壊れる精霊国家 ⑮
馬車に積まれる宝石、金、鎧に剣。
グラディア王国へと交渉に向かう為。
「グラディア王国は、我らの交渉に頷いてくれるだろうか…」
「これだけの財ならば、何とか…」
相手の思考はわからない。
小麦の価値は上がる。
買う事ができない可能性もある。
「全部積み終わりました!」
声のする方に目を向ける。
「では、出発する!」
馬車はゆっくりと動き出す。
「王も同行させても良かったのではないですか?」
貴族の一人は首を降る。
「王に来てもらわれては困る。会議の場で王は何と言ったか覚えていまいか?」
「奪えばよかろうと…」
貴族の一人は頷いた。
「王が出てしまったら、確実に戦争になってしまう。国の状況を見よ。民は飢え、食料が無い。この状況でグラディア王国と戦争になってみよ。確実に戦争に負ける」
「………」
「戦争をする事になれば、この国そのものが死ぬ。今の状況は、とにかく民を飢えさせない様にしないとならない」
貴族のもう一人が割って入る。
「…畑は、グラディア王国の畑は買えないだろうな」
「…確実に。周りが食料不足の中、生き残るのを考えれば、畑は買えない。一応は話しを出すが、今回は食料支援をもって勝ちとしたい」
「…畑があれば、畑があれば次の年も食料には困らないであろう。王を出さないのも失礼ではないか」
その言葉に一人の貴族は
「何を言うか!!!この国を殺したいのか!!!王を出すなど、グラディア王国に最後通牒を渡しに行くのと変わらんだろ!!!王の言葉の意味がわからないのか!!!」
「………」
それを言ったもう一人の貴族は、言葉を発するのをやめた。
「…しかし…我が王の判断は……」
「………」
「………」
民は飢え、道に倒れ、人々の笑顔も無くなった。
馬車は走る。
灰色の空。
薄暗い山の道。
馬車はグラディア王国を目指す。
今日はここまで。
眠いです。
限界です。
寝ます。
1月14日22:48
_( _*`ω、)_パタリ




