忙しい余暇
さぁみなさんおはようございますとも
「うるせぇよテンション高いのはわかったからいったん落ち着いて飯食おうな」
へい
「お二人ともおはようございます。今日のコーヒーは国祭展の市場で手に入れた少し珍しい種類のものを淹れてみました。」
ありがとう
「なるほどそういう系統の奴か」
これはこれでアリですな
「そんじゃまったり食べながらでいいから聞いてくれ」
ん?
「あの後タスカーさんのブラック式残業急速書類作成スキルによって今のところ決まっている護衛作戦の内容が送られてきていた」
あの人大丈夫かな?
「抱え込むタイプの上司だったりして」
まあそこは置いといて教えてよ
「具体的な内容は後で打ち合わせがあるけどとりあえずこんな感じね」
ざっくり二週間後に出発予定ね
「目的地は獣王都市アルザント。険しい山岳地帯を切り開いて作られた天然の要塞のような街並みが特徴だね」
どんぐらい距離あるの?
「地図上の直進距離でも14竜行ほど。今回の事情を鑑みて帝国寄りの街道を通らず遠回りに飛竜路を選んでも25竜行ほどの長旅だね。」
はい
「なんでしょ」
竜行とは?
「さー?文脈的に距離の単位?」
「それは平均的な飛竜車が休みを取りつつ継続的に進んだ場合の1日に到達可能な距離を示したものですね。旅路の計算では、比較的安全な道で1.5を山道や森越えでは2を乗じた値を必要な日数としますね。」
なるほど経験に基づいた単位系ね
「このルートであれば1.8ほどを見込んでおくと良いですね。」
確かに後半は荒地が多くて休憩も難しくなりそうだ
具体的な日数はともかく飛行船なら理論上永遠に飛べるしだいぶ短縮出来そうだよね
「まあ出先での余裕は多いに越したことはないし一旦竜行の計算通りでいいんじゃないかな」
他に経由地はあるの?
「一旦王都から出て東へ向かってヤルツ侯爵領へ向かい補給と遊説その後ハイルター辺境伯領へ向かいアルザント王国ヘルカイト領との共同パーティ。ここでアルザント王国軍飛竜隊と合流の後王都へという感じです」
さすが王族移動一つで仕事がいくつもありやがる
「具体的な日数についても王女様の体力的なことも考えて2掛けで計算してるみたい。あとはヤルツ領に3日ハイルター領に5日の58日間の行程だね」
こりゃ大仕事だ
「さらに帰りもアルザント王国領で一つうちの国の領2つを予定してるみたい」
現地はどのくらいの滞在予定なの?
「今ところ15日だそうだ」
んじゃざっくり120日の特大の仕事な訳だ
「そんなもんだね。それからお金に関しても嬉しい感じだよ。僕ら上級騎士爵3名には日単価12万デルその従者3名に単価4万デル機材運用費に日単価150万デルとの事だ」
えっぐい額じゃん
「ええっとケイとカイとバンさんで10と2が3つずつだから36で私たちが4の3だから...んんん??」
「人の給金は合わせて48万デルですね。ミスリル貨4枚と金貨8枚ですよ。それから船の借り賃が白金貨1枚とミスリル貨5枚だそうです。」
「もうわかんない」
フィルにティア解説どうも正直僕もピンときてない
「僕らのパーティー全体で日当198万デルになります」
うわぁ
「そういうが王宮的にもだいぶ助かってると思うぞ?騎士団の飛竜隊なら竜の世話代込みで1人頭20ってところなのがこの旅程で2中隊ほど使うとなれば少ない隊でも150は居るからそりゃ恐ろしい額よ」
確かに
「俺はともかくお前さんらは標準的な上級騎士爵の額面でいいのかよ。もっと大仕事やってそうなもんだが」
「まあ僕ら新米だし、それに機材代で別途貰えるみたいだし」
それで改めてみんなに聞いとくけどこの仕事受けるでいいよね。
「そうそうかなりの長丁場になるから冒険者的に自由を選ぶならここで別れてもいいし。」
「いえご一緒させていただきたいです。あの時の恩も有りますしここ以上に居心地の良いパーティなどあり得ませんから。どうか連れて行って頂けませんか?」
「私も行きたい。もうお別れなんて嫌だよ」
そんなに懇願されるとは
「なんかごめん」
それじゃいっちょやったりますか
んでとりあえず打ち合わせはまだ先だから機材の調整から行きますか
「いくら僕らが引き受けると言ってもそれなりに護衛来るよね」
「王女が動くとなると侍従隊と直属護衛隊は確実に来るな」
それって竜車で何台ほど
「侍従隊が6人掛け3台と直下隊は6人掛け5台だろうな。」
まだ追加ある?
「ほかに騎士団飛竜隊から最大5台っところだろうな」
マックス13台か
「1番上に着艦してもらうとしてバルーン内1階層目はだいぶミリタリーで埋めてるからな」
下のキャビンへの動線も兼ねて空中回廊みたいな通路でバルーン下部に格納スペース作るのは?
「まあそうなるかな。でもそれなら後部開放ハッチから着艦してもらった方がいいか」
うーん後部周りは投下武装関連の設備の作りかけがあるし
「前方はレーダーみたいなの作ってるようだし」
あっバレてた
「まあ都合いい形なのはそう」
そんじゃ中腹あたりに展開型のデッキ作ってそこから着艦して貰うとかは?
「いいねそれ。それなら空中回廊も要らないし中央のだだっ広く空いてるスペースに直接アクセス出来るじゃん」
そしたらダンパーとか開閉ユニット作るから操作ユニット丸投げでいい?
「了解」
いつも通りの水魔法ピストンとアルテライトフレームで良いし開いたらスライドして足場広くなるような感じにしたろか
「んじゃその辺の動作プログラムは後で擦り合わせるから系統まとめといてね」
へーい
ユニットは一通りできたから《複製創造》っと合計4セットで両舷2機ずつ付けれるな
「誘導灯火とかつける?」
そうだね適当に貼り付けとく
「内装どーする?」
竜車と飛竜を迎えるんだからアルテライトフレーム丸出しは微妙だよね
「例の如く強化木材の内装つけて良い感じにしとくか」
んじゃ柱とかランプ類増やしとこうかな
「配置フィルとティアにも頼めるかな」
「了解です。」
「おまかせあれー」
「私にもやらせろー」
よろしく頼む
よし片舷20台分完成
「例のコピーで反対はサクッと行けそう?」
うーんコピー元とコピー先が見えないと位置合わせが難しいかも
「そんじゃ両バルーンの連絡通路先作ってからにするか」
それでよろしく
「テキトーにフレームユニットコピーしといてもらって溶接してけばいいか」
いやーお手軽ですわ〜
「こんな感じで複製行けそう?」
やってやんよぉ《複製創造》!!!
「ナイス一丁上がりっと」
あとはキャビンへの連絡通路ね
「せっかくだし石英ガラスとかで如何にもな空中回廊とか作ろうぜ」
りょーかーい
まあこんなもんだろ
「キャビン1番上の階層まだだいぶ空きあるし即応部隊用の士官室とかも作っとく?」
まだ時間は余裕あるから件の打ち合わせで向こうの陣容見てからでも良くない?
「つか収容人数足りるかな」
2階層の縦長の区画だけど流石に高さ半分に割ったり区切りつけた方が良くない?
「確かに1部屋でも結構な豪邸ぐらい容積あるよね」
あそこ6人で使えって言われても広すぎて逆に落ち着かないまである
「メゾネット型に改造しとくか」
1階層も居室はともかく寝室が天井高6メートルは落ち着かないか
「もうちょっと内装いじって回ろう」
了解
うん建築もなかなか良いものだ
「マイ○ラとか割と凝るタイプだったもんな」
「皆さんお疲れ様です。有り合わせですがお昼の用意できていますよ」
「ありがとうフィル。せっかくだしここのレストラン区画使おうか」
「わかりましたティアとヴェルちゃんも呼んでおきますね」
やったー今日のはフルーツサンドじゃん
「はいケーキに使うクリームと柔らかめに焼いたパンでスイーツな感じに仕上げてみました。」
「糖分が染みるぜ」
「あーくつろいでるところ悪いんだが明日ちょっと抜けても良いか?ちょっと用事ができたんだが..」
うん明日は特に用事ないよね
「明日はないね。なんかあった?」
「パーティーってほどじゃないがたまに一緒に出歩いてた冒険者仲間がちょっと大物やるんでレイド組まないかって話だな。」
おっ良いなぁー
「ん?暇なら行ってみるか?」
マジ?!
「マジ?!」
「ほんとそういう時のノリは似てるよな。ちょっと話してみるから一応明日空けといてくれ」
「やるとしても日帰りなの?」
「なんでも初心者御用達の東の森で普段出ないような大物が現れたとかでそこそこ騒ぎになってるんだとよ。cランクパーティーが先行調査に出たんだが重傷者出しながら命からがら逃げてきたって話だそうだ。」
それ結構なやつじゃん
「僕らついていけるやつか?ランクEだよ?」
「お前らほど似合ってない奴もそうはいないぞ?回数こなした経験ってのはどうしても純粋な戦闘力だけで評価出来ない力になるから制度上仕方ないにしてもなぁ...まあレイド戦ならどちらにせよ臨時パーティー申請でパーティランク評価でもBにはなるだろうから問題ないさ。お前さんらの戦闘力なら十分Aランクの戦線に並べるし良いだろう」
思いの外の高評価あざます
「ただフィルとティアちゃんは悪いが待機で頼む」
「わかりました」
「仕方ないよねー」
ヴェルはどーする?
「人の形取らずにシンプルに飛竜として参加しようかな」
うーん
「まあヴェルがいいならいいか」
「最近動き足りてないから行きたいなーって」
「わかった。それじゃあ午後もギルドに顔出してくるわ」
「まさかそんな大ごとがあったとは」
もうちょっと冒険者しとかないとまずいかな
「冒険者同士の伝手も増やしときたいしね」
とりあえず改装作業進めますかね
「と言っても受け入れ設備と個室は大体できたし何しようか」
そういや周囲の警戒のための僚機とか出したりする?
「確かに護衛作戦ならそういうのあっても良いよな」
早期警戒管制機みたいなのとか?
「それはどちらかと言うとこの船本体な気がするけど」
それもそうか、なんか偵察向きな奴P3Cとか?
「なるほど機体作りたい欲求だな?」
バレたか
「にしてもプロペラ機なんて珍しいな」
コレクション的な感じで多少あっても良いかなとか思ったんだけど魔導ジェットエンジンもどきと違って割とちゃんと考えないといけない感じで触ってみたら思ったより難しかったんだよね。
「でも割とサクッとヘリとかドローン作ってなかった?」
ああいうやつはホバリング状態を維持してから方向制御みたいな感じに切り分けて考えて作ってたから良いんだけどプロペラ機はプロペラで作った前に進む力を翼で揚力に変換するっていうちゃんした航空力学しないといけないんだよね。
「てなるとジェット機組はどうなってるの?」
あれは正確に説明するとロケットとかミサイルに近くてパワーのゴリ押しかつ多少の空力制御みたいなところがある
「なるほど。そんでプロペラ機にこだわる理由は飛行船の低速航行に合わせられるってところ?」
そうそう
「確かに魔法で可能とはいえ60キロそこらの戦闘機は見てて悲しい」
てことで魔法的になんか良い案ない?
「それならファンタジーらしくワイバーン組にレーダー持たせるのはどうよ」
なるほど
「ぶっちゃけ重力魔法なりなんなり魔道具として魔法使うより遥かに効率よくあいつらなら飛べる」
ブリーズとブラッドがいたよなほかどっかから拉致ってくる?
「両舷1頭ずつ2頭いれば良くね?」
24時間120連勤させる気か
「それはまずい。飛竜隊がどういう動きするかによるけどそこに積んでもらうのはどうだろう」
確かに随伴警戒くらいやってくれるか
「それじゃうちらの分のハーネスだけ作ってこの件は放置で」
いやこの際ユニット式ドラゴンハーネス作ったろうぜ
「げぇっ絶対長くなるやつ」
何持たせようかな
「レーダーはともかくミサイルとか機銃積んでも使うタイミングとかどーすんの?」
そこは1芸仕込むとか
「知能はありそうだけど言葉いまいち通じないんだよな」
言語理解の拡大解釈でどうにかしてくれれば良いのに
「無茶言うなや」
しゃあなしとりあえずレーダー積んどこ
「ヴェルに声かけとくね」
あっよろしく
てなわけでワイバーン部の皆さんよろし?
「「グルルルル」」
やる気ありそうでなにより詳しくはこちらのヴェルさんからよろしくー
「おまかせあれーてなわけで《ちょっと周り見てこいや》」
おー行った行った
「レーダー起動するぞー」
あっブリーズくん友軍登録しとかなきゃ
「そういやまだだったか」
大体整備完了って事でおけ?
「まあ色々細々したのあるだろうけど打ち合わせ後で良いよね」
んじゃまだちょっと晩飯には早いし今日はなんか凝ったものつくろーぜー
「了解」




