#2 じいさんの部屋
うっ… ここはどこだ?真っ白い部屋?病院か?
それにしては窓も何もなさすぎるような…
「ここはワシの部屋じゃよ。」
「ふぇっ?だ…れ」
大きなおじいさんだった。
モジャモジャの髭と禿頭。そして不釣りあいなとても大きい翼、いや羽と言うべきか
「禿頭は余計じゃよ。椋鳥ハジメくん。」
「へ?なんで俺の名前を?」
「強いて言うなら神じゃからじゃな。」
「神?本当に?」
「君は些か疑問符が多いんじゃよ。しかしまあ混乱するのも当然じゃがの。」
「ワシは全能神。全てを司る神じゃ。まぁ日本ではゼウスとかいろいろ呼ばれとるがの。」
「待って待ってちょいタンマ ちょっと状況把握するから。」
「落ち着いたかの?」
「あぁ。だいぶ整理できた。あんたは全能神ゼウスでここはあんたの部屋。んでもって俺は死んでこの部屋に来たと。」
「うむ。物分りが良くていいのう。それで本題じゃ。」
「ワシはお前さんを転生させなきゃならない。それと同時にちょっとした説明と能力を渡す予定じゃ。まぁさしずめテンプレというやつじゃな。」
おいおいなんで神がテンプレなんて言葉知ってんだよ!?ラノベか?おいラノベなのか?
「ラノベじゃな。」
うわぁ…心読んできやがるし
「で?説明して貰っていい?」
「うむ、そうじゃな。 今からお前さんが行く世界の名前は『ヘフタリア』五つの大陸と4つの種族からなる世界じゃ。お前さんは今から選んでもらう能力とステータスを持ってこの世界に行ってもらう。」
「ひとつ聞いていいか?俺はなぜ転生することになったんだ?」
「おおそれを言っておらんかったの。
「お前さんが最後にもみ合った奴いたじゃろ。あやつお前さんを殺した容疑で捕まったんじゃがあやつ捕まっておらなかったら5年後に世界規模の大テロ起こしとったんじゃ。つまりお前さんは世界の救世主なんじゃよ。」
「オーケーオーケーじゃあ次に能力とステータスの説明してくれるか?」
「せっかちな奴じゃの。お前さんに与えられるスキルは三つじゃ。これは世界を救ったお礼というやつじゃ。ほれこの中から選ぶが良い」
そう言って神は分厚い辞書の何倍もあるような本を渡してくれた。
「ここから選ぶのか…ふむふむ『炎魔法』か。魔法とかもあんのか。こりゃ選ぶのか… おっとこの能力は…」
「おい爺さん。……こんなことって出来るか?」
「ふむ… いいじゃろう。世界も救ってくれたしな。」
「オーケー能力はこれでいいや。」
「次はステータスじゃな」
まだ異世界には行きません。
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次で行けるかな?