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幻影国家再建記  作者: 白波ほずみ
第三章 壊れる精霊国家

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壊れる精霊国家 ⑪

アンディー・ローは馬車の車窓を眺める。


北の街の国境へはまだ少し、時間が掛かりそうだ。


水筒を取り出すと、一口飲む。


大きく息を吸うと、息を吐いた。


暫くすると、数台の馬車が前に停まっていた。


調理兵と先に出した小麦を積んだ馬車。


馬車が停まる。


「ご苦労。何かあったのかね?」


「小麦を積んだ馬車の車輪が外れまして…」


馬車が傾いている。


「直して行くので、アンディー様は先に」


アンディー・ローはゆっくりと息を吐くと、目を瞑る。


馬車は再び動き出す。


国境の門には応援の兵士が集められている。


平穏は保っている。


難民キャンプには、疲れた様に座り込む人々。


アンディー・ローは馬車を降りて観察する。


「…こんなにも多いのか……」


子供達は泣いていてもおかしくないが、その気力も無いのだろう。


アンディー・ローは片眼鏡を外すと、眉間を揉んだ。




国境に近い街。

北の街の隣の街にも、人の波は押し寄せていた。


この街の役人もまた、王城へと報告をする。


難民支援を開始していたが、その多さに手が足りない。


この街にも小麦が運ばれてきた。


人々に行き渡る様にパンを焼き、スープを振る舞う。


1日1食の食事でも、難民達は笑顔をつくる。


―――――――――


ノルディア王国に報告が入る。


グラディア王国が難民に食料を支援していると。


「グラディア王国は、国境で難民にパンとスープを支援しているとの報告が…」


ノルディア王は天井を見ると目を瞑る。


「……そうか…グラディア王国には食料があるか……畑も買えないか、交渉してみてほしい」


「かしこまりました」


ノルディア王城では、馬車が用意される。


荷台には国で取れた資源や財宝。


それを持って、グラディア王国へと行く為に。


―――――――――


アンディー・ローが視察から帰る頃、小麦の馬車が到着した。


車輪はしっかりと直されている。


「………」


アンディー・ローは馬車の中で、羊皮紙に状況を書き込む。


「ん?」


兵士が道を走る馬を見つける。


早馬が一頭蹄の音を響かせる。


国境の門付近へと近づくと、ゆっくりと停まる。


アンディー・ローは馬車の扉を開く。


「セピア・エル・グラディア女王陛下へ渡したい物がある!」


アンディー・ローは急ぎ足で早馬へと近づく。


早馬は足踏みをしている。


「私が聞こう」


早馬の兵士の前にアンディー・ローが立つ。


「貴殿は何者か!」


アンディー・ローは胸に手を当てると一礼する。


「私は、ローディアス・エル・ヴァルグレイン伯爵の配下、アンディー・ローと申します。」


すると、早馬の兵士が封書を差し出す。


「これを、女王陛下へ!」


アンディー・ローが封書を受け取る。


「お預かりいたします。」


早馬が再び蹄の音を響かせる。


アンディー・ローは、封書を見つめる。


マイペース。


1000から1500を目処に。


熱しやすく冷めやすいからね。


いっぱい書いたら、多分続きません(まる

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