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約束の指きり  作者: りょう
6章 過去を乗り越えて
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第28話

第28話 悲しみのどん底


僕達にひたすら瑞季の無事を願った。もう一度瑞希の笑顔を見れると・・。ひたすら願った。でも・・。

「まことに残念ながら瑞季さんは・・。」

その後の言葉は聞かなくたってわかったので、覚えていない。ただ確かなのは、自分たちのせいで瑞季が死んだという事。

「うわー。」

そして、二度と彼女は戻ってこないという事だった・・。

・・・・・

大切な人を失い、悲しみのどん底に突き落とされた僕達は、数日後に再会したが、みんな魂が抜けたような感じになっていた。特に健は、尋常じゃないほど落ち込んでいた。当たり前だよな・・。

「ねえ拓・・。」

「どうしたの由紀?」

葬式が終わった後、僕が外でボーッとしていると、後ろから話しかけてきた。由紀も僕と同じく目から光が消えていて、今にも死にそうだった。

「私、どうすればいいのかな・・。」

「それは・・僕にも分からない・・。」

「やっぱりそうよね・・。」

会話が続かない・・。僕は今、誰とも話したくない・・。会話したら瑞季を思い出してしまいそうだから・・。

「・・・。」

「・・・。」

僕達本当にどうなるのかな・・。このままだともう僕達は、今までのように一緒に遊ぶ事が出来ないのかな・・。

・・・・・

それから一ヶ月、僕達は一度も顔を合わせる事はなかった。誰か一人は必ず休んだり、全員が揃っても顔を合わせて会話する事はなかった。そんな時間がずっと流れていくなかで、僕自身の中では瑞希の死を受け入れ、前を向いて生きて行こうと決めていた。瑞希の死は本当に悲しい事だ。でも、いつまでもくよくよしている訳にはいかない。しっかりと道を歩いていかなければいけないんだ・・。三人で一緒に生きて行く道の上を・・。だから二人も立ち直って欲しかった。立ち直ってもらって、また三人で仲良く遊びたかった。そこで僕は・・。

「二人とも、放課後話したい事があるから、公園にきてくれないかな。」

約一ヶ月振りに、二人をあの公園へ呼び出す事にした。

「うん、分かった・・。」

「・・・・。」

健は返事をしなかったが、絶対に来てくれる。彼も分かっているはずだ。もう迷ってる場合じゃないんだって・・。健、絶対に立ち直ってくれると信じてるから・・。

「じゃあ二人とも、絶対に来てね。」

第29話へ続く

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