6+ 激闘の黒崎
(*+ - +*) < 特別エピソードです。黒崎のことが好きになるかも!?
「おまえは先に行け!こっちは片付ける!!」
「恩に着る!あとでコンビニのアイス奢ってやるからな!!」
「だからなんでコンビニなんだよ!?」
夜の街に会話を響かせながら、黒崎は黒スーツの三人に向きなおる。
「五分...いや、三分だ。三分で片付けるぞ、俺。」
「相手は異能者だ。全員グレード3に移行せよ。」
「「承知!」」
最新の魔導機器が三人の身体を強化する。
「へっ...面白いもん使ってやがるぜ。」
黒崎が地面を蹴る。瞬間、アスファルトにクレーターが爆ぜる。
魔術ではない、「純粋な身体強化」の異能。
ドッという衝撃音とともに、男のひとりが反応する間もなく吹き飛び、警棒が地面に転がる。
「速い!補助魔法無しでこの速度か!?」
「オラアアッ!」
黒崎の拳が、もうひとりの男を突き放す。本人こそ無自覚だが、陽斗という『最強』に出会ったことで、彼の眠っていたポテンシャルが急速に目覚めていた。
「なかなかやるな...どうやら、私の出番のようだ。」
氷室は懐から数枚の符を投げた。
「――雷鎖、展開。」
空中で氷室の投げた符が電気を帯び、黒崎の四肢を絡め取る。
「ぐ、ぐあ......なんだ...これ.........。」
「君の魔力は素晴らしいが、おとなしく我々についてもらおう。」
「おとなしく、なる......もんか!」
ブチブチッと音を立てて、黒崎にまとわりつく縄が切れる。
氷室の顔に初めて驚愕が走る。
「......ばかな、特務四課の拘束を自力で解いた、だと...。」
立ちすくむ氷室の隙をついて、黒崎が飛び上がる。
「...このままナイフをおまえに当てることもできるが...命を奪うのはさすがに躊躇う。今日のところは逃してくれよ!」
「はっ、しまった!待て!!」
「やなこった、とっくに三分経ってんだ。」
夜の闇に強い風が吹く。黒崎は月の光を横切り、戦闘を離脱したのであった。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
次回、少女の正体はいったい!?
(*+ - +*) < 次の更新は、明日の朝、8:00です。




