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グリーン・ヴィクター  作者: 獅子印
4/8

こんにちは、裏の人々2

投稿が遅れてしまいましたね。いやー。書き終わったところで[私乃]を[舞]って書いてたのに気づいたんですよね。びっくりです。

「私乃、家って、ここにいる全員で住んでるの?」

「そうだよ。皆の家。結構広くて、居心地いいんだよ!」

 僕は今この人たちの家に行っている。ちなみに、僕は全員下の名前で呼び捨てで呼ぶことにした。全員に「呼び方は何でもいい」と言われ、さんを付けて呼んだら、もう一度同じことを言われた。…さん付けが嫌なら、そう言えばいいのに…

「あ、見えてきたよ!」

 私乃が叫ぶ。あ…あれは…?

「宮殿…?」

 どう見ても宮殿だ。その近くにも結構なランクの家が並んでいるが、それらが霞むほど宮殿だ。これが僕たちの家なのか…?

 感動して私乃にそう聞くと、驚きの答えが返ってきた。

「あ、その隣の家だよ。」

 僕は盛大にずっこけた。


「このキャンピングカーが入るんだ…」

 僕はある意味宮殿よりもすごい内装に驚いてい

る。キャンピングカーが入る車庫には、他にも多くの車が並んでいて、玄関は二重鍵のパスワードロック。それを二つとも解除すると自動で扉が開く。中二心満載だ。

「すごいでしょ。結構お金掛かってるんだよ。」

 私乃が自慢げに言ってくる。まあ、人殺してるんだから、相当な額もらえるよな…どれくらいかな?

「源、任務って一回につきどれくらいの額がもらえるの?」

「大体…5000万くらいかな?いやー、使うところなくて困ってるんだよね。でも仕事しないわけにはいかないから、今5億は溜まってるよ。」

 多すぎる。共有財産としてでも多すぎる。

「今日は君の歓迎会としてすっごいパーティするよー?楽しみにしててね。いやー、ぼくもされる方の気持ちを味わってみたいよ。」

 やれやれ、といった感じで源が肩をすくめる。そうか。源がNO.1、つまり最初のメンバーだということは、つまり歓迎されたことがないのか。

「あ、そうだ。要君。ちょっと書いてもらわなきゃいけないものがあるんだ。ちょっとこっちに来てくれないかな?」

 源に手を引かれ、別室へ。割と暗いところだな…でも多分防音設備が整っているんだろう。扉を閉めると周囲の音が消えた。

「さ、じゃあこれにサインしてもらえるかな?」

 そう言って渡されたのは、大きく[誓約書]と書かれた紙。内容をまとめると、

①チームから逃げる(チームの人間が本人と協力者を除いて全員死んだ場合は除く)

②チームの人間を殺す(処刑は除く)

③自分の任務の邪魔をする

④全ての任務に参加する

以上のことを破れば、極刑に処す。

というものだ。

 迷わずサインをして、源に手渡す。するとまた源は不思議そうな顔をして「君は本当に変わってるねえ」と言った。

「なにが?」

「普通はこういうとき、もっと迷うんだよ。自分の命がかかってるんだからね。君には恐怖心がない…いや、違うね。自分の命を大したものと思ってないのか。…ああいやいや、気を悪くしたなら謝るよ。ごめんね。」

 結構失礼な物言いだと思うが、ある意味的を射てる。なるほど。確かにそうだ。僕はあまり自分のことについて考えていない。自分が死ぬのをそう大きなことと捉えていないようだ。

「あー、それと次。コードネームを決めてほしいんだ。」

 考え事をする暇もなく話が進んでゆく。

「何でもいいよ。」

「いや、本人が決めなきゃいけないんだ。そう決まってる。」

 そう言われてしばし黙考する。うーん…要だから…

「タートルで。」

「タートル?何で?」

「[か]な[め]だから。」

 皆コードネームはこんな感じに適当だったし、いいだろう。別に。

「うん。了解。じゃ、次は武器を決めてくれるかな?予算のことは気にしなくていいよ。さっき言った通り、お金は有り余ってるからね。」

「贅沢な発言だね…持ち運びも便利な方がいいんだよね?」

「そうだけど…刃物でも折り畳み式は作れるよ?」

「本当に!?じゃあ大剣がいい!できる!?」

「できるよ。じゃあ発注するね。」

「あ、あと手入れ用に砥石と布お願いしていい?」

「いいよ。大した値段でもないし。それにしても…君は本当に変わってるねえ。」

 まあ、この年で武器の手入れができる人なんてそういないだろう。ましてや、大剣だ。見たことのある人の方が少ない。

「大きさは?」

「僕の身長より少し大きいくらい。まあ150cmくらいかな。」

「重さは?」

「10kgまでなら使えるよ。まあ、もうちょっと重くても構わないけど、あんま重くない方がいいなあ。6kgまででよろしく。」

「分かった。発注しておくよ。…ああ、そうそう。明日は地下の訓練場で訓練だよ。覚えておいてね。」

「分かったよ…あ、そうだ。源、お風呂入ってきていい?汗で気持ち悪くて…」

「私乃もそう言ってたね。じゃ、私乃と二人で入ってきなさい。」

 源が当たり前のように問題発言をする。

「げ、源!二人でって…男湯と女湯に分かれてるの?」

「いや?二人で一緒に入ってきなさい。」

「僕、男だよ!?」

「知ってるよ?いいからほら。私乃も喜ぶよ。」

 …ずーん。

「羞恥心とか…」

「無いよ。私乃に嫌がられることもね。あの子、人に体洗われるの好きだからね。洗ってあげて。」

「いや、倫理的にだめでしょそれ!」

 なに言ってんだこのエロ親父!

「いいから行ってきな。ほら。」

「…私乃が僕にそう言ってきたらね。」


 僕は今、抜き足差し足で歩いている。私乃に気付かれないようにだ。僕だって一通り訓練は受けた。一応隠密術には長けてるはずだ!

 壁を伝って、そーっとそーっと…

「要くん、どうしたの?」

 心臓が跳ねる。後ろを見るが誰もいない。一体どこから…

「ここだよ要くん。」

「って上!?」

 天井に張り付いていた。どこにいるんだよ!

「よっ…と。」

 私乃が天井から降りる。声を掛けられないよう、全力で逃げる。が…

「どこいくの?要くん。一緒にお風呂入ろうよ。」

 そらきた。

「あー…えっと、これから用事が…」

「じゃあ終わるまで待っとくよ!」

 そんなことして終わるのはのは僕だ。

「…トイレに行くから…」

「待っとくってば!」

「…料理の手伝いを…」

「祝われる側がなに言ってるの!」

 終わった。完全に。

「…分かったよ。水着着るか、タオル巻いてね。」

「いいけどそれじゃ、洗いっこできないよ?」

「やるつもりなの!?」

 だめだ…この子はどんな教育を受けていたんだ…!受けてなかったのかも知れないけど。でも、そういうのって、教えられるものじゃないよね!?

「ほらほら。はーいーるーよー!」

「あ、そうだ!僕着替えがないんだった!」

「私の貸したげるから!」

 私乃は僕より背が高い。それはつまり、僕に服を貸せるということだ。特にこの子は女物を着てる様子はないので…

「…………屈…………辱…………!ぐふっ」

「要くん!?どうしたの!?」

 女の子に服を借りることになるとは…あ、そうだ!

「僕、下着が無いから!さすがにそれは私乃に借りるわけにもいかないし!」

「じゃ、源に借りよっか。げーーーん!!!下着借りてもいいーーー!?」

 私乃が叫ぶと、遠くから「いーーーよーーー」と聞こえてきた。くそ…!

「…分かったよ、入るよ…!」

 僕は覚悟を決めた。

次回はエロ規制入るかな…?

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