恥ずかしい、私乃とのお風呂
こんにちは、獅子印です。最近寝不足で体調を崩しがちです。
「わあ!広くて綺麗だな!銭湯みたいだ!」
現実逃避のため、大声で叫ぶ。ははは!今日入るのは僕だけだ!私乃は来ない!そうだと言ってくれ!
「何大声出してるの?要くん。まあでも、広いでしょー。すごいでしょー!」
私乃が風呂に入ってくる。なぜ破れた僕の幻想!
「私乃、少しは隠そうね?女の子だからね?もう13でしょ?」
「なんで?別に恥ずかしいわけでもないし、信用してない相手でもないもん。いいじゃん。」
この子は…!
「私乃。あのね。僕が困るの。なんでずっと目をそらしてるか分かる?見たらちょっとまずいからだよ?ねえ、僕男だからね?」
「なんでまずいの?あ、もしかして、興奮してるの?そうだよね、男の子だもんね~!」
「ち、違っ…その…そう!興奮してるんじゃなくて、襲っちゃいそうで怖いからだよ!」
僕は何を言っているんだ。
「あ…えっと…ね、要くん。襲うって、私美味しくないよ?こんな生きるか死ぬかの世界で言われるとちょっと洒落にならない気が…」
「そ、そうだね!うん、気を付けるよ!」
私乃が純粋で良かった。危うく物凄い変態になるところだった。いやまあ、血生臭いこと言ってるから純粋とは言えないかもしれないけど。
「さ、頭洗おっと。私乃、シャンプーどこ?」
「こっちだよー。」
「ごめん、僕から見て右か左で言ってくれる?今ちょっと目を開けるわけにはいかないから。」
僕は今目をぎゅっと閉じている。もちろん私乃の裸を見ないためだ。
「しょうがないな。こっちだよこっち。」
私乃が僕の手を取ってシャンプーのもとに引っ張る。その時、引っ張られていた腕が私乃のささやかな膨らみに…
「し、私乃!当たってる当たってる!」
「何が?」
「その…えっと…」
駄目だ。言って変態扱いはされたくない。
「な、何でもない!」
「どうしたの?情緒不安定?」
「ひどい暴言だ!」
言うに事欠いて情緒不安定って!
「私乃、じゃあ僕頭洗うから。私乃も洗いなよ?」
「はーい!」
こんな会話してると私乃は赤ちゃんなんじゃないかと思えてくるが、生憎13だ。貞操観念薄いな…
「えっと…シャワーシャワー。これかな。」
シャワーのハンドルを緩める。すると勢いよく水が出てきた。
「冷たあっ!」
そう、水だ。お湯ではない。[水]だ。
「あ、言い忘れてたけど、うちは水道が直接井戸と繋がってるから、お湯は出ないよ。電気とガスはあるけどね。」
「先に言えっ!」
ていうか、湯船はどうなってんだ…?
「湯船はお湯だよ。下で火を焚いてるから。だから湯船の位置ちょっと高いでしょ?」
本当だ。つまり湯船には元は水が溜まっていたのか。井戸ってそんなに水あるものなのかなあ?
「じゃあ気を取り直して…」
湯船のお湯でシャンプーを流す。ふう…温かい…
「さ、体を洗おう。」
ちなみに、今僕はタオルで隠したりはしていない。私乃が隠していないのだから、僕だけ隠すのも嫌だったからだ。
「洗いっこしよう!」
「さ、湯船に入ろう。かけ湯かけ湯…」
「ちょっと!無視しないで!」
そんなこと言われても、洗いっこなんてしようものなら、僕は確実に襲う。これでも健全な13歳だ。性欲もあるし、知識もある。(つまり私乃は不健全)つまり、理性がやばい。
「落ち着こう?ね?異性でやることじゃないよ?分かってる?」
「そーなの?ちぇー。」
そう言って、私乃は体を洗い始めた。(音がしただけであって、見てはいない。断じて)
「僕も洗おうか…ボディソープ、これかな?あ、違う。リンスかこれ?…あ、これか。」
少し苦戦した後、ボディソープで体を洗う。おお…汚れと一緒に疲れまで取れそうだ…お湯で流すのが残念だ…
そう思いながらボディソープを流したとき。
「要くん、背中洗ってー!」
どがしゃっ!
僕は顔を桶に突っ込んだ。何てことを…!
「…はぁ。まあいいよ。背中くらいなら。」
背中だけなら僕の理性も吹っ飛ぶまい。多分。
「じゃ、よろしく!」
ボディソープを手につけて、私乃の背中を洗う。すべすべで、つやつや。張りもある。綺麗だな…
「だ、駄目だっ!これは理性が飛ぶっ!」
「要くん?何が?本当に情緒不安定?大丈夫ー?」
これはやばい。こんな状態でいると本当に襲ってしまう。
「はい、終わり!さ、湯船に入ろう!」
僕はすぐに切り上げ、湯船に浸かる。このままじゃ…
「もー。要くん、何やってるの?」
私乃が真っ直ぐこっちに向かってくる。隠しもせずに。
ブシャッ!
僕の鼻から赤い液体が飛び散る。最後に見たのは私乃の心配そうな顔だった。
ちょっとアレだと思ったら修正するので気軽に言ってください。
3/25日、ヒロインの名前が[舞]になってる部分を修正しました。