漫才「気になること」
ゲラゲラコンテスト2への応募作品です。
漫才「気になること」
二人「はいどーもー!」
ボケ「突然なんだけどさ、昨日から気になることがあって、夜8時間しか眠れなかったんだよねー…」
ツッコミ「いや、健康的で大変よろしいと思いますけど!…で、何?気になることって」
ボケ「いやぁ…ね?昨日のお昼、スーパーへご飯買いに行ったのよ」
ツッコミ「うん」
ボケ「こう、まずお店入るじゃん?そしたら入り口近くでネギが大量に安売りされててさ?」
ツッコミ「おー、ネギがね?それで?」
ボケ「折角だから、安いし買って行こうと思って二本手に取ったの。ネギを」
ツッコミ「やっぱ安いとつい買っちゃいますよね。そんなに量食べないものでも」
ボケ「そしたらなんか急にネギを脇に挟みたくなっちゃってさ、つい挟んじゃったんだよね。両脇に」
ツッコミ「ハァ!?その場で!?……というか脇にネギ挟んだの!?意味わかんないんですけど!?」
ボケ「いぇ〜い脇毛〜って感じで。緑の脇毛。環境にもいいかも知れないですね、緑の脇毛。カーテン的なノリで」
ツッコミ「…………うん、そっか!いいね!緑の脇毛!…って言うわけないだろ!!まさかネギも自分が人間の口に入るんじゃなくて脇毛にされるとは思ってなかっただろうよ!!……ていうか気になることは一体何処へ行ったんだよ!」
ボケ「いやいやいやいや……話はここからですよ大将」
ツッコミ「…いつから大将になったんだ俺は」
ボケ「……脇毛ってさ、わき"げ"じゃん?」
ツッコミ「え?…あ、あぁ、うん。そうだな」
ボケ「すね毛って、すね"げ"じゃん?」
ツッコミ「うん」
ボケ「鼻毛、産毛、腕毛、ひげ。全部"げ"じゃん?」
ツッコミ「うん」
ボケ「髪の毛」
ツッコミ「うん?」
ボケ「だ、か、ら、髪の毛」
ツッコミ「…うん?」
ボケ「かぁぁぁぁみぃぃぃのぉぉぉぉけぇぇぇぇ!!!」
ツッコミ「うわぁあ!?何!?急におっきい声出さないでよ!!」
ボケ「気づかないの!?脇毛・すね毛・鼻毛・髪の毛!!」
ツッコミ「そんな呪文みたいに言われても(苦笑)」
ボケ「なぜ!髪の毛だけ!かみの"け"!?別にかみのげでもいいじゃん!?」
ツッコミ「知らないよ!(苦笑)言いにくいからとかじゃないの?」
ボケ「髪の毛だけ特別扱いですよ。体毛の中で一番位置的に上にいるからって偉そうに……脇毛率いる反抗勢力が黙ってないよ本当」
ツッコミ「そんなのないと思いますけどねぇ…」
ボケ「ちょっと髪の毛役やって」
ツッコミ「ハァ?なんだよ髪の毛役って」
ボケ「いいからやって!!」
ツッコミ「はいはい…」
ボケ「俺たちレジスタンスは髪の毛を許さない!打倒髪の毛!打倒!"け"!俺たちに権利を!!」
ツッコミ「って、ハァ!?何この状況!早速わかんないんだけど!?」
ボケ「適当でいいから!なんかノリで!ほら!早く!」
ツッコミ「…………ふ、…フハハハハハッ!!なんだね?下等な体毛たちよ。この髪の毛様に逆らうつもりかね?」
ボケ「俺たちは下等なんかじゃない!!」
ツッコミ「ッハァ!笑わせるなぁ!?お前たちは所詮濁った存在。私よりも劣っているのだよ!」
ボケ「劣った、存在だと…?」
ツッコミ「お前たちには濁点が付いているだろう?それに対し、私は少しの濁りもない美しい発音!!……そう、私は髪の毛。…いや?神の、毛。私こそが神なのだよ!!」
ボケ「クソォォォォオオオ!!」
ツッコミ「フハハハハハハハッ!!!!」
ボケ「絶対にッ!許さない!!!ハァア゛ア゛ア゛!!!」
ツッコミ「フゥウ゛ウ゛ンッ!!」
ボケ「2時間後」
ツッコミ「……ねぇ…これいつまで続けるの?」
ボケ「何言ってるの?当然我々脇毛'sレジスタンスが勝つまでに決まってるじゃん」
ツッコミ「変な名前付いてるし…。もう疲れたんだけど…」
ボケ「チャーンスッ!!!」
ツッコミ「ナニィィッ!!?グハァッ!!(刺される)」
ボケ「や、やった…ついに…ついにやったぞぉぉお!!我々の!勝利だ!!」
ツッコミ「クソォォオオオ!!私は!まだ!やれる!!!ってもういいよ!!」
二人「ありがとうございました」
読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m