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10話目

《1日目(4月1日) 午後3時》

 森に向かう途中、スズメガのサナギらしきものを見つける。槍で一発突いてみるが反応がない、どうやら攻撃できないようだ、サナギモンスターの宿命だね。せっかくなので少し距離を開けて弓の練習をすることに、スズメガは的になったのだ。まずは30メートルほど離れた場所から3発放つも全部外れる、20メートルでかろうじて1発命中した。矢の在庫が少なくなったので残りは10メートルで連射、なお6発目命中で死んだ模様。


 するとファンファーレのような音が頭の中で響いた、レベルアップしたようだ。レベルアップするとHPとSTの上限が上がり、ステータスを上昇させることができるのだがステータスの上昇方法には2種類ある。

 一つはマニュアル、自分で上昇させるステータスを自由に決める方だ。STRを1極特化させて攻撃特化型にしてもいいし、STR-AGIなど2極にしてもいいしバランスにしてもいい、自分の望むステータスをそのまま実現できるのがこちら。また、振りたいときまでSPステータスポイントを取っておける点だ。

 もう一つはオート、レベルアップまでの行動で上昇するステータスが決まる、リアリティがあるのはこちら側。メリットとしてはマニュアルは1レベル上がると4.5ポイントステータスを上昇できるのに対し、オートは5ポイント上昇する点。デメリットは自分のさほど必要ないステータスが上がって無駄になるケースがあること、上げたいステータスがある場合それを意識して行動する必要がある点だ。


 このオートとマニュアルの設定は5LvUP毎に変更することができるのでやり直しは効きやすい。ちなみに今回オートを選ぶとSTR+2、AGI+1、VIT+1、DEX+1が上昇すると表示されている、とりあえずオートでいいかなぁと思いオートを選択。自分の行動に沿ってステータスの上昇が決まるのだからいらないステータスに偏ることはないだろうと読んだ結果の選択である。

 ステータス上昇後の俺はこんな感じ。


【ブルーノ=フェルセン Lv2 LP400】

HP50/50 MP20/20 ST35/35

重量388/1260 所持ゴル4300

疲労度50 満腹度61 喉の潤い82 

STR12 AGI11 VIT11 INT10 DEX11 LUK10 残SP0

【装備スキル】

槍2 鈍器2 盾1 弓2 ダッシュ1

逃走技術1 索敵1 潜伏1

直感1 ST回復速度向上1

【未装備スキル】

採取1 鑑定1


 思ったより疲労度の上昇速度が速い、休憩時間が短いせいだろうか。森には長くいることはできないだろうな、もうすぐ夕方だし帰り道もあるのだから。

 にしてもレベルアップが遅かったな、20匹くらい倒してるのに。でもレベル上がるとデスペナが重くなってくるんだよなぁ、それはそれで困るなぁ、とかいろいろ考えながら歩くこと15分、森に到着した。周囲に人影はない、空いてるのはいいのだがこれはこれでよろしくない。この森に凶悪なモンスターが存在し、プレイヤーが皆殺しに遭っている可能性が否定できないからだ。

 若干迷ったが森に入ることにした。仮にいたとしても索敵、潜伏、直感、逃走技術、ダッシュスキルがあるため敵に見つかる前に逃げることが可能だろうという希望に満ちた判断をしたためだ。まぁ死んでもデスペナ軽いし大丈夫でしょう、多分。


 森の比較的浅い場所をゆっくりと歩く、装備は槍と盾を構えている。索敵スキルはON状態にするとSTが減り続けていくのでSTが半分になるとOFFにして休憩、回復したらまたONにして探索と慎重に進んでいく予定だ。STが減っていたため逃走失敗など話にならないし、ただでさえ初見の場所、慎重になりすぎるくらいでちょうどいい。

 しばらく歩くと草の上に薬草と文字のある草を発見する、どうやら依頼にあった薬草のようだ。採取スキルを装備、採取を開始する。といっても草を根っこごと毟り取るだけなので4個採取するのに一分もかからなかった。鑑定スキルを装備して使用してみると


■ 薬草 重量3■

 最も一般的な薬草。 ??????????????????????


とのこと。特筆することがないので休憩終わったらもうちょっとだけ探索して帰ろう。




 先ほどの薬草ポイントから50メートルほど歩いていたところ動く影があった、モンスターの発見に成功したぞ。緑色の人間……?にしては身長が低い、小学校低学年程度、1メートルほどだろうか。距離が離れているためモンスターの名前が見えない。周囲を確認、他にモンスターらしき影はない、自身の状態を確認、HPは減っていない、STは休憩完了から時間が経っていないため十二分に残っている……。


 モンスターは座って森の外側を見ている、休憩でもしているのだろうか。こちらには気づいている気配はないのでもう少し近づくことにする。30歩ほどの距離まで近づきモンスターの名前が判明した。奴の名前はゴブリン、モンスター図鑑の初期登録にはなかったモンスターだ。


 さて、今の俺に倒せるのか?初期登録されていないということは今の俺にとってはそこそこ強い部類の敵に入るのではないだろうか?だが見た目は正直強そうに見えない、身長も小さく、腕も細い。もし人間と同じ身体能力程度ならば十分に勝つだろう、こちらは成人に近い人間なのだ。しかし俺のレベルは2、スキルレベルも低い、本当に勝つことができるのか……?もし勝ったとして黒字になるのか、無事に街まで帰ることができるのか……?


 考えた結果、戦わないことにした。倒した場合のメリットと倒せなかった場合のデメリットを考えたのだがわざわざ未知の敵と戦うというリスクを初日から犯す理由はない。まだレベルが低いのだから確実に倒せる敵を狙うだけで十分レベルもあがるだろう。それに酒場にいけば何らかの情報が手に入る可能性もある、初日から焦る必要はないだろう。




 決して周囲にプレイヤーがいなかったので ”アレもしかして強いんじゃね?”とびびったというわけではない、決して違う。これだけは声を大にして宣言しておく。まだ森の中だから心の中でだけだが。さて、急いで森を抜けて図鑑に載っている敵を探そう、急げ急げ。

 この後街と森の間を探索してスズメガの幼虫8匹とサナギを4匹倒して街に帰る、スキルも上がった。初日の戦闘としてはまぁまぁかな?比較対象が分からんけど。

 

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