国宝は作るもの
不定期投稿を地でいくスタイルですが気長に読んでもらえると幸いです。
「なんでしょうか」
「ちょっと国宝を作って欲しいんだよ」
ゑ?
「今なんて?」
「帝国の保有するタートルシップや皇国の保有する極光の杖の様な飛び抜けた能力のいわゆる神器級のものが我が国には無くて舐められる事がしばしばなんだ。」
そこで無いなら作ってしまおうというわけですか。
「君たちの作った物が君たちの暮らしを豊かにしているのは小耳に挟んでいるんだがその中に黒鉄の杖がとてつもない威力を誇ると聞いてな。」
「アンチマテリアルライフルの事ですね」
「なんでも魔力消費なしでストーンバレット1000に相当とかウィンドウルフの群れを一撃で全滅させたとか」
かなり尾ひれが付いていますがそれなりに威力は有りますよ
「流石にそうか実際の方はどのくらいなんだ?」
まず撃つだけであれば魔力消費はいりません
威力はあくまで柔らかい金属の弾を飛ばすだけなので爆発等は起こりませんがぶつかった衝撃により対象を破壊し場合によっては大きな土煙が発生します
「どのくらいの物まで破壊できるのだ?」
魔法がかかっていなければミスリル盾ぐらいなら一撃です
「なっ、」
「修練場などで良ければお見せする事も出来ますが」
「そうして貰おうか。ミリア騎士団長にこの旨を伝えて修練場を空けておいてくれ」
「かしこまりました」
「そうと決まったら修練場に行こうではないか」
「ようこそ陛下そして勇者様方以前の無礼大変申し訳ない」
「あのまま処刑とかだと困っちゃいますが今はこちらでの生活を楽しめているので構いませんよ」
「して本日は魔道具の試し撃ちと聞いていだので的に使い古した盾と防具を着せたカカシを用意していますがこちらでよろしでしょうか」
それだけだと流れ弾が危険なので土属性魔法で盛り土をしても良いですか。
「はい構いません」
では行きます大きな音が出るので耳を塞いでいてください
ズッパーン
「相変わらずエグい威力だな」
「なんなんだあれは」
「あの盾量産品とは言えミスリル鋼製なんですけどね」
「こっ、これを是非一度使わせて貰えないだろうか」
「良いですがバイポッドを使用してもかなりの反動があるので気をつけて下さい」
火薬量減らした演習弾的なの作ってみたけどこっちにしとく?
「セミオートは次弾が暴発する可能性があるので一発だけにしておきますね」
「なにっ、これほどの攻撃魔法を瞬時に行えるというのか」
「11発装填できます」
私がサポートするので構えてみて下さい。
「分かっ「いやいや陛下自身が扱われるつもりですか」
「まぁいいではないか団長よ」
「もしお身体に何かあったらどうされると言うのですか」
「わしだってそれなりに弓術を嗜んでおるつもりじゃ。そう簡単に傷つくまい。」
「ならば先に私が射らせていただきます」
「団長よ実はお主も気になっておろう」
「いっ、いえ陛下の安全を確かめるべく射らせていただきます」
えっと話は纏まりましたか?
「ではまず私が」
それではシートにうつ伏せになって下さい
次に手元の突起をしっかり握って下さい
「ここですね」
はいまだ指は突起に置かないようにして下さい
「分かった」
そしたら初弾を装填します右側の突起をしっかり引っ張ってください。
「限界まで引っ張ったが」
そしたら離して構いませんしっかり閉まっている事を確認してください
「はい完全に元の位置にある」
でしたら指はまだ突起に乗せず狙いだけつけてみましょう
「あの兜を狙います」
目の前の筒を覗くといくつかの線と数字があると思いますが今回は真ん中の1番長い線が交わっているところに合わせてください
「これで良いのですか?」
では一度覗くのをやめて指の近くにある小さなレバーを回して下さい
「ここですね」
はいこれで本当に弾が出る状態です
もう一度覗いて先ほどと同じように兜に合わせて下さい
「あとはこの突起を引けばいいのですね」
そうです
スパーン
「うおっあ」
見事命中です
「これは撃つ方も危険なのではないですか」
かなり強い反動は来ますがちゃんと扱えば暴発は激減します
「次はわしの番だな」
手順は先ほどの通りなので手早くいきましょう
「準備完了だ行くぞ」
スパーン
見事命中です
「ほう当たって良かった。団長が悪いんだ先にやってしっかり命中させるからわしが外す訳には行かなくたなってしまったであろう」
「私だって団長になる前は遊撃手として弓を扱っていた身ですから外す訳には行きませんから」
「改めて頼みがあるのだが国宝としてこのような武器を作ってもらえないだろうかもちろんそれなりの報酬は支払おう」
「それは構いませんがどのように物をお望みで?」
「はっきり言うとジュウという魔道具は強力だが無骨で使用者が限られる上に弾は2人にしか作れないという事を考えると魔弓のようなものがいいんだが」
ならばクロスボウは如何でしょう
「なんだそれは?」
「バリスタを小さくして持ち運べるようにしたものですね」
一部に銃の仕組みを取り入れていて狙いやすくなった弓とも言えます。こちらが4分の1ほどの模型になります
「(いつの間にそんなの作ったんだよ)ボソッ」
(図で書くより分かりやすい設計図)ボソッ
「しかしバリスタの様な弦を引っ張るための取っ手が見当たらないんだが」
下にある握る部分にわずで良いので魔力を流してみて下さい。
「おおー速いバリスタならば手練れでも1分はかかるというのに」
他にリクエストなど有りますか?
「国宝という体がある訳だから少しばかり無駄に華美であったほうがいいな。それと攻撃方法もなるべく派手な方がいい」
それではちょうど良い物がありますよ
「なんだね」
ダンジョン産の宝石ですよ
「再加工して飾りにします」
「確かにダンジョン産の宝石は品質が良い事で有名だな」
「では暫くお時間頂きますがどうされますか」
「一週間後までにギルドに納めるという事でどうだ。ギルドには指名依頼という事にしとく」
あのまだEランクになったばかりなので指名は受けられないのですが
「そこはわしの力でちょいとな」
「そもそもそんなに時間かかりませんがもし良ければ制作風景をご覧に入れましょうか。」
「いいのか?技術は自分たちの財産であるはずだが」
構いませんよ
「そう簡単に真似られるほど簡単じゃないですから」
「ならば王宮内の工廠を使うといい。ミリアよ話を通しておいてくれ」
「かしこまりました。」
「ようこそ勇者様方わしが工廠長のノイマンだ」
よろしくお願いします。
「素材はなに使っても構わんとの事なので遠慮はするなよ」
「分かりましたありがとうございます。」
どうする?ご注文は派手にって事だったけど。
「矢はなに使っても派手な攻撃出来るようにしたいよね」
特殊矢も少しは作ってあげてもいいかな
「本体に簡易的なのエンチャント機構作って発射する瞬間に矢にエンチャントしてどの矢を使っても魔法矢みたいになるってのはどう?」
なるほどそれにしよう流す魔力の属性によって矢に掛かる魔法効果も変えられるようにしようか
「魔導回路は本体に直接オリハルコンで掘り込めば見た目もいいかな」
宝石はどんな風に使おうか
「あんまりいつもこだわらない分野だからね」
本体はアルマタイトを使って白っぽく仕上げるか
「アルテライトじゃないの?」
アルマタイトの方が魔力親和性が高いらしい
「どっちもアルミ系の合金なのに違うんだ」
アルテライトのミスリル少し減らして鉄とオリハルコンを入れると出来るらしい。
「だから少し金色っぽい訳か」
あと宝石は良くわかんないけど青っぽいのくっつけとけば合うんじゃないかな
「コッキングは水属性ピストンで良いよね」
前と同じ機構だね
よしこれで良いかな
「オマケの魔法矢はティアの予備用だけど良いよね」
まぁオマケだし
「よしじゃあ見せびらかそうか」
「もっ、もう出来たのか」
はい
「随分早いんだな銃ほど細かいパーツが無いので比較的簡単ですよ」
「いやいやエンチャントを使いこなしよく分からない加工魔法でサクサク作っておったがワシにはさっぱり理解できんかったぞ」
「ほう、工廠長が理解に苦しむとは相当なものなのだな。わしも本物を見てもよう分からん。沢山糸があるが3本同時に撃てるとかなのか?」
いえ一本しか撃てませんがたくさんの糸を使う事でパワーストロークを長く確保できるのです。
「よう分からんがもう一度修練場に行って試し撃ちじゃ」
では試しに比較的穏やかな魔法矢の土属性を使用します
バシュ ズゴォーーン
「どこが穏やかなんだ?」
「なるべく派手にという事でしたのでエクスプロージョン系の魔法を再現しています」
撃って見ますか?
「おうよろしく頼む」
「ではまず銃と同じ形の握りの部分を持ち魔力を流してください。」
「おおう、僅かな魔力だけで弦が引っ張られた」
「次になんでも良いので矢を載せます」
「これはただの矢のようだが良いのか?」
「本来の機能を活かすにはこっちの方がいいですね。次に好きな属性の魔力を流しながら銃と同じ位置にある突起を引いて下さい。安全のため土属性をお勧めします」
「わかった」
バシュ ドゴォーーーン
「このような感じです」
「なるほどこれは凄いただの矢が魔法矢のようになる上に再装填がとても楽だ見た目も良い」
ありがとうこざいます
「これを国宝として次の国祭典にてお披露目としよう」
国祭典?
「あと1カ月と少しすると始まる国の状況を民衆に知らせたり繁栄を祝したりする祭があるんじゃ」
「なるほど面白そうですね」
「ああ王侯貴族たちも皆民衆や客人を招いてそこら中で祝宴が開かれるからな。貴族たちは民主へのアピールの場でもあるからこの日ばかりは無礼講となって騒ぎ明かすんだ」
この国は良識のある貴族が多いのですね
「全員とはいかないが国祭典に参加する貴族は決まって支持の大きいも家や新興の家が多いからな」
楽しみにしております
「報酬は後ほどギルドを通して支払わせていただく。この性能を見極めるにはまだまだ時間がかかるからな。」
K●C食べたい
よしっ酪農させよう(そっから!?)




