エピローグ
エピローグ~指きり~
それから更に半年後、春がやってきた、
「今日でこの学校ともお別れか・・。」
「そうだな。」
「そうね・・。」
そして僕達は中学校の卒業式を終えた。これで四月からは三人とも高校生。学校は別々の為、まともに会えるのは今日で最後(僕と由紀は何度か会うかもしれないけど)。寂しい気もするけど、信じていればいつかまた会えるはず。春香がそうしたように僕達もそうすればいいだけの事。
「まあなんだ。ここで長話するのもなんだし、帰りながら話そうぜ。」
「そうだね。」
僕達三人は何度も一緒に歩いた道を歩き出す。
「なあ拓。」
「何?」
その途中、健が足を止め、桜を見ながらこんな事を聞いてきた。
「俺達さ明日から別々の道を歩んで行く事になるけどさ、また会えるよな。」
「そんなの決まってるでしょ。私達はいつもって訳じゃないけど、近所に住んでんだから会えるわよ。」
僕の代わりに由紀が答える。さっき考えていた事と、丸々同じ答えだった。
「その質問は愚問だったか・・。」
そう健は呟くと、再び歩き出す。
「でもさ、よく考えたらこうして一緒に歩くのは今日で最後じゃないかな。」
「確かにそうだな。高校行ったらチャリンコになるし。由紀は電車だろ?」
「うん。」
「一緒に歩く事は無いだろうけど、間違いなく会えるよ。それじゃあ僕はこっちだから。」
気がつくといつの間にかいつも別れる道に来てしまっていたので、僕は二人に向かってそう言った。
「ああ。じゃあな、拓。」
「じゃあね、拓。」
「うん。」
二人に見送られて歩き出す。あっさりした別れ方だったけど、それが一番いい。だって・・。
「高校生か・・。」
僕達は常に信じ合って生きているんだから、いつかまた会える。
勿論春香にだって。
『約束だよ拓。必ずまた会えるよね?』
どこかから声が聞こえる。春香かな・・。
「うん。絶対に会えると思う。そう信じる。だから約束。」
僕は誰もいない空間に小指を立てて、指きりをした。
「指きりげんまん、嘘ついたら針千本の~ます。」
『指切った!』
約束の指きり 完
という訳で約束の指きり完結です!
約二カ月、読んでいただきありがとうございました。
とは言っても、まだ番外編が二本残っているので、完全な完結とは言えませんが、本編はこれで最後になります。
感想等がありましたら、直接か活動報告を作りますので、そこにコメントをお願いします。
次回作も活動報告の方で書かせていただきますので、そちらも読んでくださると嬉しいです。
それでは、長い間読んでいただきありがとうございました。番外編で会いましょう。
7月17日 作者りょう




