第7話 僕達だけが見る夢
第7話 僕達だけが見る夢
「そういえば拓、今日も調査するんだよね?」
「うん。昨日は何も得られなかったし」
色々あってすっかり忘れていたが、例の夢についてまだ何も分かっていない。昨日、結構な人数に聞いて回ったが、誰一人知っている人が居なかった。やはり、見た事があるのは僕達だけなのだろうか?
「何の話をしているんだ二人とも?」
「そういえば健にまだ話していなかったよね。実は…」
由紀がまた説明をして、変な勘違いをされる前に、僕が腱に説明をした。彼は果たして見た事があるのだろうか?彼の答えは…。
「その夢、俺も見た事あるぞ」
「「え?」」
思わず由紀と僕はハモってしまった。あれだけ聞いていなかったのに、意外と間近に見た事があ人物がいるとは思ってもいなかった。と、同時に安心したりもした。自分達以外にも居たんだと。
「それっていつ頃から?」
「確か今月の始めだった思うけど、お前らは?」
「僕と由紀もちょうどその位だよ」
「そうか、と考えると不思議な話だよな」
「確かにそうね。二人ならともかく、三人が同時期に同じ夢を見るなんて、もうただの偶然じゃないわよね」
「うん。しかも僕達だけなのが気になるよね」
僕と由紀だけならただの偶然かもしれないけど、健も同じ夢を見ているとなると、ただ事ではない気がしてきた。
「最近はいつ頃その夢を見た?」
「私は一昨日よ」
「俺も同じく」
全く同じだ。僕も一昨日見たばかだ。他の日も聞いたがやはり同じだった。これは…。
「何かもうミステリーに近いな。三人とも同じ日に同じ夢を見る、って所まで来ると調べるしかないな」
「だから僕達は昨日から調べているんだけど、誰も見てないって言っていたし、これ以上聞いても意味がないかもしれないよ」
「まあな」
「じゃあその夢を見ているのって、私達だけってこっと?」
「まあ、そうなるよね」
ますます謎が深まる。あの夢を見ているのは僕達だけ。それはつまり、あの少女は僕達だけに何かを求めようとしているのかもしれない。
「なあ、あの子が言っていた言葉覚えているよな?」
「うん。確か「私と遊んで」だよね?」
「ああ。その言葉から考えるとさ、もしかしたら公園とか関係していたりするかもな。」
「公園?どうして?」
「いや、子供で遊びって言ったら公園とかじゃねえのかな、って思って」
「なるほど…」
この時僕の頭の中にある事が浮かんだのだが、それはすぐに消え去った。
この後、三人で色々話し合ったが何も出る事なく、解散する事になったのだが、さっき考えた事がどこか引っかかっていた。
何だろうこの胸騒ぎ…。
第8話へ続く




