表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

究極の楽器

https://youtu.be/PBlMezJAvVM

究極の楽器といわれて何が思い浮かぶだろうか。残念ながら私は音楽をわからないゆえに答えようもない。と言うわけで前書きに付随しているアドレスの動画を見てもらおう。


……そう。蒸気機関車である。蒸気機関車の汽笛で演奏しているのである。さて、仮に蒸気機関車の汽笛を楽器とするならどんな分類か?パイプオルガンに近い構造なんでナー?すると木管か、あれ?

この汽笛はもちろん音階の調整が効く。偶然あのように合っているわけではない。汽笛の根本にあるバルブを調定してやれば良い。だからこそ私は妄想する。このために汽笛の音階の調整をする人の姿を。調整するには鳴らさねばならんのだから火が焚かれているクソ熱いボイラーの上の汽笛のバルブを回しては離れて機関士が汽笛を吹き、そしてまた調整のために上がる。耳が駄目になりそうだな。ついでに言うと、その音階の指示をする人はそれ相応に離れていないとばかでかい汽笛の音にやられてなんも判らんくなる。素人だと両手で耳を塞いで何ともつかぬ叫び声をあげるだろう。比較的マイルドな(元国鉄職員談)山北のD5270ですらそのような人が多く居た。と言うか私もだ。合図を聞き損ねたばかりにひどい目に遭った。だから相当時間をかけてるはずだよこの演奏には。


私はメロディラインが判らんから友人の談だが、最初汽笛の音階が微妙にずれているのに徐々に合って行くのが印象的だったとか。それに関して私は夢のない返しをしようか。

先程の妄想ように何度も吹いて音を合わせたのならば、汽笛を暖めた状態で正しい音が出るはずである。つまり始めに合っていなかったのは汽笛が冷えていたからで、後に合うようになったのは汽笛が暖まったからであろう。あと吹き方か。汽笛引き棒をゆっくり引くか手早く引くかそれによって吹き方が変わり、微妙に音の高さが変わる。これはたぶん管楽器全般に言えることだと思う。


 聞いていればわかるが汽笛にはみんなが思い浮かべる重々しいタイプの汽笛とプエッとかピョーともつかぬ高い音のかわいい汽笛がある。重々しいタイプのものは五室共鳴、高い音のかわいい汽笛が三室共鳴である。三室共鳴は音が割れやすく緊急時にうまく吹けないという理由で五室共鳴が作られたのだな。だから汽笛の音はひとつの音階にはならないはずだ。本当にこの演奏にはそれを合わせる苦労があったろうし相当手間だったのだろう。尊敬する。


そんな楽器?に選ばれる人間とは?

まず鉄道会社に入社して(←重要)

適性検査に合格して(←私は不合格な)

して厳しい庫内手や助士の仕事をこなした素晴らしき野郎達である


参考にならネー

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ