運命の人に既に出逢っているのに、まだ相手を探すの?
2XXX年。
運命の人は、恋愛アプリの会社が管理する事になった。
全ての独身の人達に、割り当てらる平等な恋愛。
一人に1個、お互いの相手と一緒に居れる時間が決まる。
待ち合わせの場所やそこで食べるモノまで機械が決めるのだ。
僕は、その機械を使ってステキな女性との出会いを求めた。
初めて僕は、その機会を使って出会った女性は、、、?
初対面から僕の事が嫌いだったらしい。
お互い合わない感じが全面的に出ていたが、彼女とは半年付き合う
事ととなった。
機械が、【半年】と決めたからだ。
その間は、別れたくても別れられない。
システムの指示に従うしかなかった。
もし、指示に違反すると? 寿命が削られる罰則を受けるからだ。
僕はイヤイヤでも、彼女と一緒に生活するしかなかった。
そして長い長い、彼女との1年間がやっと終わる。
僕はその日を迎えて、ホッとしていた。
彼女も僕とやっと離れられるかと思うと、嬉しそうだった。
そして、僕と彼女が別れると数時間後には次の相手が決まる。
まだ、心の準備も出来ていないのに次の相手が勝手に決まる。
僕は、オシャレをして機械が決めた待ち合わせ場所に向かった。
そこで出逢った女性は、僕と物凄く気が合う女性だった。
僕は、“僕の運命の人はこの女性だと思った。”
彼女も、僕を物凄く気に入ってくれている。
でも彼女と一緒に居れる期間は? “たったの23時間だった!”
何故、こんなに短いのか?
それでも、僕も彼女もこの短い時間を楽しんだ。
朝までふたりで、ベットでゴロゴロしながらお酒を飲みながら話して
幸せな時間だった。
でもとうとう朝になり、僕と彼女が別れる時間が来てしまう。
『ありがとう、凄く楽しい時間だったわ!』
『僕もだよ、また会えるかな?』
『また会えるわ!』
僕と彼女は、そうやって別れた。
でも僕は、既に彼女が運命の女性だと確信していた。
それなのに、機械は直ぐに次の相手を決めるのだ。
彼女も僕と同じく、別の男性と出会っていた。
好きでもない相手と出会い別れる。
時間だけが虚しく過ぎて行くばかりだった。
・・・そして、遂にまた僕は彼女と出逢う日が来たのだ!
今度は、二人だけの時間を楽しむ為にお互い機械を見ないことにした。
手のひらサイズほどの機械を、僕の目の届かない所に置いた。
彼女も、ずっと僕とまた出逢う事を願っていてくれていたみたいだ。
僕と彼女は、お互いの時間を楽しむ事にした。
いつまでも一緒に、ずっとこのまま。
・・・でも? 彼女が僕との約束を破ってしまう。
彼女は、一人で機械を見たのだ。
僕と彼女が一緒に居れる期間は、“10年”だった。
それが、一人で勝手に見たのが原因でふたりで居る期間が減っていく。
最後には、【11時間】と出てしまう。
彼女は、朝からソワソワしていた僕は彼女の異変に気づいてどうした
のか彼女に訊くが。
彼女は、なかなか答えようとしない。
そして、遂に彼女が僕にその原因を話し出す。
『・・・ご、ごめん、私! 一人で機械を見たの。そしたら?
急にふたりで居れる時間が減っていって、残り1時間になって
しまった、本当にごめんね、』
『何でだよ! あれだけ、勝手に一人で見るなって言ったじゃ
ないか! 約束を何で破るんだよ! もういい!』
『えぇ!?』
『もう別れるよ!』
『・・・ちょ、ちょっと待って!』
『・・・・・・』
僕は怒って、残り1時間になる前に彼女と別れた。
今ではそのことを、後悔している。
僕は、好きでもない女性と今も生活しているからだ。
もう、彼女とは会えないのか?
もう一度! 彼女と会えるなら? 僕は自分の寿命が削られた
としても彼女とずっと一緒に居たい!
僕の願いは、たったこれだけなのに、、、。
そんな、僕の願いも叶わないのか、、、?
最後までお読みいただきありがとうございます。




