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碧い瞳の先に見たものは

男を抱えたギルベルトが扉の外へと向かっていく。


受け渡しが終わると、リリィは柔らかい微笑みを浮かべながらアメリアにそっと声をかけた。


「さあ、ご一緒に参りましょう」

「……はい」


二人は並んで会場の中央に敷かれたレッドカーペットを再び歩き始める。


リリィは背筋を伸ばし、視線はまっすぐ王族の玉座へと向けらていた。アメリアは緊張に小さく肩をすくめているがリリィの歩調に合わせるように一歩一歩、前へと進む。


リリィもまた、アメリアに歩幅を合わせて、ほんの少しだけ足取りを和らげていた。

玉座の前に到着した二人は美しくカーテシーを行う。


リリィは優雅な動きのまま王族の前に立ち、目線を外さずに微笑んだ。


その瞬間、リリィとカイゼルの視線が交わった。


静かな交差だった——はずなのに、カイゼルの内側で何かが激しく軋んだ。

一瞬、思考が真っ白く染まり、呼吸さえ忘れた。


黄金色の髪が微かに揺れ、驚きに見開かれた碧い瞳には動揺の色が差す。


「もしかして……」

(紅玉のような赤い髪に、大きな体躯……まさか……)


その時——リリィに圧倒されすぎて判別がつかなくなったのか王族の側に控えていた進行役がおずおずと口を開いた。


「え、ええと……リリィ・フェザースノウ様は、どちらで……?」


リリィは穏やかに微笑み、品よく一礼して言葉を返した。


「わたくしですわ」


一瞬の沈黙ののち、再び場内にどよめきが走った。

また次回!

毎日が筋曜日!

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