表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/25

わりと普通なクリスマス 2

(ミシェル)

 クリスマスプレゼント。

 本当は拳銃のグロック26が欲しかった。

 当然というか、銃はもらえなかった。でも。どうしよう? なんだかすごく嬉しい。銃じゃないのに。

 ボスがくれたのはピンクのハート型のネックレスだった。なんだかすごくプレゼントっぽくて、どうしていいかわからない。ネックレスを握りしめたままぼおっとしていると、ボスがかしてごらん、といって後ろからネックレスをつけてくれた。うん、似合っているよ。そういってボスはにっこり笑い、私のほっぺたにキスをした。わぁぁ。なんでだろう? 心臓がどきどきする。


(ボス)

 ゆでたこみたいになってうつむいているミシェル。プレゼントしたネックレスがミシェルの胸元で揺れている。恥ずかしそうな、でも嬉しそうなミシェルを見ていると、こちらも嬉しくなってしまう。ミシェルから私へのプレゼントは・・・ボディアーマー(防弾チョッキ)だった。いや、嬉しくないわけじゃない。ミシェルが一生懸命考えてプレゼントしてくれただけでもすごく嬉しいのだが・・・。だが、こんなものをどこで入手してきたのか。ロレンツィオはミシェルお手製のクッキーをもらっていた。ちょっとうらやましい。ちょっとくれないかな。ロレンツィオは甘いものそんなに食べないはずなんだが・・・。


(ロレンツィオ)

 ミシェルからもらった手作りのクッキーをほおばっていると、ボスが欲しそうな顔でみている。ミシェルから特別プレゼントをもらったくせに、意地汚い。俺が甘いもの苦手?ミシェルからもらったものは、特別にきまっている。もちろん完食。一欠たりともやるものか。ごちそうさま。


(ミシェル)

 ロレンツィオが私にくれたのは、暖かそうでとても綺麗な手袋とマフラーだった。マフラーを巻くとなんだかロレンツィオに守られているような気がする。帰り道、さっそくマフラーをぐるぐる巻いて外に出る。寒くってもへっちゃらな感じ。


 ロレンツィオにあげたクッキーは、寮が同室のエレナと一緒に作った。エレナの実家にお邪魔して、作らせてもらったのだ。

 エレナが、パートナーの予定の人に贈り物をするなら「手作り」にするべきだっていったから。最初はエレナに薦められた「誰でも絶対に失敗しない簡単なマフラー」に挑戦したけど、惨敗。それで、クッキーを一緒に焼くことになったのだ。クッキー作りもものすごーく苦労した。マフラー編めたり、クッキー上手に焼ける人を尊敬します!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ