登場人物紹介(二章まで)
★自警団の仲間たち
・ニール
自警団のリーダー。幼い頃から騎士に憧れており、仲間でも他人でも困っている人のことは放っておけない熱血漢。
密かな悩みは年の割に童顔なこと。髭でも生やしてみようかとこっそり思案中。
・アロン
「英雄」になりたいという夢を持っている少年。手先が器用で愛用のクロスボウは手作り。
ニールと一緒に練習を重ね、ついに一人で逆立ちができるようになった。今度はそのまま歩けるよう頑張るつもりでいるらしい。
・ゼレーナ
貧民街出身の女性。通りすがった旅の魔術師に才能を見出され、魔法の知識と教養を授けられた。誰に対しても歯に衣着せぬ物言いをする。
自警団として活動する時間が増えたため占い稼業は縮小営業中だが、開店時には結構な列ができるようになった。
・エンディ
騎士の家に生まれた少年。謎の奇病に侵されており髪も肌も白い。感受性と想像力が豊かで、その性質は扱う魔法に反映されている。
家にこもりがちな生活を送っていたため、カードやボードゲームに精通しておりめっぽう強い。
・ギーラン
幼い頃から傭兵として戦場で生きてきた男。口調も態度も荒々しいが何故か子供から好かれやすい。
無類の酒好きで毎日がぶ飲みする程だが、二日酔いになることはなく至って健康体。ゼレーナやルメリオからは気味悪がられている。
・ルメリオ
没落貴族の青年。傷を癒したり攻撃を弾く壁を生成する魔法に長けている。女性には常に紳士的に振舞うことが信条。意外にも料理上手。
自警団の中では世間一般の常識に通じている方なので、今ではすっかり世話焼きお母さん的立ち位置。本人は少々複雑な様子。
・イオ
報酬と引き換えにどのような仕事もこなす一族「刃の民」出身で双剣使いの青年。過去に左目を失っている。
最近、王都の子供たちと会う度に宙返りや側転を見せてとせがまれるようになり、渋々ながらも応えてやっているため結構な人気者になった。
・フランシエル
竜人族を母に持つ少女。一人で放浪していたところをニールたちと出会った。グレイブを使って戦う。
空き時間には寝泊まりする宿屋で積極的に給仕をしており、明るい接客態度で人気上昇中。料理も少し覚えた。
★王国の住民
・ジュリエナ
・リーサ
・ミア
ニールが滞在している宿「月の雫亭」を切り盛りする三姉妹。
長女のジュリエナは落ち着いた物腰の色っぽいお姉さん。実はギーランより酒豪。
次女のリーサはてきぱき動くしっかり者で料理上手。王都の様々な噂話に精通している。
末っ子のミアは少しはにかみ屋だがよく働く。アロンのことが好き。
・ゴルドン
王都の目立たない場所に工房を構える鍛冶師の男。無口だが非常に腕利き。
その名を知る者の中には貴族や騎士もいるらしい。
・ミューシャ
ルメリオの家で使用人として働いている。見た目は幼い少年だが正体は魔物。主食は花の蜜。
ちなみに性別はない。
★王国騎士団
・ベルモンド
王国騎士団剣士隊の隊長。元は傭兵としてイルバニア王国の要人に仕えていたが、功績をかわれ騎士団長に昇りつめた稀な存在。
見た目に違わぬ荒々しい戦いぶりを見せるが普段は理知的。
・ヒューバート
王国騎士団剣士隊所属。ベルモンドの副官。
真面目にかつ忠実に職務に向き合い、ベルモンドや他の騎士たちからの信頼も厚い。
・ユーリウス
王国騎士団弓術士隊の隊長。弓術の腕前はすさまじく、最年少で隊長の地位についた神童。
古代に生きていた妖精族の末裔という噂がある。
・ロイド
王国騎士団弓術士隊所属。ユーリウスの副官。
元は剣士隊所属だったが、ユーリウスに弓の才能を見出され引き抜かれた過去を持つ。
・エカテリーン
王国騎士団魔術師隊の隊長。騎士団の中で唯一の女性でもある。男性的な立ち居振る舞いをする。
その存在を疎ましく思う一派がいる一方、騎士団の内外に熱狂的なファンを抱えてもいる。
・フェリク
エカテリーンの副官である魔術師。彼女の従兄でもある。
かつては彼を魔術師隊の隊長にするべきという声もあがったというが、エカテリーンの右腕となる道を選んでいる。
・テオドール
貴族の生まれで、王国騎士団剣士隊に入隊した。
一度は騎士団の脱退を考えたものの、ニールに剣で敗北したことを機に一念発起、打倒ニールを掲げて日々鍛錬に打ち込んでいる。
・アルフォンゾ
王国騎士団剣士隊所属。エンディの兄。
亡き母の願いを忠実に守り、エンディを大事にしてきた。表には出さないが今も可愛いと思っているらしい。
★王国貴族
・エルトマイン公爵
イルバニア国王の弟。自警団の存在をよく思っていない。
・グレイル
エルトマイン公爵の腹心として暗躍する謎の男。




