壊れる精霊国家 ⑬
ローディアス伯爵は王城の侍女に手紙を3通渡す。
侍女は小走りで会議室を出る。
「陛下、こちらを…」
封書にはノルディア王国の蝋封が押されている。
女官が封書を取るとペーパーナイフで口を開け、女王へと手渡した。
女王は手紙を取り出す。
[グラディア王国セピア・エル・グラディア女王陛下へ会談の要請をいたします。ノルディア王国では、大変深刻な飢餓が発生しております。食料支援について、話し合いを行いたい。○月○日12時に、お伺いしたく存じます。
ノルディア王国 アント・フォン・ノルディア]
女王が手紙を読み上げる。
「………」
ローディアス伯爵は羊皮紙に何かを書き込んでいる。
「…もし、支援をするとしたら、どれくらい余りますでしょうか」
女王はローディアス伯爵を見つめる。
ローディアス伯爵はゆっくりと腰を起こす。
「…我が国が大口で支援をしたとしても、まだ余剰は一年ございます」
「…そうですか」
女王は大きく息を吐いた。
―――――――――
グラディア王国の城下街から離れた街。
人々が行き交い活気がある。
「小麦を買いたいのですが」
婦人が商店の主人に聞く。
「小麦かい?今、売り切れなんだ。他を当たれるか?」
婦人は玉になった息を吐く。
「どうかしたのか?」
「ええ、他のお店でも、小麦が売り切れてまして」
「………」
商店の主人は顎に手を当てた。
―――――――――
城下街から離れた街の王室倉庫。
そこを管轄する役人に、報告が入る。
商人達が小麦を買い占めており、買えない者が出始めたと報告が上がる。
銀縁メガネの男は立ち上がる。
手紙で隣国で飢餓が発生しているとの報告があったが、街で小麦が足りなくなる事態を想定していなかった。
銀縁メガネの男は円を書くように歩き始めた。
そして、眉間にシワをつくると椅子に腰掛ける。
羊皮紙を取り出すと手紙を書く。
そして、メイドに渡すと、メイドは小走りで部屋を出る。
銀縁メガネの男は大きく息を吐くと、窓の外を見つめる。
―――――――――
王城を出る三頭の馬は、四拍子の蹄の音を響かせる。
その時、城の鐘が鳴る。
6回。
城下街の人々は王城を見つめる。
それは、上位貴族への呼集の音。
エリーは屋敷の窓から王城を見つめる。
「……何年も、聞いてなかったね。この鐘の音は…」
エリーは暫く王城を眺めていた。
なんだろ?頭の中に映像が浮かんで、それを書く感じなんだけど、浮かぶ時と浮かばない時が多すぎて、時間掛かっちゃってます。
こんな時は、甘い物が必要ですね。
三章は長くなりますね。




