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幻影国家再建記  作者: 白波ほずみ
第三章 壊れる精霊国家

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壊れる精霊国家 ⑨

女王の女官マリーは鍵をとり、会議室のドアを開ける。


静かな部屋だが、雨がパラパラと窓を叩く。


外は暗い。


侍女がお湯を運んでくる。


トレーにはティーカップと、紅茶の葉と砂糖。


王城の門の前。


馬車の音が響く。


王城の扉の前で、馬車は停まる。


馬車のドアが開くと、ローディアス伯爵は王城へと入る。


「マリー殿、陛下はまだか?」


マリーがローディアス伯爵に一礼する。


「まだお部屋にいらっしゃいます。お呼びするので、しばらくお待ちください」


マリーは会議室を後にする。


階段を上がると廊下を歩く。


部屋の前に侍女が立っている。


マリーはその部屋の前に着くと、ドアを2回ノックする。


カチャっとドアを開けると部屋へと入る。


「セピア様、ローディアス伯爵がお見えになりました。」


「わかりました。では、参りましょう。」


セピア・エル・グラディアは立ち上がると部屋を出る。


侍女は頭を下げる。


そのまま廊下を歩き、階段を下りる。


会議室に着くと侍女がドアを開ける。


「陛下、早々に報告したい事がございます。」


ローディアス伯爵の横を通り過ぎると、少し高くなった場所にある机と椅子。


セピア・エル・グラディアは椅子に腰掛けた。


「聞きましょう」


女王はゆっくりと顔をあげると、ローディアス伯爵の目を見つめる。


ローディアス伯爵は用意していた羊皮紙を取り出した。


「アンディー・ローからの報告によりますと、我々が判断していた数を大きく上回っております」


女王は目を瞑る。


「今後、北側国境付近には、多くの難民が押し寄せると思われます。支援についても、今の想定よりも多く見積もったほうが宜しいかと。」


女王は再び目を開ける。


「…そうですか…。ですが、わたくし達には救えるだけの食料があります。それは計算してありますか?」


ローディアス伯爵は羊皮紙をめくる。


「ええ…一応は…」


「では、教えていただけますか?」


女王の真っ直ぐな目を見る。


「…最悪を計算して、2年分の食料は何とか…」


「…そうですか」


女王は目を瞑ると、大きく息を吸う。


「……ならば、支援をいたしましょう。自国の民の食料が二年分もあるなら。」


「…では……その様に」


ローディアス伯爵はゆっくりと一礼する。


沈黙が流れる会議室。


すると、カチャリと机の上にティーカップが置かれた。

23時頃に仕事が終わりまして、今は2時半。


とりあえず、ここまで。


私は寝る(笑)

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