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私と猫と迷探偵と

猫探偵の文化祭クエスト~季節外れのコスモス咲く雪山温泉の暖炉前で三日月を眺めながら金魚形のたまご和菓子を頬張っていた小学5年生が帽子を残して忽然と消えた?!パスワードを解析して彼を救出するのニャ!~

作者: 桃江 凛

このお話は【小説家になろう】タイアップコンテスト「第5回下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ大賞」に合わせて執筆した、『私と猫と迷探偵と』シリーズの読み切りバージョンとなっておりますが、本編を未読の方でも問題なくお読みいただけます。

これを読んで『私と猫と迷探偵と』に興味を持っていただけましたら、本編の方も何卒よろしくお願いします。

本編も、超短編やちょっぴり長編もあり、お暇な時間に気軽に読んでいただけるものになっています。

“推理”ジャンルですが、堅苦しいものではなく、“探偵が登場するドタバタコメディ”としてお楽しみいただけたらと思います。

それでは今回の超短編、楽しんでいただけましたら幸いです。

オレっちは猫である。名前はもうある。

エ・クレアという名前なのニャ。

探偵を生業としているオレっちは、今日、とある大学の文化祭にやって来たのニャ。


入口でオレっちを出迎えてくれたのは知り合いの女子大生、青山スフレ。

彼女の友人が所属する演劇部の公演を2人で見に行こうと約束していたのニャ。


会場の講堂は老若ニャン女、千客万来、有象無象、魑魅魍魎・・とにかくたくさんの人々で大盛況。

公演の幕が上がったのニャ。


主人公の刑事が、雪山に佇む温泉旅館で起きた事件を解決する推理劇。

家族旅行で旅館に来ていた小学5年生の男の子が突如、姿を消した。

季節外れに咲いたコスモスが事件のカギを握る?!

たまごを主原料とする金魚の形をした饅頭を作る怪しげな和菓子職人の正体とは?!


刑事はこの不可解な事件の犯人をニャンやかんやでつきとめて見事逮捕したのニャ。

しかし、男の子の行方は依然として不明。

そして取調室での犯人との心理戦。

これもまたニャンやかんやで華麗に自白の引き出しに成功。

男の子の監禁場所を特定したのニャ。


男の子の救出に向かった刑事。

ところが、身動きの取れない男の子の足元には時限爆弾が!


「助けて!刑事さん!」


助けを求める男の子。

ニャンやかんやで、時限爆弾を解除するには5文字のパスワードが必要だという情報を手に入れた刑事。


「こういう時って普通、『赤の線を切るか青の線を切るか』じゃないっすかね?」


青山スフレが茶々を入れてくる。


「黙っていニャさい。今いい所ニャンだから」


彼女を黙らせて、続きを観劇するオレっち。


パスワードはアルファベット5文字。

入力装置の横には逆立ちで玉乗りをしているピエロのイラストが描かれているのニャ。


「大学公式キャラクター、ピエロのオイダーさんっす」

「ニャンじゃそりゃ」


このスフレの補足に、「知らんがニャ」とツッコもうとしたオレっちなのニャが、確かに今日、校内でこのキャラクターを沢山見かけたことを思い出したのニャ。

ピエロの横には“OIDAR”と書かれてあった。

そのピエロが逆立ちをしているということは・・


「わかった!パスワードは『RADIO』なのニャ!」


思わず叫んでしまったオレっちに舞台上から注がれたのは、名探偵への賞賛の眼差しではなく、オチをバラしてしまったKY観客への非難の視線だったのニャ。

お読みいただきありがとうございました!


ちなみに、劇中に出てきた男の子は青山カヌレ君、小学5年生。

女子大生、青山スフレの弟です。

演劇部の助っ人ゲストとして劇に出演していたようです。

『私と猫と迷探偵と』では、今回の主人公であるおしゃべりにゃんこのエ・クレア探偵助手をはじめ、青山スフレ・カヌレ姉弟も登場しています。

このお話と同じく、気軽に読める探偵コメディですので、よかったら読んでみて下さいね。

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