悪の組織デスゲーム
西暦21XX年、人類は敗北した。
秘密結社やエイリアン、特殊なテロリストやその他諸々の悪の組織に、地球内外の全ヒーローが敗北したのだ。
ある探偵は滝壺へ落ち、あるロボットと友達の少年は谷底へ落ち。
変身アイテムを有する異世界の住人は、変身アイテムは見つからないまま、一匹を残して全て捕まり。
全能の力を持つ者も、その力の源を奪われた状態で囲んで殴られ蹴られ。
歴史を変える組織や、亜空間を通過して来るヒーローも、通過する亜空間に、飛行能力や射撃機能を持つ多くの刺客を送って封鎖している。
アメリカ軍もエリア51を除いて全て破壊した。
都市伝説に過ぎないエリア51も警戒には値しないだろう。
また、ヒーローの多くが内部からの裏切りや、超広範囲攻撃により、死体の塵すら残さず消滅し、それを見たほとんどが戦意喪失し行方不明となった。
このように、我々「悪の組織連合」の勝利は確定した。
もはや、完全勝利に大した戦力も必要ではない。
「よって、悪の組織に不要な弱者を淘汰する、デスゲームを始める!」
「「「ウオオオオーーーー!!!」」」
「あ、僕はせっかく裏切った世界の結末を見たいので不参加でも良いですか?」
「うむ。構わんぞ」
「感謝します。」
(秘密裏に戦力を結集していたけど、ここから自滅してくれるなんて好都合)
「ふうむ。
死体を確認できているものは少ないし、戦力は温存しておきたいのだが……」
「おやおや。この私が仕留めそこなうとでも?
彼は滝壺に落ちる瞬間まで変身していなかったと、この目で確認しております。
生身で助かるはずはありませんよ」
「あのロボットも、損傷で自爆寸前だった。
その上、谷は光も爆音すら届かない、あの高さだ、助かるまい。」
「グェッグェッグェ。
変身アイテムも見つかったしな。
あのアイテムを利用したダークヒーローも製作中なのだ。」
「ムゥ……ならば良いか……?」
「フフッ……あの不死身の戦士もとてもしつこく、ついに倒したときは、やったか!と叫んでしまいましたよ」
「%%%1297ae1347lxvte2o」
「どこでやりあう?
流石に戦艦本部の中じゃまずいし、戦いにくいぜ。
何か間違って動力炉に傷でもつけば、ボカン!だしな。」
「ほう、確かに。
……ところで、その動力炉について詳しく」
「おう。気をつけろよ、
あそこは見つかりにくい通路だから迷い込むことはないと思うが……」
「この採石場はどうだ?
臆病者でも逃げられん地形だし、巨大化もできる。
近くに川も森もあって、擬態など環境が重要な能力も活かせるだろう」
「確かに、この地形なら一網打尽ですね。」
「ほう、余裕だな。
裏切り者の貴様を信じて手を組むような者がいるとは思えんが」
「いえいえ、そのようなことは……」
「妙だな……私の予知には、その採石場で包囲殲滅されると見えた」
「おや、奇遇ですね。私も先ほどから妙な心が聞こえるのです」
「まあ、過去の改変阻止とかで色々あったからな。すぐ調子も戻るだろう」
「考えてみれば、裏切って我々につく野心家でしたね。気にするほどじゃない」
「(キュピーン)」
「(ピカッ)」
「(チカチカッ)」
「カオヤ、ワリガ」
「1a038rhgd0」
「1010010101010101010101」
「・-・--・----・-」
その時、不思議なことが起こった。
異なる時空から、死んだはずのヒーローが現れ、採石場に集った悪者達を一網打尽にしたのだ。さらに、悪の組織連合の本部でもある戦艦は、何者かによって動力炉を破壊され自爆した。
アメリカの勝利である。
こうして、世界の平和は守られた。〜完〜




