつて闘神と呼ばれた伝説の武術家とコンビを組んでいた規格外の冒険者ヴァンガードだ。


 腰の黒鞘に収まった刀を始めとして、彼女の装備は値段のつけられないものばかり。仮に値段をつけるとすれば、国家予算が傾くといわれている。

 傾くのは、国家予算どころか、国のそのものかもしれないが――その性能ゆえに。


 彼女は冒険者ギルド(ヴァンガード・クラスタ)に規格外のEXランクに名を連ねる一人であり、世界中でVIP扱いを受けている。

 王種と謁見し、国の重鎮とのコネクションを持ち、冒険を重ねて人類の生存領域を広げた御年320歳のエルフは、まさに生ける伝説であった。


 もっともその本人といえば、持て囃されることに居心地の悪さを感じていた。


 彼女の胸裏にあるのは、一人の少年だ。あの闘神に比べれば、取るに足らないものと思うが故に、彼女は精進を怠らず、慢心もせずにいたが……少々、飽いていた。





***



 D世界は、闘神――九重康太郎が去ってから、しばし、停滞のときが続いた。

 世界の起爆剤……刺激となる異世界人の影響を完全に脱したD世界は、しばらくの間はこれといった波乱もなく、同時に進歩もなくなっていた。


 そんな世界に刺激を与えたのは、康太郎の影響を受けた、アルティリアを始めとする人々だった。

 彼らは、冒険をして大地を駆け、知恵をめぐらせて技術を発展させ、王種と心を通わせた。

 結果として、今の時代がある。

 都市部に限らず田舎のあぜ道でも魔動力の車が走って生活は豊かになり、空は飛行機が飛んで世界の距離を縮めた。

 そして情報技術は進歩し、今では遠く離れた相手とも自由に会話することも、多くのデータをやり取りするにまで至った。


 無論、魔物の脅威も依然としてあるが、人類に協力的な王種の台頭で彼らの勢力は寄り集まるようにして、一部に集中を始めた。

 いわば棲み分けが進んだといってもいい。

 共存といわないまでも、互いに不干渉の関係が徐々に構築されていった。


 そこに至るまでに150年。その発展と躍進の時代をアルティリアは、先駆者として駆け抜けた。

  

 酸いも甘いも知っているアルティリアは、今の栄華をそれほどいいとも思っていない。

 変化の恩恵を受けきれるものばかりでもないからだ。


 例えば変化の一つを上げるなら……想樹が、その姿を消したことだろう。理由は不明だ。

 世界が存続しているのなら、どこに存在はしているのだろう。

 だが、それを守護し、同時によりどころとしていたエルフや世界蛇は惑った。

 惑って、一部の己を見失ったエルフは自殺し、あるいは出奔し、王種の世界蛇はいずこかへ消えた。


 寿命で死んでいることは無いだろうが、何をしているのかまではわからない。

 

 そんな彼らに思いを馳せたのは、ふと康太郎のことを思い出したのだ。

 思い出させるある依頼が、アルティリアに冒険者ギルドを通じて指名で発せられたのだ。





***



 西大陸、独立都市フツノ。かつては城塞都市として、大陸の前線にして、闘技場に集うファイターたちが一攫千金と強さの頂点を目指す混沌の町は、西大陸における経済の中心都市として栄えていた。


 象徴でもある闘技場・スタジアムは、歴史的建造物として、補修を繰り替えしながらも残っており、今でもファイターたちが鎬を削っている。

 最も、昨今は見世物としての側面が強くなっているのだが。

 その要素として、犯罪者や借金のカタに身売りを受けた奴隷闘士の存在がある。

 かつてのフツノには無かったものだ。


 そして此度の依頼とあるは奴隷闘士を倒すという一風変わったものだった。




***


 フツノについたアルティリアは早速冒険者ギルドへ顔を出し、ギルドマスターと面談した。


「いやはや、あの銀聖と面どおりが叶うとは、光栄だ」


「世辞はいい。詳細を聞きたいわ、今回の依頼……奴隷闘士ココノエについて」


 今回、アルティリアが受けたのは、とある奴隷闘士の鎮圧だった。

 普段なら絶対に受けないこの依頼、彼女が動いたのは、その奴隷闘士名前が、在りし日の記憶を刺激したからだった。



***



 

 その試合は、怒声と野次の中で行われる。

 奴隷闘士とは、すなわち生贄と同義であった。

 ぼろぼろの安い布服に、首には魔力を封じる首輪。腕は手錠が駆けられており、鉄球と繋がる鎖に繋がれた両足。

 もはや奴隷というより稀代の犯罪者ともいえる厳重な枷が浅黒い肌と灰色の髪を少年につけられている。

 これが、悪童悪鬼と称されし奴隷闘士の少年、ココノエだった。

 

 ココノエは、奴隷闘士だった身重の女が命と引き換えに生んだ子供だった。

 忌み子として、ココノエは生まれながらにして奴隷闘士として生を受けたのだ。

 彼は、早々にデモンストレーションとして、獰猛な魔物の餌になるはずだった。


 だが、彼は逆にその魔物を殺し、その肉を喰らった。

 血で口元を汚し、笑いながら咀嚼していたのだ。


 当時4歳の悪童悪鬼、史上最悪の奴隷闘士の誕生であった。


 それから5年。かれは奴隷闘士の裏ランキングで、若き王者として君臨し続けた。

 表も裏も関係なく、彼は屠って屠って、屠り続けた。

 そんな規格外の強さを持つ獣を、フツノは放って置けるはずがない。

 行政府は、ココノエを名誉市民として奴隷闘士から解放しようとした。

 

 ある程度の旨みと豊かさは、犯罪を抑制し、ある種の楔となるからだ。


 しかし、ココノエは、これを辞退する。


「オレは、ここがいいんだ」


 そして彼は、とんでもない提案をする。


「そんなにオレが怖いのなら、鎖でも何でも繋げばいいだろう?」


 なんとココノエは、自ら望んで、今の封じられた姿になっていたのだ。


 その精神構造は不明。

 

 孤高を貫く様は、何かを待っているようでもあった。


 彼に接したギルドマスターや職員は、王者であり続ける彼を畏怖し、いつしかこう思うようになった。


「誰か彼に、敗北と世界の広さを教えてやって欲しい」

 

 畏怖と同時に少年に抱くのは、哀れみと可能性。


 フツノの閉じられた環境ではなく、世界に飛び出せば。

 異形の力も、使い方を変えれば、どれほどのことが出来るだろうかと。


 そしてココノエには、莫大な賞金がかけられていく。

 そのファイトマネーは、いつかココノエがフツノを巣立つ時の資金となる。

 

 だが誰一人、枷の嵌められたココノエを倒すことが叶わなかった。

 圧倒的。無慈悲なまでに力の権化となったココノエは誰にも止められない。


 そしてとうとう、冒険者ギルドに指名依頼が出された。


 音に聞こえし、破邪の銀聖にたいしてだ。

 もっとも、EXランクが受けるとも限らなかったが、依頼を聞いたアルティリアは、少しだけ考えると、依頼を完全な形で了承したのだった。


 アルティリアは、冒険者で冒険家だが、同時に戦闘凶としても知られていた。

 王種とも五分に渡り合うというその力は、他に並ぶものはいない。

 そんな彼女の渇きを満たすものが現れたのだ。

 

 はたしてアルティリアは、フツノに足を向けたのだ。

 



***



 ギルドマスターから話を聞き終えたアルティリアは、すぐさま闘技場へと足を向けた。

 標的がどれほどのものか、見定めるために。

 ココノエは、その日は久方ぶりに対戦予定があったのだ。


 アルティリアが、闘技場へ入ったのは、ココノエの試合開始予定時間を少し過ぎた後。


 試合会場にたどり着いたときには……、すでに会場は沈黙していた。

 闘技場の外にも聞こえるほどの喧騒があったはずなのにだ。


 その道では達人の大男を足蹴にする小柄な無表情の少年の図は、見るものに戦慄を覚えさせるのには十分だ。

 

 アルティリアも一目見てはっきりとわかった。あれは魔性、人外の存在だと。

 王種とも違う、次元違いの存在だと。


 アルティリアは、早鐘を打つ心臓に突き動かされるように、試合会場に躍り出た。


 始めは会場からは困惑しか生まれなかったが、フリークは、何処にでもいるものだ。


「は、破邪の銀聖だ! 人類最強が現れたぞおおおおおおお!!!」


 誰かが歓声を上げると、それは瞬く間に伝播した。

 一般人にとっては、闘神と同時代を生きた伝説の彼女は、まさに天上人。

 そんな超VIPが目の前に現れたの、沸くのものも納得である。


 アルティリアは腰の刀、五条を抜くと空を一閃。

 次の瞬間には、小柄な少年についていた足枷、手錠、首輪を破壊した。


「全力でかかって来るといい。私は、お前の全力が知りたい。安心しろ、私は、お前が相手にしてきた何よりも強い」


 アルティリアは、灰色の獣に告げる。

 すると、無表情だったココノエの口が歪んだ。

 そして、ココノエの姿がぶれる。


「しゃっ」


「ぐううっ」


 遠くから見てさえ、今の一瞬の攻防を理解できたものは少ないだろう。


 全身を連動させたココノエが、一足でアルティリアとの距離を詰め、彼女に一撃を加えたのだ。

 あのアルティリアが、防御で手一杯であったことがその恐ろしさを物語っている。


 知らず、アルティリアは喉を鳴らした。

 そして彼女の全身の細胞が騒ぎ出す。

 これほどの高揚、ひさしく感じていなかったと。


「無拍子――」


 アルティリアは、長らく使用していなかった技術を使うことに決めた。

 一瞬で距離・威力が最高到達点へ移行する絶技、無拍子を。

 ココノエにあわせて、アルティリアも無手で少年に襲い掛かる。

 踏み込みの震脚が、大地にクレーターを穿つ。

 魔力の扱いに長じた種族というのが一般的なエルフにあって、この身体能力は異端に過ぎる。

 

 アルティリアの掌底が空を切った。

 ココノエは、当たる寸前で状態を逸らして避けたのだ。

 そしてココノエは伸ばされたその腕にしがみつき、


「ちょっ!」


 観客席、人のいないほうめがけてアルティリアは投げられ、受身も取れず石壁に激突した。

 観客達はやや遅れて、


「うわああああああっ!?」

「こっちにきたぞおおおお!?」

 

 恐慌を起こしてその場を逃げ出し始めた。


「静まれっ!!」


 観客全員がその一喝に動きを止めた。

 裂帛の一声で観客の恐慌を止めたアルティリアは、瓦礫を吹き飛ばして、ステージに舞い戻った。


「ふう……声を張り上げさせないでよ。お帰りなら、出口から整然と、足並みをそろえてね」


「「「は、はい……」」」


 観客達は、奇しくもアルティリアの指示に、同時に頷いた。

 彼らは静かに、ともすると呆けたまま、スタジアムを後にしていく。


「やれやれ……それにしても、凄いわね、貴方。本当に強いじゃない」


 肩を落としたアルティリアは、苦笑を浮かべながら、目の前の悪童悪鬼に言った。


「……ここに居れば、会えると思っていた」


「……なんですって?」


 悪童悪鬼、ココノエが初めて発した理性を感じさせる言葉は、アルティリアを困惑させるには十分だった。


「強くなったな、アルティリア。独力でその領域に至るのに、どれほどの修練を積んだ?」


 ココノエは幼さの中に老獪を含んだ声で言った。

 だがなんでこうも、ココノエはアルティリアを知った風に言うのか。

 

「何よその上から目線、アンタ、いったい私の何を知ってるの、よ!」


 観客の居ない、ただ二人だけの闘技場で戦闘は再開された。

 至近距離での殴打の応酬だ。

 互いに打撃を交換し合うが、直撃しても二人は怯まない。

 

「バインドっ!」


 アルティリアが、手の内に忍ばせた拘束魔法をパンチがココノエに当たった瞬間に発動させた。


「っ!」


 ココノエの身体が、金縛りにあったかのように硬直した。

 そして、


「とった!」


 一瞬の隙は、超越者の戦闘では致命になりうる。

 アルティリアはココノエの身体を回し蹴りで蹴り飛ばし、ココノエは、試合会場の端の壁に激突した。

 壁よりも強度があるのか、ココノエは壁を崩して、瓦礫に埋もれた。


「さっきのお返しよっ……」


 アルティリアは切れた口の端から垂れる血をぬぐうと、ゆっくりとココノエを蹴り飛ばしたほうへ近づいていく。


「本当に……本当に強くなったな、アルティリア……アティ(・・・)


 瓦礫の中から聞こえたかすかな呟きが、アルティリアの歩みを止めた。


「アンタ……どうしてその呼び方」


 アルティリアを愛称で呼ぶのは、後にも先にも彼女の生涯でたった一人だ。

 一人だけなのだ。


「この身体じゃ、今のお前とやるのはちとハードだな。……まっ、母に対する義理は、もう果たしたかな」


「……そんな、アンタ、まさか」


 最初は、ココノエという名前の符丁だけで興味を引かれた。縁のあるフツノだったということもある。

 しかし、しかしだ――


「約束を果たしに来たぞ、アティ。今度はもう、俺はこの世界を離れたりはしない。存分に気の済むまで、お前の旅に付き合おう、相棒としてだ」


 瓦礫を除けながら、ゆっくりと立ち上がるココノエの顔に浮ぶのは笑み。

 懐かしむような、慈しむような。

 アルティリアは、困惑がいろいろ確信に至る。

 背格好に似合わぬ老獪さ、圧倒的な身体能力、そして自分を知った風な口を聞き、アルティリアをアティと呼ぶ――姿が違っても、目の前のこの少年は。


「権能、涅槃・思兼――D4ドライブ、リブート」


 ココノエの身体から蒼い光(・・・)があふれ出した。


 ふわりと頬を撫でる風が舞う。


 アルティリアは、この理力に覚えがある。


「ココノエ……貴方、やっぱり――」


 不意に、アルティリアの瞳に涙が溢れ出す。


帰ってきたぞ(・・・・・・)、アティ。今度は正真正銘……俺のD世界にな!!」


 ココノエの身体がまばゆい光に包まれ、一際強く輝くと光は散った。


 光が散った後、そこにココノエの姿は無かった。

 

 そこにいたのは、白いシャツの上に黒いライダージャケットを着込んだ、アルティリアと同じ位の背丈の男だ。


 黒い髪に、黒い瞳。西大陸には無い顔立ち。そして蒼い理力。

 在りし日の姿で、闘神ナイン――九重康太郎がそこにいた。


「転生を繰り返すこと5回……結構長かったな、ここまで来るのに。だけど、俺はこの世界のことは、忘れたことはなかった」


「康太郎……コウ……!」


 アルティリアは感極まって泣き出した。

 幻の類ではなく、かつて彼女が追いかけた輝きがそこにあったのだから。


「約束だ――また会えたな、アティ」


 泣いているアルティリアに近づいた康太郎は、そっと彼女を抱き寄せ


「ほげえ」


 殴られた。



***



「いってぇ……」


 鼻血を止めながら、康太郎は苦笑した。


「ぜえ、ぜえ、ぜえ、この、オオバカヤロウめ!!」


 アルティリアは激昂した。喜びが涙と共にあふれ出したあと、こみ上げてきたのは怒り。

 今までたまりにたまったフラストレーションが、アルティリアのなかで化学反応を起こして爆発したのだ。


「150年……150年もほったらかして……今更、のこのこと!」


「ははっ、そうだよな、たまってるよな……ドライブエミュレート、マテリアルマスター」


 康太郎は手許に長い棍を出現させた。

 それはかつての相棒、樹殻棍、九重だ。


「来いよ、アティ。そして返すぜ言葉を。俺はお前の全力がみたい」


「ふっふっふ……」


 棍を向ける康太郎に応えて、アルティリアは、腰の五条を抜き放った。

 かつての主を前に、こころなしか五条の鈍い輝きが強い気がした。


「ええ、もう、私の150年、その身に刻みなさい!」


 涙を振り切り、笑顔でアルティリアは突撃した。


 これまでの時間を取り戻すために。

 康太郎がここに居る理由など、あとで詳細に聞こう。

 他にも話したいこと、したいこと。アルティリアにはたくさんあるのだから。


 アルティリアの人生は輝きを取り戻した。

 そして彼女の、二人の感動を求める旅は、ここからまた始まろうとしていた。








 まどろむ愚者のD世界<完>……改め、比翼の愚者のD世界<始動>


 

……このあと滅茶苦茶……した。




********************

これにてD世界は本当に完結です。ありがとうございました。

桜橋人の新作にご期待ください!

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[良い点] 読み終わった 面白かった アティが幸せそうでよかったです [一言] 外伝でR世界のこともうちょい見たかったかなあ
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