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変革者  作者: 雨の日
第一章~生まれし太陽~
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第五話

第五話


翌日


「さぁ!リベンジだ!」


「新人~」


背後から突然現れた雨の日の声に驚いた雄太は少し飛びのきながら銃も引き抜く


「気配なく現れないで!?怖いっす!」


「・・・溶かせよ?」


突如ナイフが振り下ろされた。もちろん、ためらいなど見えない


「おわっ!?」


あまりに咄嗟の事で雄太は困惑し、思わず昨日一日でしみついていた動作、つまり引き金を引いた

あくまでもナイフ目掛けて、だ


「っとあちち・・・ほれ、やればできるんじゃん、見てみ?ナイフどろっどろだぞ~」


ゆっくりと目を開けると雨の日の持つナイフは刃の部分が溶けており、明らかに雄太の能力が発動したことを示していた


「ほんとだ・・って!もし雨さんにあたってたら・・・っ」


すると雨の日はくすりと笑った


「お前なぁ・・・そーゆーのはもっとうまく使えてから言え?当たるわけないから。うん」


「そ、そうっすか・・・」


なんだか小馬鹿にされた気持ちを抱えながら雄太は銃を握り、試しに的目掛けて引き金を引いた

しかし、的が溶ける事はなかった


「あれ・・・?」


「新人よ~お前、俺に向けて撃った時何考えた?」


「・・・成程っ!」


なにを閃いたのか、雄太は再び銃口を的に向けて一度深呼吸

そして思いっきり引き金を引き絞った


「・・お見事」


じゅうぅ・・・と音を立てながら的は溶けていたのだ


「さて、今何を考えた?」


「銃口から熱が出て、的が溶けるシーン?」


「そう。俺らはイメージが具現化するんだよ、能力ってのは」


うんうんと頷きながら雨の日が語る


「てな訳で次のステップだ。ほいっ」


「これ、水風船・・?」


どこにでも売っているような水風船を手渡された。なかにはパンパンに水が詰まっている


「なかの水だけ、蒸発させろ。風船が爆発すれば蒸発成功だが、すこしでも熱が廻りのゴムに当たれば水漏れるし爆発しないからな?」


イメージが元になる・・・なら簡単だ!

と粋がっていた少年がいましたとさ。

しかしまぁ、出来る訳もないのです。

修行の風景とは実に地味。

何日もかかった。それもゴムが溶けてはやり直し、溶けてはやり直し・・・

永遠にも思える個数溶かしましたとさ





「はしょられたな」


「えぇ・・・俺頑張ったのに・・・」


雄太の手には、はじけ飛んだと思われる風船の破片が握られていた

仕方ない。投稿予定日の締め切りが近かったんだもの。











「あ、最近新人入ったらしいですヨ~?聞きました兄ちゃん?」


「ん?いやオレは聞いてねぇな・・・強い奴なのか?」


槍が少年に突き出される

だが、その槍は少年の一歩手前で、何かにはじかれたようにして動きが変わる


「んー・・・まだ能力が安定していないようでス~。なのでまだ未知数」


今度は弓兵が大量の矢を飛ばす

だが、すべて何かに弾き飛ばされる


「what!!those fellows monsuter!?」


一人の兵士が英語で何かを叫ぶ

しかし当の二人は向かい合って会話していて、一切大量の兵士に見向きもしない


「少しは骨のあるやつがいいな・・・でないと俺らの楽しみがねぇ・・・」


吹き飛ばされたはずの弓矢は何故が落下せず急停止する

そして打ち出した変革者の元に綺麗な曲線を描きながら飛んでいく


「デスネ~・・・少しは楽しませて貰いたいですヨ・・・」


一本一本丁寧に変革者に突き刺さる

何度も言うようだが、二人は一切兵士の方を向いていない

ただ話しているだけだ


「he・・・help!!」


一人が逃げ出そうとする

だが、それすら許されない

一瞬前まで大声で泣き叫んで逃げていた兵士は次の瞬間にはまったく声を出さなくなっていた

いや、その兵士だけではない。すでに戦場に生きていたのは二人だけだった


「あ、終わりましたね~兄ちゃん」


「だな。あぁ・・・貧血だ・・・」


フラッと足元が危うくなる


「またですか・・・まぁ制約が制約だけに仕方ないですねェ・・・」


肩を貸す少女

そしてふらつきながらも歩く少年

どこか異質な空気を纏った二人は異郷の地、アムリカで変革者狩りを行っていたのだった・・・







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