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幻影国家再建記  作者: 白波ほずみ
第三章 壊れる精霊国家

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壊れる精霊国家 ④

翌朝、肌寒い街中は静かだ。


商店の前には掃除をする人がいる。


襟元を隠す様に閉じる。


「今日も寒いな」


商店の主人は、山を眺める。


色づいた広葉樹は、季節の変わり目を告げていた。


倉庫の前に、片眼鏡をかけた背の高い男がいる。


アンディー・ロー


街の役人で、この倉庫を管理する役割をもつ。


「しかし、去年よりも今年は寒くなった。」


この時期、北の街はまだ暖かく、山の広葉樹も色をつけていなかった。

しばらくすると、商人達がやってくる。


「おはようございます。」


「おはようございます。それでは、早速作業を開始しましょう。」


アンディーが言うと、兵士が倉庫の扉を開ける。


北の街の倉庫の量は城下町ほどの量は無いが、倉庫の高さの3分の2程の高さに小麦は積まれている。


それでなくとも、とんでもない量を備蓄していた。


この国の神話では、神と王が精霊の力を使い、畑を作り街を発展させたとある。

精霊の加護を受けた畑は、毎年豊作を与える程の量を民に提供している。

この国で、初代王の時代から今日まで、一切食料に困った事がない。


兵士が倉庫の前に大きなシートを引いた。


荷役が倉庫の前に置いておいた荷馬車のホローを開ける。


数を数えながら、荷馬車から小麦が降ろされていく。


数を数えると、兵士が小麦袋を担いで倉庫へと運ぶ。


倉庫にはとても綺麗に並べられ、積み上げられていく。


帳簿と数は合っている。


積み込みとは違い、降ろしは昼頃には全て終わる。


「ご苦労様でした。こちらが報酬となります。お受け取りください。」


アンディーはエドガーに袋を差し出す。


エドガーが中を確認すると、王室金貨が袋いっぱいに入っている。


金貨の数を確認すると、封筒の手紙と一致していた。


「確かに。今回はこんな大仕事、ありがとうございました」


エドガー達商人が頭を下げる。


「また、何かあったらお願いすると思いますので、その時も宜しくお願いします」


アンディーも商人に頭を下げた。


王室倉庫の量は天井に届きそうな量となった。


商人達は馬を連れてくると荷馬車に馬を繋ぐ。


荷馬車は街へと向かって走り出す。


アンディーは兵士が扉を閉じるのを確認すると、近くの屋敷へと入る。

そして、無事に小麦が届いた事を手紙に書くと、それを電報として王城へと出した。


王城にその電報が届いたのは夕方。


ローディアス伯爵に電報が届くと伯爵はすぐに王城へと向かう。お目通しをお願いすると、セピア・エル・グラディアは会議室へと呼ばれる。


「陛下、お忙しい中お越しいただきありがとうございます。早速ではありますが、ご報告がございます。」


女王はローディアス伯爵の目を見つめる。


「聞きましょう。」


「先程、城下町の倉庫から北の街の倉庫へ小麦が無事に到着したと報告が入りました。北の街の倉庫だけでも、何かあっても街の民は一切困らない量となりました」


女王はスっと息を履く


「ご苦労様でした。また何かあれば、報告をお願いします。」


ローディアス伯爵は頭を下げる。


「かしこまりました。」


女王は立ち上がると部屋を出る。


ローディアス伯爵はそれを見送ると、会議室を後にした。

本日、やってるゲームのクラン戦でした。


その為、少し更新が遅くなりました。


ゲーム、楽しかったどぇす!!!

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