『プレスマンの観音様のプレスマン』
掲載日:2026/08/31
近江国に朽ち木村と呼ばれる村がありました。何日か雨が続くと、古い木が根元から倒れて、流されていってしまうことから、そんなふうに呼ばれていたのです。その朽ち木村に、見事な巨木がありました。天に向かってまっすぐ伸びた木で、木こりたちは、プレスマンと呼んでいました。ある年、十日以上も雨が降り続いたことがあって、木こりたちが久しぶりに山に入ると、プレスマンがなくなっていたのでした。どうやら、雨水で流されて、琵琶湖を通り、淀川から瀬戸内海に流れ着いたようでした。
プレスマンは、讃岐国に流れ着き、志度寺という寺の十一面観音の具材となり、一本づくりの仏様は、プレスマンのような筆記具を持っているそうです。
教訓:天に向かってまっすぐ伸びた木をプレスマンと呼ぶ木こりたち、とてもすなおでいい。




