【第8話】「生きる意味、死ぬ意味」
【注意】
・これは東方Projectの二次創作小説です
・原作にない設定、キャライメージの独自解釈等を含みます
・この作品の特性上、ネガティヴになりやすい方は閲覧注意、自己責任の元でお読みいただくようお願い致します
霊夢「私が寿命という概念から切り離されようとはしなかった理由。人間であることに誇りを持っていた、だから人間として死ぬことを受け入れた。それももちろんそう。けど、一番はやっぱりこれね。自分の人生に満足しているから。」
ここで魔理沙が口を挟む。
魔理沙「けどまだやりたいことは沢山残ってはいるんだろ?後悔はないのか?」
それを聞いた霊夢はそのまま言葉を紡いでゆく。
霊夢「未練や後悔は無いとは言えない。この先の幻想郷がどうなっていくのか。幻想郷のみんなはどんな未来を歩んでいくのか。それを見守りたい気持ちは当然ある。みんなともう笑い合えなくなるのは悲しい。だけど私は幻想郷の異変を解決する大切な役目を負って生きてきて、それにはもう疲れた。いいえ、その役目は果たし切ったと思っている。そう言った方がいいかしらね。そして役目を果たしてきた中で、私は沢山の仲間にも恵まれた。あんたのように深く関われる人は多くないけどね。巫女としての指名を果たす以外にも自分がやりたいと思った一通りのことはやり尽くした。私は十分自分の人生を謳歌できたと思っている。だから私は、天が決めた運命のままに人間として死ぬことを選んだの。あんたには理解できないかもしれないけど、私はそう思ったのよ。」
霊夢は自分の気持ちをありのままに語った。
視界はどんどん薄れゆき、意識も朦朧としていた。
しかしその中で彼女は全てを語り切り、最後にこうつけ加えた。
霊夢「魔理沙、あんたは何のために生きるの?」
魔理沙はこれには答えなかった。
しばらくの静寂が訪れる。
そして霊夢が突然こんなことを小さくか細い声で呟いた。
霊夢「そろそろね…」
【作者の一言】
第8話が終わりました。
霊夢は全てを語り、魔理沙に問いかけました。それに対し無言の魔理沙。この無言の意味とは?
そしてまもなく迎える最期の時。2人のストーリーはどのような結末を迎えるのか。
次回、第9話でお会いしましょう。




