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約束の指きり  作者: りょう
7章 夏休み~第2回ミニデート編~
32/62

第31話

第31話由紀の誘い


八月も半分が終わり、本格的に暑くなり始めた頃、僕の元に一本の電話が掛かってきた。

「もしもし?」

「あ、もしもし?私、私。」

朝早くの電話で寝ぼけていた僕は、新手の詐欺ではないかと考えてしまう。

「誰ですか?」

「だから私だって。」

「詐欺には引っかかりませんから。」

「あ、ちょっとた・・。」

あちらが何かを言う前に僕は電話を切った。迷惑な詐欺だったな・・。でも、今の声って・・。

数分後

「もう、人を詐欺師と勘違いするなんて酷いよ。」

「悪かったよ由紀、寝ぼけていたんだ。」

僕は由紀に謝っていた。

「私私詐欺ってなによ!そんなの聞いた事ないわよ。」

「だからごめんって。」

このままでは謝り続ける事になりそうなので、僕はとりあえず尋ねた。

「あ、そうよ。用事があって拓に電話したに、勝手に電話切っちゃうから、話すの忘れちゃったじゃない。」

「ごめんってば。それで用事って何?」

「あのさ拓、今日用事とかある?」

「え?特に無いけど、何で?」

「今日私もやる事無いから、折角だしこれからどこかに行かない?」

「それは別に構わないよ。健も呼ぶ?」

「ううん。今日は拓に話しておきたい事があるから、二人で行こう。」

「話しておきたい事?何それ?」

「それはまた後で話すから。とにかく、どっか行こうよ。」

「あ、うん。分かった。」

僕達はその後時間と集合場所を決め、通話を終えた。話しておきたい事ってなんだろう・・。

・・・・・

約束の時間が一時半だったので、昼食を済ませた後僕は、いつもの公園へやって来た。

「ごめん待たせた?由紀。」

「あ、拓。別に待たせてないよ。」

「なら良かった。」

ベンチに座っていた由紀に話しかけると、彼女はそれに気付きこちらにやって来た。彼女の今日の格好はワンピースで、いつも以上に可愛らしかった。

「どうしたの、拓?」

僕が見惚れていると、由紀が心配そうに話しかけてきた。僕は慌てて誤魔化した。

「な、何でもないよ。」

「顔真っ赤だけど?」

「っ!こ、これは・・。ちょっと走ってきたから。」

「その割には息あがってないけど?」

「え~っと~。」

何とか理由を探そうとする僕に、ため息をつきながら由紀はこう言った。

「もしかして、私に見惚れてた?」

「あ、いや。そ、そ、そういう訳じゃないよ。」

図星だった。

「さらに慌てるところが怪しいけど、まあいいや。」

そう言うと、由紀は僕に手を差し伸べてきた。

「ほら行こう。」

笑顔で言う彼女にドキっとしながらも、僕はその手を握り、由紀と一緒に歩き出した。

第32話へ続く

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