表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幻影国家再建記  作者: 白波ほずみ
第三章 壊れる精霊国家

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/21

壊れる精霊国家 ⑦

腹を空かせた北の民。


水を飲もうが、空腹からは脱出できない。


彼らは街を捨てる。


何もできなくなった畑を捨てる。


命は捨てたくはないが、捨てざるおえなかった者もいた。


彼らは歩く。


明日の命を繋ぐ為。


彼らは歩く。


大きな荷物を持ち、子供の手をつなぐ。


この先に希望があると信じて。


―――――――――


翌朝、国境の門。


兵士達は広場を見つめる。


4人家族の親子連れ。


彼らは広場にテントを建て始めた。


彼らは手形を持っていなかった為、グラディア王国へは入国ができない。


交代の兵士がやってくる。ガラガラと馬車の車輪が鳴っている。


「ご苦労。これは?」


馬車を見つめて交代の兵士に尋ねる。


「これか?アンディー様が今後難民が増えると予想してな、200人分の食料だ」


兵士は家族連れを見る。


「難民は、救えそうだな」


兵士達は見つめ合い、笑いあった。


―――――――――


グラディア王国の会議室では、難民支援の為の会議が開かれている。


「現在のところ、難民は一家族。増えても500人程かと思われます。」


「そうですか。では、加工品として、パンやスープを差し上げる様にいたしましょう。」


「そうですな。では、調理兵を現地に送り、現場で調理する手はずを取りましょう。」


女王と伯爵達は話しをすすめる。


―――――――――


「おーい!食料が届いたぞー!」


門番の兵士が家族連れに手を振る。


すると、子供達が走ってやってきた。


続いて、父と母が歩いて近づいてくる。


「本当に、ありがとうございます。」


父親が頭を下げると、すでに子供達はパンにかじりついている。


お腹が空いていたようだ。


遠くを見ると、北の国から馬車が近づいてきた。


数は5台ほど。商人の馬車の様だ。


門の前に停まると、商人は手形を出す。


「少し、お話しを聞かせてもらえますか?」


兵士が商人に尋ねると、商人は兵士の顔を見る。


「はい」


顔色は悪くない。


「北の国で、飢餓が発生していると聞いたが、問題ないか?」


「飢餓…ですか?」


商人の様子に、兵士は戸惑う。


『家族連れに聞いたら飢餓で大変な事になっていると言う。しかし、商人は顔色もいいし普通。どう言う事だ?』


「変な事を聞いた様だな、このまま通られよ」


5台の馬車に荷物は入っていなかった。


―――――――――


「今後、これらが公になると、食料の高騰などが考えられます。しかし、王室倉庫は民の為の食料を保存する物。何かあっても、国民への提供は無償で行うものといたしましょう」


アルベルト伯爵が羊皮紙にメモをすると、女王を見る。


「はい。ではそのように」


少し口元が緩む女王


精霊の加護があるグラディア王国では、国民が飢えた事がない。


―――――――――


商人達はとにかく食料を探していた。


「なんとか、今のうちに小麦を買い占めるぞ」


北の国の商人達は、グラディア王国の北の街で、小麦をひたすら買いあさる。


馬車が満杯になると、北の国へと帰る。


しかし、彼らは同じ門を通らない。


理由は、飢餓を知っている兵士達に足止めされない為だ。


―――――――――


兵士達は親子連れと話しをしていた。


すると、道を人々がこちら側に歩いてくる。


「やはり来たか。」


人々の顔は青白く、フラフラと歩いている。


「数十人ってところか」


しかし、目を凝らして見ると道の奥にはまだ人がいる。


「…おい…まて………これは…」


予想だにしていなかった人の波。


「すぐにアンディー様にお知らせするんだ!」


報告が入ったのは、昼前だった。


アンディー・ローの元へ、門番の兵士が血相をかえて馬を走らせてやってきた。


「アンディー様!大変です!国境に難民が押し寄せて参りました!」


兵士の慌てた姿に、アンディー・ローの作業の手が止まる。


「どれほどかね?」


「数は、1000近くと思われます!」


アンディー・ローは天井を見ると、大きく息を吐いた。

予想の正解って、なんだろう。


きっと、予想だけで正解は無いと言えるのではないか?


そんな感じで、書くのは


難しかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ