第2話 雨の日の公園で
第2話 雨の日の公園で
「はぁ、今日は何も成果なしか…」
早速その日に調査を開始した僕達だったが、結局何も情報を得る事ができず、その日は解散する事になった。
「他に見た人も居なかったし、やっぱり偶然だったのかな」
成果なし、天気も土砂降り。気分は最悪だった。
「びしょ濡れになる前に早く帰ろう」
雷も本格的に鳴り始めたので、走って帰ろうとしたその時、
「…怖いよ…お母さん…寒いよ…」
どこからか女の子の声が聞こえた。
「ん?誰の声だろ?公園からかな?」
その声に反応した僕は、聞こえたと思われる近くの公園の中に入って行った。
「誰か居るの?」
声を出して呼んでみるが、返答はない。空耳だったのだろうか?
(気のせいか…)
そう思った僕は、公園を出ようとした。と、その時、
「…誰?」
再び女の子の声が聞こえた。声が聞こえた方向を向くと、そこにはアスレチックがありその丁度屋根がある場所に、一人の女の子がうずくまりながらこちらを見ていた。
「どうしたの?こんな所で。風引いちゃうよ」
その女の子は幼い顔立ちをしていた。小学生だろうか?僕が近寄るとその女の子は逃げようとはせず、顔だけをあげたままこちらを見ながら、僕の質問に答えた。
「うん…。でもお母さんが戻ってこないから帰っちゃダメなの」
どうやら母親を待っているらしい。でもこんな大雨の中で子を待たせる親などいるのだろうか?
「でもこんな大雨の中で、君を一人するのは危ないよ。僕の家近いから雨が止むまで家で雨宿りしていきなよ。晴れたら家に帰れば良いんだし」
「でもお母さんが…」
「そんな事は後でなんとかすれば良いから、ほら行こう!」
「え?あっ…」
まだ動揺していらる彼女の手を半ば強引に
引っ張りながら、僕は家へ帰って行った。
それにしてもこの女の子どこかで会ったような…。
第3話へ続く




