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幻影国家再建記  作者: 白波ほずみ
第三章 壊れる精霊国家

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壊れる精霊国家 ⑱

今回は、前半と後半で分けさせていただきます。

机の上に、カチャリとティーカップが置かれた。

会議室は沈黙が流れる。


カシウス公爵が羊皮紙を確認する。


ローディアス伯爵は、何かを羊皮紙へと書き込んでいる。


女王はそっと、焼き菓子へと手を伸ばす。


―――――――――


北の街の国境。


門へと近づく馬車を眺める難民達。


門へと着くと、兵士が降りる。


「ノルディア王国より、グラディア王国へ食料支援についての交渉に来た!」


ルシウス男爵が馬を走らせて門へとやってきた。


「よくぞ参られた!通られよ!」


兵士は敬礼をすると、馬車へと戻る。


馬車の団体は、門を抜けていく。


北の街に着くと、ノルディア王国の馬車は停まる。


国章のついた馬車を、街の人々が見ている。


「ここで宿泊場所を探す!宿を探せ!」


兵士が一斉に街の宿を探しに行く。


馬車の中で一人、ノルディア王国の貴族、カインズ・メチル侯爵は目を瞑る。


宿が決まると、貴族たちは宿へと入っていく。


カインズ侯爵も宿へ入ると、部屋の机に向かう。


羊皮紙に、明日の会議の為の資料を書いていく。


窓を見ると、空が赤くなっている。


ペンを置くと、ゆっくりと息を吐く。


「さて、どうしたものか…」

この街に着くと、状況が理解できた。


思っていたよりも、小麦が少ない。


難民への支援もあった事で、少し期待をしていた。ここにも飢餓の被害が出始めているのだとしたら支援も難しい。


椅子の背もたれに体重を預けると、天井へ向き、大きく息を吐いた。


兵士がご飯を食べるために食堂へ足を延ばす。


食堂は賑わっている。


食器の音に、笑い声。


自国とは違う。


兵士は大きく息を吐いた。


「よう。あんたら、ノルディアの兵隊さんだろ?」


大柄な男がノルディアの兵士に話しかけた。


「ああ…」


「やけに落ち込んでるな。何があったんだ?」


大柄な男は腕を組みつつ、眉間にシワをよせる。


「…ノルディアは……」


兵士はそこまで言うと、水を一気に飲み干し席を立つ。


「おい…あんた……」


大柄な男は兵士の背中を見送った。


大飢饉、ノルディアに現在進行形で蝕む悪夢。

民を飢えさせ、死者すらも出ている状況で、兵士は食べる事をやめてしまった。



半分しか書けなかった。


また、明日書きます。


朝が早いので、ここまでです。

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