表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幻影国家再建記  作者: 白波ほずみ
第三章 壊れる精霊国家

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/24

壊れる精霊国家 ⑰

ルシウスは王城の兵士へと指示をする。


「国境へ向かう街道にて、商人の馬車を停めろ!国外への小麦の流出を阻止する!近衛騎兵隊は各街の兵舎へ伝達せよ!」


号令を聞くと、騎兵隊は一斉に走り出す。


王城から少し離れた鍛錬場から城へ戻るとルシウスがいるのを見つけ、レオンは声をかける。


「ルシウス様!」


声の方を振り向くとレオンがいた。


「レオン!レオンは私と北の街へ向かうぞ!」


ルシウスとレオンは馬を走らせる。


馬の首が前後に激しく動く。


轡をつかみ、腕全体で馬の首を前後に動かす。


風切り音が耳に響く。


景色が横に流れる。


馬の呼吸が足に伝わる。


「何かあったのですか!」


腹に力を込めて声を出す。


「ああ!小麦の流出を阻止する!」


それだけ言うと、ルシウスの馬は速度を上げる。


それに続くレオンも速度を上げる。


北の街。


様子は変わらない。


商店の様子を見ると、小麦の値段が上がっている。


「ご主人。私はルシウスと申します。」


店の主人はルシウスの顔を見た。


「はい、騎士様、どうしましたか?」


「どうやら小麦の値段が上がっているようだが、やはり手に入りにくいのか?」


馬が蹄で地面を掻く。


「ええ、手に入るは入るのですが、卸の値段が上がってますからね。多くは手に入らない状態ですね」


「そうか。ありがとう。」


ルシウスはそれだけ聞くと、馬を動かした。


街の様子を確かめつつ、街を抜けると馬を走らせる。


暫くすると、北の街の国境の門。


少し高台になった道から門を見る。


「人の数が凄いな。」


レオンは頷いた。


「ええ、噂では聞いていましたが、ここまで多いとは思ってもみませんでした。」


顔を顰めつつ、広場を見る。


国境の兵舎に着くと、門の兵士に敬礼で迎えられた。


ルシウスとレオンは馬を降りる。


「聞きたいが、ここから商人は出ていったか?」


門を行き来する人々の帳簿をつける兵士へと聞いた。


兵士は帳簿を確認すると、ルシウスに応える。


「いえ、ここから出ていった商人はいません。商人は入って来てますが…」


ルシウスは立ったまま顎を手で触る。


「…そうか」


『他の国境から外に出てるいる可能性が高いな』


「よし。今から女王陛下の言葉を伝える。」


兵士の目が少し大きくなった。


「はい。」


ルシウスは兵士の目を見る。


「商人が出ていく場合は、積み荷のチェックをせよ。小麦の場合は、国が買い取る。小麦は王室倉庫へ卸す様に商人へ伝えるように。」


「承知しました。」


このやり取りをしていると、報告が入る。


ノルディア王国の旗を飾った馬車が、こちらへ向かってきていると。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ