1話 S
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空は…いつもより青く、その色を薄めるような真っ白な雲は、太陽に照らされ幻想的な形…いや、綺麗な風景となっている。
8月25日、夏休みも終え少しした通常の日常。岩西高校2年坂下優二(さかしたゆうじ)は溜め息混じりに黒板に書かれた白い文字を目で追う。
今は2時限目に入ったところだというに、太陽はすでに高く窓際の優二をジリジリと焼き付ける。風が吹いているのがなによりもの救いだ。
担任の声、生徒のペンの動き、いつもの日常。優二は それ に嫌気がさして、ふと校庭を眺めた。
どこかのクラスが体育の授業中でプールと校庭に別れてはしゃぎ、騒いでいる。
この日差しで校庭になんかいると倒れるだろ…。
そう呟きながら視線を黒板に戻す。
と、ふいに眠気が襲った。
身体がだるい。目を開けていられない。
じゃあ、少しだけ、目を、つむろう……。
どのくらいたっただろう。瞼が重くては開けられない。まるで自分の身体じゃないみたいだ。
目を閉じてから周りの音という音が小さくなっていき、結局眠ってしまった。
今、目を閉じている状態だがなんか周りに違和感を感じる。
静かすぎないか?
動きにくい身体を無理やり起こし、そして目をゆっくり開けてみた。
そこは……ちがった。