王女護衛作戦(手頃な依頼はなんでしょー)
あっ、おはー
「おはようございます」
「みんな揃ったか。今日の仕事何する?」
「まあ一旦ギルド行ってからだな。最近変異種も増えてるようだしな」
この前のやつもそうなんだっけ
「そうだな。まだ変異種や新種なんかはには早いんだが妙なこともあるもんだ」
そんな季節的なものなの?
「春を過ぎでその年に生まれた幼体が動き回るようになると色々不思議なやつが混ざってたりもするぞ。大体は生体に不具合を抱えてるからその年のうちには死ぬがな」
「ん?なんかあったか。騒がしいな」
「あっバンさんも来てたんすね」
「アフィか。なんかあったのか?」
「また出たらしいんすよ変異種」
「ほう、んでどこが受ける?」
「まだ確定じゃないっすけどギルド主導のレイドって話も上がってます」
「そんなにか?」
あのー何が起こってるんです?
「まー簡単に言ったらまた大物が出たそうだ」
「思ったよりカロリーありそうな感じ?」
そりゃさっきレイドとか聞こえたしね
「ところでバンさんレイドってなんぞや。語感的にはギルドが複数パーティー束ねての大規模戦ってな感じ?」
「まあそんなもんだ。でも基本的にはパーティー単位での行動になるからそうやることは変わらんな」
なるほど
「んでリーダーさんこの件受けるか?やるなら情報拾ってくるが」
「おーけーやろう例の件までまだ日はあるし3日くらいまでならやれる」
「はいよそんじゃとりあえずウォルでも探すかな。」
「リーダなら2階奥で森精のところと湖城のところで話聞いてましたよ」
「おしアフィ行くぞ」
「わかりました」
「それじゃバンさんよろしくねー」
「よろしくじゃねぇおまえさんも行くんだよ」
「えぇー」
「リーダーが行かないでどーする」
連れてかれちゃった
「装備の確認などしておきますかね」
と言ってもレイドだと何が使えるかな
「まーたポコちゃん禁止令?」
うーんもはや隠すってほど隠してないしな
「やったね」
素材必要な時は加減してよ
「はーい」
ティアさんやいどうしてこうなったん
「ほぼあなた方が染めたようなものでは」
ソンナコトナイヨー
んじゃ何するかなー
「私たちは薬品類を一応仕入れて来ますね。」
「なんか大物みたいだしねー」
了解。そんじゃ僕はあれでも作るか
付与効果弾なんてのを作りたいんだよね。前の変異種の時めっちゃ風に流されたからなー
とりあえずいじりやすい12.7mmのやつで魔石削って作った弾は結局衝撃でぶっ壊れた時のダメージくらいしか効果持たせられなかったから魔石だけじゃダメなんだよなー
それと着弾して破壊された時以外にも魔法の効果がのるようにしたいし、何かしらの外的要因に反応して作用するような方法とかないかな
マイコンみたいなのか
もうそれミサイルじゃんね。うーんそういえば結局竜車のペンシルミサイルポッド使ってないな
もうちょっとデカくて色々載せられて現場展開しやすいやつ...
ジャベリンか、いやそういや作ってなかったなRPG
お前に決めた
...
....
.....
「ちょっとは場所を選んで自重しようね」
はっ...
「ギルドの酒場でロケットランチャー生み出すのは絵面的にギャングかゲリラの溜まり場になるんよ」
おかえりそっちはどうだった?
「あっ、うん。推定Bランクのクリスタリルドラコ変異種だそうだ」
土属性ドラゴン族の下位が原種の変異って分類で合ってる?
「合ってると思う」
場所は?
「森と山岳地帯を隔てるクロツアビス渓谷って呼ばれるところのあたりらしい」
あーすごい裂け目になっててドローンで降りようとしたら強烈な魔力の揺らぎで撤退したところだ
「緊急回避のプログラム組んどいてよかったわー」
回線の不具合を検知したら自動的に操縦内容を逆再生して撤退するって感じだった?
「そうそう」
んで作戦の方とかはどーなってる?
「とりあえず僕らのパーティはランク低いからバンスさんとこの直掩という事で」
なるほどその感じだと全員で行く感じか?
「そうだねウチもフルメンバーでついていける」
レイドとかギルドがどーのってのは?
「黒狼牙のウォルフォンさんがリーダー張って森精の集いっていうとこと湖城の盾の2パーティを追加で束ねるレイドになるらしい。」
ギルドから人が来たりとかじゃないのね
「おうBランク以上の冒険者で認定受けてるとギルドの出先要員として軽めのレイドなら丸投げして貰えるんだよ。まあウォルならもう一個上のランクの認定持ってるけどな」
なるほど、んでいつ出発?
「ん?今からだぞ」
あっ急
「また頼むぞ迅爆の。買い出し済んだら東門集合だぞ」
「どもですウォルフォンさん」
「ああ、今回手間はかかりそうだが面白い仕事になりそうだ」
なんと
「詳しくは走りながらミーティングするが今回の獲物はドラゴンだがゴーレムの特性持ってるらしい。それも大きな結晶を纏ってて壊してもすぐに再生すると来た」
鉱物系だと!!
「お前さんそういうの得意だったろ」
任しといてください
「急に元気になるじゃん」
レア鉱石レアモンス来たぜ
「ダメだこりゃ」
んじゃいきますかー
「どうやら大事のようですね。」
ウォルフォンさん曰く面白い仕事らしいよ
「どんな奴なのー?」
ドラゴンなんだけどゴーレムの特性もあるとかなんとか
「地属性のとかじゃないの?」
「ヴェルさんそこんとこどう思う?」
「うーん特に地属性とか水属性は同じドラゴン族でもいろんな形の奴がいるからなんとも」
それもそうか
「近くに渓谷があってクリスタルが特徴なら元々その地にしかいない特殊な種類とも言えたり」
あっもう集まってる?
「おう来たかそっちのメンバーはそれで全員か?」
「はい。今日は全員参加という事なのでフィリスとティアとヴェルスになります」
「了解だ。フィリス嬢は長剣でティア嬢が短弓とダガーでヴェルス嬢は...なんだ?」
「私はまあこういうのとか《ファイヤランス》!」
「おおぅ気合い入ってんな」
「本日はよろしくお願いしますフィルとお呼びください。魔法は主に土属性を使用します。」
「ティアです魔法は風を使うよ。あとは弓じゃなくてカイが作ってくれたポコちゃん使いたいな。」
「なんだそりゃ」
黒杖の小さいものを持たせているんです。射程は前に使用したものより短く精度もそれほどではないですが、物理的な破壊力は高いものです。
「了解した。」
「ほんとそういう時は饒舌だよな」
やかまし
「それじゃ出るぞ」
「「「おう」」」
「とりあえず各パーティーリーダーだけウチのとこ集まれ顔合わせだ」
「えっ」
いってらーケイ兄さん
「ちくせう」
「それじゃまず湖城の」
「はいよ。湖城の盾パーティーリーダーのフェスカーだ大きめの盾と長剣を使った重戦を主体としている。君たちの攻撃術とは相性も良さそうだしよろしく頼むよ」
「はいぜひよろしくお願いします。うちは真っ向勝負の防御力は結界術頼みなので大きな盾は安心感があります。」
「それから森精の」
「はい私森精の集いの長を務めておりますエルセリアと申します。武装は比較的長めの片手剣と短杖を持っており魔法は主に水属性を使用しています。」
「迅爆?と呼ばれているらしいケイです。長距離からの偵察と攻撃を主体とした戦法です。」
「もうそれでパーティー名申請しちゃえよ」
そんな感じに決まるもんなのだろうか
「ああバンスの言うとおりだ案外そんなもんだぞ」
帰ったら休止届と一緒に出しとく?
「そうだね」
「ん?辞めちまうんか?」
「あれ?バンさんに相談してなかったっけ」
「アレの件で...」
「なるほどあとで詳しく聞くからな」
「それじゃ今回のおおまかな流れだがまず獲物はクリスタルドラコの変異種で推定Bランク。基本的には土属性の種だが水属性と闇属性の現象が確認されている。食性は主に鉱物類や岩石類で動物類に対しては攻撃的な行動はあるものの捕食までは確認されていない。ガラスのように脆い結晶を全身に纏っておりこれはとても再生が早いものと観測されている。このゴーレム種の結晶殻のような構造から異種間の異常交配による変異種と認定されてる。」
「攻撃に対する反応や対象の攻撃手段は判明していますか?」
「威力偵察はやってないが他の魔物に対しては前足で殴りかかるような動きばかりでまだ底は見えていない」
「それで?具体的な策はあるのか」
「フェスカー今日なんか機嫌悪くないか」
「そりゃぁねえ」
「やめろフェスカーこいつは確かにランクは低い金カード持ちで納得行かないのはわかる。」
「いやお貴族様がどーのってはのは別にいいんだ。ただガキが親の駒になってるのは納得いかねぇ、ましてなんでこんなとこに..」
「悪いなケイ悪いヤツではないんだ」
「いえ場違いは感じています。それに道楽気分があるのも本当のことですから」
「ただなフェスカーひとつ言っておくが舐めてかかると痛い目見るぜ。驚く顔が楽しみだから黙っとくがな」
「そうかよ」
「それじゃ段取りの説明に入る。まずは生体の調査と大学の先生方の護衛で1日使う。依頼としてはまず結晶の収集と生態の調査だ。付近で観察も兼ねて1泊して2日目は朝から威力偵察を行い余程の想定外がなければそのまま討伐に移行する。」
「「「了解」」」
んでどうだった?
「とりあえず普通のテント用意せねば」
あー一泊案件ね
「私のところに一張ありますよ」
そんじゃそれでヴェルも入れそう?
「はいティアと2人の時に使っていたものですが大きめの物なので余裕ありますね」
そしたら僕らは雑貨屋で衝動買いしたやつあるし
「そういや大きくなるテントあったな」
そんで攻撃方法とかどうしよう
「結晶がウリの魔物みたいだから実弾系じゃ相性悪いよな」
「そう言う時はハンマーや土属性のシンプルな重さのある攻撃を使って少しずつ削り取っていくのが定石ですね」
「大剣で殴れば大体解決出来るんだぜ」
バンさんよぉ
「脳筋め」
RPGの弾炸薬系しか作ってなかったけど早速特殊弾考えてみるか
「徹甲榴弾みたいなので内側から膨張させれば簡単に割れそう」
ありだな。何本かアンカーみたいに打ち込んで共振破砕とかできないかな
「サンプルの調査のために1泊するみたいだからそれから考えてもいいかも」
なるほどとりあえず徹甲榴弾と徹甲収納式炸薬弾作るか
「収納炸薬とか言うのになったのね」
「どう言う仕組みなのですか?」
「適当な魔石に収納の魔法を付与して石とか土とか入れといてその石を砕くと収納の魔法が破綻して狭い空間から石とかがばら撒かれるんだよね。」
「なんと贅沢な。使い捨ての収納魔道具ということですね」
「でも安定性とかたいした容量もいらないし外装も魔石のままだからこれを《ほいっ》で完成だよ」
んでこれを徹甲弾体に突っ込んでロケットモーターつけーの《複製創造》
「しってた」
ティアのボウガン用に矢タイプも作っておこうか
「ありです」
「ポコちゃんじゃダメなの?」
まあ悪くはないけど弾が小さくて威力が高いせいで複雑な魔法は載せられないから選択肢として持っておいてくれると助かる
「あとフィルのライトマシンガンは多人数が入り乱れる戦闘には向いてないんだけどどうしようか」
「そしたら私はバンスさんの横で前線やりますよ」
「了解。でも状況見てまずかったら使っていいからね。」
ただ結晶の強度にもよるけど跳弾もやばいよな
「柔らかい弾頭の弾にしとくか」
M500もどきポコちゃんは元々フラットトップのだからいいとして5.56のフラットで柔めの弾とバレットの50BMGも用意しとくか
「楽しそうで何より」
「そっちはまとまったみたいだな。それで?休止ってどういうことだよ」
「シンプルに長い依頼でギルドの仕事しばらくしないだろうからって事なんだけど」
「なんだそれなら大丈夫だろ。立ち寄る町とかにもギルド支部はあるし道中何かしら適当に狩って小遣い稼ぎなんかもするぞ?」
あっそういうもん?
「もちろん護衛は大事だがせっかく見つけた魔物をわざわざ逃してやることもないし近場の脅威を排除して現地の民からの評価も高めておいて損はないからな。騎士団や術師団にも高ランク冒険者の資格持ちは多いぞ?」
「なるほどね」
「それにお前らさんらにはあまり関係ないかも知れないが旅の食糧の運搬ってのはどんなにいい袋があっても大変なもんだぞ?そこらに肉がうろついてるならありがたい限りだ」
やっぱ歩く食糧なんだよな
「まあ食事に関しては特に気合い入れてるから期待しといてもろて」
そういや普通の遠征って誰が飯作るん?
「大体は隊の中で持ち回りか得意なやつが数隊分面倒みるとか割とざっくりだな。今回でいえば殿下のところは侍従1番隊がその辺の面倒も見るだろうさ」
各隊で作るってなるとキッチン混雑するよな
「船尾大広間なら100人は軽く入れるけどどーすっかな」
「あんな小綺麗なところで兵士が飯なんか食えるかよ。部屋に簡単な石畳でも置いてくれりゃそれで各自煮炊きするさ」
あー殿下と一緒にってわけには行かないのか
「そりゃ塩の味もわからなくなっちまうってもんだぜ。まああのお嬢なら塩の味好きそうだし知れたら兵どもとも仲良くやりそうなもんだが」
ん?
「あー気にしないでくれ」
「しゃーなし作ったるか酒場」
やっぱそれに限る
「今11時くらいか。もう少ししたら大休止やるかな」
「そうだな。」
「よしカイ区画とレイアウトまでやるぞ」
よしキタ




