65 そうだ市場を荒そう(ハイテク倉庫で在庫管理)
「うん、すごく美味しいよ」
ありがとう
「あまり人間の料理に興味は無かったんだけどねこれはもう丸呑みなんかで満足できないよね」
「特に気に入ったのある?」
「このかつとじ丼とか魚の煮物が美味しかったよ」
アードラは和風な味付けの方が好みって事か。
「ところでこの後暇?」
暇だけど
「アードラ君もいい?」
「もちろんついてくって決めたからね」
「んじゃ早速紹介に移ろうか」
ん?
「新型ウェアラブル端末スカ●ター」
わかったからその名前はやめよう
「ダメ?」
「じゃあACグラスって事で」
了解アドバンスド コンピュータ グラスって事で合ってる?
「はいその通りでございます」
んでどうしてまたこんなのを
「採掘中に視覚的にマップを投影出来たら便利かなーと思ったのとアードラでも使える端末って事で」
なるほどね具体的なスペックは?
「本体には演算能力はなくてスマホとリンクしてあるんだけど思念操作が出来るのとまあアニメとかでよくある視界内にウインドウが表示できるようになって《収納》を確認したり取り出したり出来る」
つまるところ1番の目的はアードラがled matterネットワークに参加できる事か
「いやフィルティアヴェルにメガネしてみて欲しいってのが.....なんでもないです」
あ、うん追求しないでおくよ
まあいいやゲームして寝よ
「明日何する?」
明日はアードラがくれた素材で遊んでみたいんだけど
「あっ確かに」
んじゃおやすみー
「アードラもベット使ってみてね」
「うん使ってみるよ」
なんか不具合あったらなんでも言ってね
「ありがとう」
ふわぁわーおはよー
「あっおはよー」
なっ、ケイの方が早いだとぉ
「それより意味わからん連絡がヴェルから来てるんだけど」
なんだって?
[アードラが埋まってるどーしよー]
「だそうです」
収納に登録してなかった鉱石が特にたくさん作られたとか?
「まあとりあえず行ってみるか」
ナニコレ
「宝石?」
「朝起きたらなんか廊下が土砂崩れ起こしてた」
普段ならヴェル何言ってんのと突っ込むところなんだけど今は的確なんだよね
「まあ間違いなくアードラのおねしょでしょ」
でもなんか寝床にあった鉱石よりきれいなのばっかりじゃ無い?
「とりあえず収納して救出するか」
おーいアードラー朝だぞー
「んな?」
おはよー
「あっおはよーみんなそろってどうしたのー」
どうしたのと言われても廊下が土砂崩れして通行止めに近い事になってたから何事かと思ってきたんだけど
「そうだったのごめんなさい」
それよりもなんか前言ってたよりはるかに量多くない?
「ベットの収納も限界量まで収納してるし」
えっマジ
「確かによく寝れたよ」
どいこと?
「僕の体質のことちゃんと話しておかないといけないみたいだから朝ご飯の時でいい?」
じゃあすぐ準備するからACグラスでもいじって待ってて。
「収納から出して盛り付けたものでよければ私たちで用意してありますけどすぐ食べますか?」
あ、フィルありがとう
「それじゃあ改めて僕の体質についてだけど簡単に言うと寝てる間に空間にある魔力を使って色々な石をもたらすんだけど。わかってもらえたかな」
うんそれでたまに寝床が埋まらないようにたまにブレスで蒸発させてたって言っていたよね
「そして今日僕の作った石が今までの数百倍に増えていたのはおそらく眠りの質が今までと比べ物にならないくらい良かったから」
そうなのか
「いやわからないけど今までで1番昨日がよく眠れたよ」
それはよかったよ
「今までも落ち葉の上とかで寝るとちょっと量が増えたり品質が上がったりしてたんだ」
でもそのせいで寝床がただの岩場になってしまってよく寝れないって事か
「もう少し長くなるけどいいかな」
好きなだけは話していいよ
「実はこれほどよく寝られたのはこの力がまだ不完全な幼竜の時以来でね完全な力を得る少し前にお父様に殺されかけたんだ」
えっ
「それでもお母様は迷いながらも僕に生きるようにと言って止めてくれたの。きっと幸せが訪れるって」
苦しみを味わった親の迷いがあったのか
「この力はエンシェントアースドラゴンの宿命で
この力に目覚めたらもう一生快適に眠ることはできないんだ」
そんな
「それなのに僕は幸せだよこうしてぐっすり眠れたからね」
アードラ君の快眠は僕らが守るよ
「ありがとう。でもきっとまた土砂崩れしちゃうから洞窟に戻るよ」
アードラ君が戻りたいなら止める事はできないけど僕らに遠慮してるならその必要は無いよ
「でも毎日みんなを生け埋めにしかねないんだよ」
この場にケイが居ないのがどう言う意味か分かる?
「もしかして僕が起こしちゃってやっとくから寝不足とか?」
いやいや本気の本気収納とその管理システムを作ってるに違いないね
「正解やっぱりバレてたか」
あっおかえり
「今日やっぱり作りたいもの出来たから付き合ってもらっても良い?」
了解です
ところで何作るの?
「大容量のデジタル倉庫」
サーバーを建てるって事?
「まあ間違っては無いけど保管するのはデータじゃなくて物」
それだったら収納袋量産しておけば良いんじゃ無いの?
「それでも良いんだけど誰かさんが頭おかしいほどの金属作ったり誰かさんが石をおねしょしたりするから適当に作った収納袋じゃすぐ満タンになっちゃうんだよね」
でも僕らが直接使う《収納》の方だったら無限じゃん
「それだと他の人がアクセス出来ないし管理がめんどくさい」
まあただ放り込むだけなら楽だけど仕分けるには袋なり使わないとだしね
「そこでさっきベット改造しながら思いついたんだけど収納に収めるって事は魔力的なデータとして格納してると考えると物をしまったり運んだり出来るネットワークが作れるんじゃ無いかなって思って」
それってME倉庫じゃねーか
「元ネタバレたか」
魔力の力でそれを完成させようって感じか
「んでPCで在庫管理してハードディスクみたいなドライブに物のデータを格納すればいいかなって」
んじゃこれを機に大規模サーバー建てちゃう?
「じゃあソリッドステートドライブに全部換装しちゃう?」
そっちの方は任せるよ
「今使ってるハードディスクって円形のオリハルコンディスクを4枚回してるから構造的にそれ以上小型化出来ないんだけどソリッドステートドライブだったらもっといっぱい素子並べられるからこっちにしようか」
なんで最初っからこっちにしなかったんだっけ
「当時の僕にそんなに細かく魔法陣を描く技術が無かった」
んで今の3.5インチケースをそのまま使うと容量ってどのくらいになりそう?
「僕の技術だとカイ作ってもらったチップを1024枚まで並べられるんだよね」
一つのチップでどこまで書き込める?
「今のレベルの刻印魔法だと256MBが限界かな」
それだと3.5インチ一台で256GBか
「物量で押してもいいけどHDDのほうが効率いいな」
そういえばHDDって故障とかどうなの?
「ちょっとでも傷入るとデータ飛ぶ」
それだとSSDの方が良かったりするの?
「強度で言えばSSDのほうがいいかな」
うーんあれ使ってみるか
「なんかあるの?」
まだあんまり精度良く無くて練習中だったんだけど《拡大創造》と《縮小創造》ってのを練習してるんだよね
「だいたい予想つくな」
それで大きいチップを作って縮小かけてそれを並べれば容量上がらないかなって
「それ出来ればSDカードも結構な容量に跳ね上がるね」
でも正確に拡大縮小できるのがプラスマイナス8倍までなんだよね
「思ったよりいけるな」
でも立方体で考えたら一辺あたり2倍までだよ
「確かに」
それにびっくりするぐらい魔力使う
「大きくなった分は魔力で補ってるのか」
そのかわり小さくするときは同じものがいっぱいできる
「なるほど、縮小のほうが便利そうだな」
でも材料が単一とか魔力で作りやすい金属類なんかはすごく楽に大きくできる
「まさか」
ラジコン90の外装だけをやってみたらすごい楽だった
「じゃあ鍛えて魔力さえあれば大きなドック作らなても大きい車両作れるって事か」
確かにそうだけど大きくなればなるほど加速的に補完しなきゃいけない部分が増えて必要な魔力量も跳ね上がるんだよね
「とりあえず今回の場合だと小さくするから勝手がいいわけだ」
そこでちょっと負担を強いる事になるんだけど全くの新設計でチップ作らない?
「具体的には?」
そもそもチップの形を円形にして石英粘土に記憶の魔法陣を掘り込むのはどう?
「確かに円形の方が正確な形に密集して並べられるな」
てかそもそもなんで丸じゃ無いといけないの?
「三角や四角だと頂点のところに他より多く魔力が流れちゃって均等に行き渡らないから上手くいかないんだって」
なるほど
「とりあえずその研究は後でやるとしてこの円形チップを第二世代として完成させるぞ」
どう言う構成にする?
「ハードディスクみたいに3.5インチのディスク上の大きなチップとかにする?」
それだとポータブルデバイスに転用できないんだよな
「それじゃあやっぱり直径1センチぐらい?」
んじゃきっちり1センチにするとしてそのチップの一枚の容量はどうする?
「えっと今のカイの能力だと8倍が限界だよね」
精度を保ったままだったらそれが限界だね
「それだったら圧縮前のチップのサイズは厚さ2ミリ直径2センチだね」
純オリハルコン板で刻印すると一枚あたりどんくらいになりそう?
「256MBかな」
変わらないんかい
「でも円形だから一枚の基板により多く配置できる」
てかじゃあさらに体積8倍のチップで作ってそれを圧縮する?
「てかその考えなら無限にチップの容量増やせるな」
でも魔法陣が細かすぎて反応しないとか無いよね
「確かにありそうだな」
いろんな倍率で作って限界調べてみるか
「んじゃ仮のコードとして直径1センチをt1、2センチをt2、4センチをt3、8センチをt4、として作ってみるか」
とりあえず1番大きいチップは直径8センチ厚さ8ミリかな
「等倍だと一枚で4096MBかな」
やっぱり累乗の力は恐ろしいな
「バイバイン怖い」
これで一通り揃ったかな
「んじゃテスター用の回路に繋いでストレージとして認識されるか見てみようか」
というか1番大きいのが認識されればそれでいいんだけどね
「んじゃいきなりt4から」
うん全く問題ないね
「一つの魔法陣をすでにシャー芯の直径以下なんだけどちゃんと仕事するんだな」
流れる魔力量自体は極微量だから大丈夫とかかな
「確かに魔法陣を描いたり掘ったりする材料は魔力伝導量が多い方がいいなら線が太いほうがより多くの魔力を取り扱える魔法陣ってことになるか」
小さけりゃいいってわけでもないのか
「さらに倍率上げてみる?」
もちろん限界に挑もうか
「t5は16センチか」
容量で言うと64GB
「こんなの本当に1センチのチップに収まるのかな?」
もう刻印がただのザラザラにしか見えないし
「とりあえず刻印はできたよ」
圧縮してっと
認識するんかい
「まだまだいくぜっ」
t6は32センチか
「もう立派な鈍器だな」
容量にして1024GB
「一つのチップで1TBとか」
よし圧縮完了
「認識もしてる」
まだまだやる?
「ここまできたらやるしかないでしょ」
t7は64センチ
「容量は16TBか」
チップ一つでうちのストレージと同じ容量あるんですが
「うーん流石にダメか」
認識しない?
「いやさっきから容量が増えてない」
なんでだろ
「ベンチマークソフトで見てみると真ん中のあたりの魔法陣しか読み込まれてない」
まあ方法は有りそうだけど今回はこの辺で勘弁してやるか
「ところでt6のチップをt1のサイズまで圧縮すると何枚に分かれるの?」
一回圧縮かけるごとに16枚に分かれてかつそれを5回やる
「えっと16の5乗は?」
アタマイタイ
「えっと1048576だね。」
えっ暗算?
「まさかACグラスの電卓だよ」
とりあえずチップは完成したし
「さくっと基板に配置してみようか」
やっぱりシステム的には二進数にした時キリがいい数がいいよね
「それだとコントロールと管理がしやすい」
んじゃ一基板の片面に128枚でそれを両面実装で4枚の計1024枚の構成で良いかな
「チップの数自体は変わらないのか」
まだ置けるには置けるんだけど流石に倍は無理だしね
「まあチップ一枚の容量がエグいからいいか」
3.5インチ1台で1PBって頭おかしいでしょ
「そのうち大きいサーバールーム作ろうと思ったけど容量だけで言うなら1台でも十分なサーバー並だな」
そのうち見た目のためだけにサーバールーム作ってやろ
「あー怖い」
目指せ1ヨタサーバールーム
「ばかじゃん」
フィル[皆さんお昼の準備出来ましたよ]
「フィルからグルチャ来てるよ」
うん見たよ行こうか
「お待たせー」
「また並べただけの手抜きですがどうぞ」
いや十分助かるよ
「今度は何を作っていたんですか?」
「記憶の魔法陣をとにかく細かく並べてた」
「あれって魔法陣自体を複数保存して置いたり簡単気書き換えたりできる魔法陣でしたっけ?」
「そうそうそんな感じ」
「それをたくさん並べて何に使うんですか?」
「簡単に言うと部品だよ。僕らが使ってる例えばスマホは色々な情報を中に保管してるでしょ」
「スマホの情報を保管するための部品を作っていらしたんですね。」
「そう言うこと」
ごちそうさまでした
「いえいえこちらこそごちそうさまです」
ねえねえちょっと思い出しちゃったんだけどさ
「どした?」
アードラ君のお漏らし対策じゃなかったっけ
「そういやハイテク倉庫作るのが目的か」
完全に忘れてた
「でもまあ基礎は出来てるし魔力量にものを言わせたゴリ押しでいくらでも《収納》は大きいのが出来るから割と簡単かもね」
でも輸送はどうしよう
「とりあえず外装は3.5インチの例のやつ使うとしてその中に《収納》を付与した魔石を並べてそれぞれを魔導回路で繋げて専用の端末から出し入れできるようにするとかでどう?」
《収納》って遠隔操作できるの
「同じ魔導回路内で座標が指定されててかつその空間が存在すれば」
んじゃ一個1センチ大ぐらいのやつ適当に見繕って来ればいいのかな
「一回成長されたやつ粗めにかち割って使えばいいな」
そういえば魔導火薬生産工程ってどうなってるんだっけ
「完成品置き場の収納が満タンだから止めてる」
いろんなところで容量不足が
「他にも自動畑も止まってるしパーペチュアルジェネレーターもここしばらく最低限のアイドリングしかしてない。おまけにアードラ君が午後のお昼寝タイム入っちゃった」
あちゃー
「絶賛宝の山生産中」
研削設備作ってアクセサリーに加工とかもしてみたいよね
とりあえず収納を付与する用のハードウェアは出来たよ
「よっしゃ管理用のアプリと取り出すためのプログラム作るか」
僕何すればいい?
「その3.5インチストレージをカッコ良く並べて置けるドライブベイを作って欲しいんだけど」
どんなスペックにしよう
「1台に16台の3.5インチ置けるようにしてもらってそれぞれに予備魔力源と簡単なステータスインジケータが欲しい」
了解です
とりあえず16台簡単に取り付けられるようなやつとか作ってそれに合わせてケースも適当に組み立てて、適当な魔石を魔力供給に取っ付けて接続はUSBにしとけばいいしあとはこれをぽぽぽんっとバイバイン
「そっち調子どう?」
できたよ
「こっちもできたよ」
繋いでみる?
「USB型のポートで良い?」
それにしてあるよ
「ちょっと待った数多くない?」
たったの4096台じゃないか
「データ用の方はともかく収納用ハードウェアはまだ一台しか作ってないんだよ」
スッ
「おいなんで目逸らした」
ナンノコトカナ
「白状しろ結局何台に増殖したんだ?」
65536
「は?」
データ用と収納用ハードウェア各65536台作りました
「このバカーーーーそうやってぽんぽん増やすから倉庫がすぐ足りなくなるんだよ適量ってものをもうちょっと考えてよ」
はい
反省してません
「オイコラ」
後悔もしてません
「ノーツッコミで良いかな」
やめて1番悲しい
「まあ良いや早速ドライブベイに繋いでみるか」
とりあえず1台にデータ用と収納用ハードウェアが8枚ずつセットしてある
「両方ともしっかり認識されてる」
んじゃ早速アードラ君のベットとリンクしてみるよ
「良いよタスクマネージャーも監視してる」
「うわぁ100%張り付いちゃった」
そんなに重いの?
「図鑑のデータと照合してある程度仕分けてから各種ストレージに振り分けるようにしたのと圧倒的に物量がやばい」
どのくらいあるの?
「標準規格の1番純度が高くて1番大きいやつでもすでに4kって出てる」
詰まるところS5クラスが既に4000個ほど仕分けされてるわけ?
「そいこと」
宝石市場は頂きました




