第3話 やっぱり小学生
第3話 やっぱり小学生
「とりあえずそこら辺でくつろいでいて」
彼女を連れて帰宅した僕は、親にある程度説明した後、彼女を連れて自分の部屋にやってきた。相変わらず彼女は、母親が何だとか言っているが、僕はもう気にしない事にした。だが…。
「ねえ、ちょっと聞いていい?」
「何?」
「どうしてあの場で私を放っておいてくれなかったの?時間が経てばお母さんが来るのに…」
彼女は先程からずっとこの質問ばかりしてくる。説明が面倒臭かったのでさっきまで適当に答えていたが、どうやら彼女は納得していないらしい。
「あんな場所に小学生一人を置いていく訳にはいかなかったんだよ」
「だからそれが余計なお世話なの。一時間だろうが二時間だろうが私は待つ事が出来たのに」
先程の様子とは打って変わって、元気を取り戻した彼女はどこか面倒臭い。その分対処は簡単だけど…。
「あんな一人寂しそうにお母さん、お母さんって言っていたのに?」
「え、あ、それは…」
ほらやっぱり。彼女こう言っていたものの、本当は一人で寂しかったのだろう。
「やっぱり寂しかったんだ」
「ち、違う。私はお母さんが戻ってくるのが遅くて、雨も沢山降ってきて心配になっただけなの!」
必死で言い訳をする彼女に、僕は面白すぎて笑い出してしまった。やっぱり彼女は…。
「ちょっと何笑ってるの?」
「いや、あまりに面白すぎて。」
「何にも面白くないよー」
小学生だな~。
第4話へ続く




