壊れる精霊国家 ⑪
アンディー・ローは馬車の車窓を眺める。
北の街の国境へはまだ少し、時間が掛かりそうだ。
水筒を取り出すと、一口飲む。
大きく息を吸うと、息を吐いた。
暫くすると、数台の馬車が前に停まっていた。
調理兵と先に出した小麦を積んだ馬車。
馬車が停まる。
「ご苦労。何かあったのかね?」
「小麦を積んだ馬車の車輪が外れまして…」
馬車が傾いている。
「直して行くので、アンディー様は先に」
アンディー・ローはゆっくりと息を吐くと、目を瞑る。
馬車は再び動き出す。
国境の門には応援の兵士が集められている。
平穏は保っている。
難民キャンプには、疲れた様に座り込む人々。
アンディー・ローは馬車を降りて観察する。
「…こんなにも多いのか……」
子供達は泣いていてもおかしくないが、その気力も無いのだろう。
アンディー・ローは片眼鏡を外すと、眉間を揉んだ。
国境に近い街。
北の街の隣の街にも、人の波は押し寄せていた。
この街の役人もまた、王城へと報告をする。
難民支援を開始していたが、その多さに手が足りない。
この街にも小麦が運ばれてきた。
人々に行き渡る様にパンを焼き、スープを振る舞う。
1日1食の食事でも、難民達は笑顔をつくる。
―――――――――
ノルディア王国に報告が入る。
グラディア王国が難民に食料を支援していると。
「グラディア王国は、国境で難民にパンとスープを支援しているとの報告が…」
ノルディア王は天井を見ると目を瞑る。
「……そうか…グラディア王国には食料があるか……畑も買えないか、交渉してみてほしい」
「かしこまりました」
ノルディア王城では、馬車が用意される。
荷台には国で取れた資源や財宝。
それを持って、グラディア王国へと行く為に。
―――――――――
アンディー・ローが視察から帰る頃、小麦の馬車が到着した。
車輪はしっかりと直されている。
「………」
アンディー・ローは馬車の中で、羊皮紙に状況を書き込む。
「ん?」
兵士が道を走る馬を見つける。
早馬が一頭蹄の音を響かせる。
国境の門付近へと近づくと、ゆっくりと停まる。
アンディー・ローは馬車の扉を開く。
「セピア・エル・グラディア女王陛下へ渡したい物がある!」
アンディー・ローは急ぎ足で早馬へと近づく。
早馬は足踏みをしている。
「私が聞こう」
早馬の兵士の前にアンディー・ローが立つ。
「貴殿は何者か!」
アンディー・ローは胸に手を当てると一礼する。
「私は、ローディアス・エル・ヴァルグレイン伯爵の配下、アンディー・ローと申します。」
すると、早馬の兵士が封書を差し出す。
「これを、女王陛下へ!」
アンディー・ローが封書を受け取る。
「お預かりいたします。」
早馬が再び蹄の音を響かせる。
アンディー・ローは、封書を見つめる。
マイペース。
1000から1500を目処に。
熱しやすく冷めやすいからね。
いっぱい書いたら、多分続きません(まる




