第15話
第15話 僕の気持ち
その後僕達は、後ろに変な気配を感じながらも沢山の場所を周り、夕方には公園へ戻ってきた。
「はあ、疲れた。」
「私もヘトヘト。どうしてこんなに私を歩かせたのよ。」
「いやいや、あっちこっちに走り回っていたのは春香だからね。僕はそれについて行くので一苦労だったんだけど。」
「え?そうだっけ?」
「そこでとぼける意味が僕には分からないけど、楽しかったからいいか・・。」
多分ずっとついてきている約2名もヘトヘトだろうな。ここまで歩かされるとは思っていなかっただろうし・・。
「ちょっと私、飲み物買いに行ってくる。」
「行ってらっしゃい。」
春香がで飲み物を買いに行ってしまったので、一人になる僕。
「今日は何も考えずに春香と接したけど、旅行の時は流石に色々考えちゃうよな・・。由紀達にちゃんと話さなきゃいけないし・・。」
春香には何か秘密があると、僕は思っている。彼女自身、僕の夢に出てきたってことは何かしらの原因があるだろうし、彼女自身何かを隠しているはず。それを僕自身が知るべきことなのかは分からないけど、その権利はある。でもその前に、出来る限りのことを僕自身で調べる必要がある。少し前に思ったのだが、桐島春香という名前を聞いたことがあるような気がする。はて、それはいつだったっけな・・。
「ただいま、買ってきたよ。」
そんな事を考えている内に、二つの飲み物を両手に持って帰ってきた。
「あ、お帰り。」
「はい、これ。拓の分も買ってきたよ。」
「あ、ありがとう。」
春香から飲み物を僕は受け取った。春香は元々座っていた場所に再び座った。
「ねえ拓はさ好きな人とか居るの?」
「え?ど、どうしてそんな事を聞くの?」
「さっきそこで、由紀ちゃんと健君に会ったからさ。あの二人もどこかの帰りみたいだけど、デートにでも行っていたのかな?」
「分からない。でも、考えれば分かるかもよ。」
「え?そうなの?」
僕達をずっと付いて来ていた訳だし。春香は気付いてないけど、僕は初めっから知っていた。喫茶店に入ったのも実は二人への仕打ちだったりする。
「でもそれと今の質問は、関係なくない?」
「そうだけど・・。あの二人は付き合っていたりするのかなって。もし拓が由紀ちゃんを好きだったら、それが叶わないでしょ?」
余計なお世話のような気がするけど、あの二人に限ってないだろうし、僕の好きな人は・・。
「拓?」
こんなに近くに居るから、心配ないかな・・。
「ははっ。」
「どうしたの?急に笑出して。」
「いや、何でもない。」
「それなら良いんだけど、質問の答えは?」
「それは・・秘密。」
「えー、何で?」
「いつか分かるよ。」
「いつかっていつよー。」
時が来れば彼女に自分の気持ちを伝えるつもりだ。たとえ彼女が何者でも僕の気持ちは、変わらない。だから、いつまでも彼女の側にいたい。
「ねえ、教えてよー。」
第16話へ続く




