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母や姉、恋人達があまりにも俺を甘えかすので、彼女達無しでは生きていけません!  作者: バグうさぎ
母さんや専属メイド、姉との出会い
2/18

新しい名前と新しいお母さん

 よろしくお願いします。

「どうしたの?こんなところで?あなたの年頃の子は、もう家に帰る時間だよ?」


 そう女性は言う。


 帰る家?そんなのないから、ここにいるんだよ!事情も知らないのに、そんなことを言うな!


「どうして、私を睨むの?」


「ごめんなさい!つい....」


 おっと。つい睨んでしまったらしい。ごめんなさいね。でも、何も知らないのに、そんなことを言わないでほしい。


「私の名前は志帆!君は?」


 彼女に名前を聞かれる。


「わからない...です」


「はぁ?」


「ごめんなさい!」


「いや、怒ってる訳じゃないのよ?どうしてわからないのか、気になるだけ」


 志帆さんはそう言って、オロオロする。可愛い。


 俺は、あの男にことを彼女に言ってもいいのだろうか?


 改めて彼女を見る。容姿は、綺麗というより可愛いという感じだ。髪は、藍色の艶のある髪で、とても長い。女子高生ぐらいだろうか?身長は、155cmぐらいだろうか。小さい。優しく、微笑んでいる。可愛い。


 この人なら大丈夫かな?優しそうだし。完璧に容姿で決めたけど!


「志帆さん」


「はい!なんでしょう?」


「大事な話です。聞いてくれますか?」


「もちろん!」


 志帆さんは、即答した。よし。気が変わらない内に話そう。


 俺は、彼女に話始めた。自分のクソみたいな、現状を。


 毎日、男(多分父親)に暴力を振るわれること。


 なんで、暴力を振るわれるのか、分かっていないこと。


 母親は、見たこともないこと。


 毎日食べているのは、床のゴミや男の残飯(米粒二、三粒ぐらい。俺に取っては、貴重な食べ物)


 などなど、俺の吐き出したくなるような、現状を包み隠さず話した。


「これが、俺が家に帰りたくない理由です...」


「..そっか」


 俺が話し終えると、志帆さんは、黙り込んだ。当たり前だ。急にこんな話をされて、何も思わない方がおかしい。


 志帆さんは、しばらくすると、予想外なことを言った。


「よし!私の息子になりなさい!」


「はい?」


「私の息子になって!」


「what's!?」


「私の息子になって!」


 おう、すげぇよ、志帆さん。英語が理解できたなんて!


 というかなんて言ったんだっけ?確か...


 ワタシノムスコニナッテ?だよね?え?何言ってんの?


 what's!?one more time please?what a heck!?


 おっと、つい映画が。ごめんなさいね!


「でも、そんなこと法律とか、大丈夫ですか?」


「私がどうにでもする!」


「でも、家族とかは?」


「夫は死んでるし、二十二歳の娘がいるけど、大丈夫!私がどうとでもする!」


 えぇ。夫さん不憫すぎでしょう。可哀想..というか、二十二歳の娘!?え?志帆さん何歳!!mitametonennreigaattenaiyo!?


 は!?まさか子供作っちゃいけない年齢のときに...


有罪(ギルティ)!」


「?どうしたの?幸ちゃん?」


「な、なんでもないですよ!?」


「なに?なんで疑問系?」


「なんでもないって言ってるでしょ!」


 まぁ、この話は置いといて、志帆さんの息子かぁ。あの男と過ごすよりは、何兆倍もいい。いいね!


「志帆さん、これからよろしくお願いします」


「幸ちゃん!!」


 俺が言うと、志帆さんは、俺に抱きついてくる。えぇ?何?その柔らかいのは、兵器ですよ?俺の大事なところに対して。

俺座ってるから、ダイレクトに当たっちゃうよ!?その兵器に。それに、いい匂いが!!精神的にきついぜ!


「幸ちゃんこれからよしくねぇ!」


「は、はい」


「幸ちゃん!!」


 志帆さんは、優しいな...本当に。っていうか、幸?


「あの、志帆さん。幸ちゃんって?」


「幸ちゃんは、幸ちゃんだよ?」


「いや、そういうことじゃなくて..いつ俺が幸ちゃんに?」


 俺が聞くと、志帆さんは、立ち上がる。そして言う。


「幸ちゃんは、今まで不幸を通り越して、最低な人生だったんでしょ?だからこれからは、私が幸ちゃんを幸せにする!そういう意味を込めて、幸だよ!幸せって書いて幸!いいでしょ!?」


 そう嬉しそうに言う彼女に、俺は我慢できなかった。気づくと、彼女を抱きしめいた。俺は、まだ子供だから、彼女より少し背が低い。


「幸ちゃん?」


 志帆さんは、そう言って首を傾げる。でも俺は、どうでもよかった。


 ただ声を出して泣き叫んだ。真夜中の公園に。


「母さん!母さん!ああ″ぁ!」


「...」


 志帆さんは、泣き叫ぶ俺を優しく見つめて、撫でてくれた。何も言わずに。静かに。


 初めてだった。こんなに、優しくしてもらったのは。初めてだった。こんなに、感情をさらけ出したのは。


 嬉しかった。彼女が静かに、俺を受け止めてくれて。本当に嬉しかった。彼女の息子になれるのが。


 心地よかった。彼女の腕の中にいるのは。心地よかった。彼女の温もりが。


 でも、同時に思った。いつか、彼女を支えられる人になって見せると!


「幸ちゃん。これから、よろしくね..」


「うん"!母さん!!」


 このときからだ。俺と彼女が、家族になったのは。本当に、心地のいい、俺の居場所だ。





 しばらくして泣き止む。今まで静かに、抱きしめてくれた志帆さんは、本当に優しくて、俺の母になってくれるんだな、と感じた。


「どう?落ち着いた?」


「はい。本当にありがとうございます。志帆さん」


 俺がお礼を言うと、彼女は、頬を膨らませて俺を睨む。ああ、可愛い。でも、どうしたんだ?


「幸ちゃんは、私の息子になるんだから、敬語はいらない!あと、さっきみたいに、母さんって言って!」


 ああ~。そういうことか。というか俺、泣いてたときに志帆さんのこと、母さんって言ったの!?嘘だろ?っていうか、母さんって呼んでほしいの?Really?


「わかりまし...わかったよ」


 俺が言っても、志帆さんは、頬を膨らませたままだ。


「母さんって呼んで」


 ああ、バレたか...っていうか、ハードル高いよ!志帆さんのことを母さんって呼ぶの。今日会ったばかりだし。それに、見た目は女子高生だもん!


「母さんって...呼べない?」


 目がうるうるしてる。


「っ!わかったよ...母さん!//」


 Oh!!今のはずるいぜ!泣きそうな目で見つめられるのは...志帆さんって可愛い過ぎないですか!?


「幸ちゃん!!」


 志帆さんが嬉しそうに言う。俺が泣いたせいで、彼女の服は、汚れと涙と鼻水で、ひどいことになってる。髪も、綺麗なのに...彼女は、気づいてなさそうだけど。


「母さん、ごめん!」


「え?なに?どうしたの?」


 志帆さんが、首を傾げる。あざとい。


「その、服や髪が..俺のせいで..」


「ああ、確かに、ヤバいね」


「本当にごめんなさい!」


「いいよ、別に。それより、私の手を握って?」


「?わかったよ」


 俺は、志帆さんの手を握る。え?なに?この柔らかさ。めっちゃスベスベで、もちもちなんだけど?え?女神じゃね?hand are God!!


「じゃあ、いくよ!!」


「え?どこ


 俺が言い終わる前に、目の前の景色が消えた。えぇ。なにこれ?どういうこと?



 次回は、母と姉にお風呂で甘やかされます!いろいろと甘やかされます!(ネタバレごめん!)


 ぜひ次回も見てください!


 更新は、毎日夜の九時半ぐらいに、投稿します!


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