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作戦会議

心を落ち着かせるために深く息を吸い、吐き出した。


「これからは、リリィとともに公共の場に立つことも多くなる。避けては通れない問題だな」

「では、少しずつ触れ合いに慣れていくしかありませんわね……」

「そうだな」

「カイゼル殿下のご都合のよろしいお時間に対処していくというのはいかがでしょうか?」

「……それなら、王妃教育が終わったあとはどうだ?」


その言葉にディーンが難色を示す。裁可待ちの書類処理はどうするんだと彼が横目で訴えてくる。


「早急に公務を終わらせ、訓練場の隅を借りれるように手配しておく。もしも、暴走の予兆が出たらすぐさま練習をやめよう」

「はい」

「ちなみに、このあとは——」

「おっと、殿下ぁ!まだやることが残ってますよね?」


急に隣で大声を上げたディーンに、思わずカイゼルは耳を手で押さえた。


「……いや、まあ……そうだな」

「リリィ様、そういうことですので本日はこれで!」

「えっ、ええ。……わかりましたわ」


ディーンの圧に押されるように、リリィたちは軽く会釈してから退室していった。

室内に残されたカイゼルは不服そうにため息をついた。


「……はぁ、仕事が片付いていたらな……」

「自業自……なんでもありません」


カイゼルにギロリと睨まれ、ディーンは即座に黙る。

そんな彼を見つめながら、カイゼルはリリィの言葉を反芻する。


(恋心……か)


こんな状況下でありながら、喜びを感じてしまうことに罪悪感を覚えるが——それでも胸の奥が、僅かに浮き立つのを、どうしても止められなかった。





作戦会議の日から数日後——王城の訓練場、その一角でカイゼルは尻餅をついていた。


心臓はどくどくと脈打ち、頬が徐々に紅潮していく。

模擬戦用の木剣を握る手には、じっとりと汗が滲んでいる。


差し出された手を見上げながら、彼は思った。


(触れ合いの練習だったはずだが——何故、こうなった?)


時は、少し前に巻き戻る。

少し短いですが、ここまで!

本日の投稿をもちまして、今年の更新は終了です

休みの間も、加筆・修正・執筆をして皆様に楽しんでいただけますよう精進してまいります

再投稿は1月1日からとなります

また、来年もよろしくお願いいたします。

お楽しみに!

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