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3次元に生きる人の笑い方。  作者: LDLR
第1生 はじまり
1/3

土曜日の始まり

チュンチュン

聞こえる。鳥のさえずり。

もう五月なのに、まだ雀がいるのか?

少し不思議に思うな。

あぁ…目が…目が……とろけて寝ちゃいそうd



「チゅウん!!!ちゅん、チュウん!!!

チュんチゅん、ちゅんんんんん!!!!」


「うおおまえか!!!!!!!!!!!

 今日もうるせぇい!!!!!!

 そぉいっ!!!!!!!」ポチッ













うぁぁあ……………

仕方なく背を伸ばす。

体はある程度鍛えてきたから、

重いはず無いのになぁ

ベッドってやっぱ魔法でもかかってるんかな。






てかあのアラーム、後で音変えよ。

毎朝あれはやっぱりダルい。



ここ2週間、あのアラームを使って

起きられない時はなかった。

防音室で寝てるから、

騒音だ、とか考えなくてもいいんだけれど……

流石にあれはないな。また録音しなきゃ。













………………朝。








朝……………


今は…………朝。








朝という時間は嫌いではない。

でも。

「朝」が好きか、と聞かれると

ほんの少し答えるのに時間がかかる。


頭の中で、その文字が渦巻き出すのだ。


……朝に考えることじゃないな、これ。

夜に考えないと、忘れにくいからな。








さてと…朝メッシの支度でもしますか……おっと。

今日はかなりでかいな。鎮まってくれないかい?


………君がそのままだと、俺は屈んだ姿勢を

保たないといけないんだよ?

保ったまま調理よ?

わかる???ねえ?????




……………我ながらパーフェクトな独り言やな。

うん。





とりあえず、オーブンで5分、食パンを焼く。

俺はマーガリンかバター派だな。

ジャムとかチーズでも全然いける。








その5分の間に、ヨーグルトを準備する。

これは小分けパック派だ。

ボトル型のは、腹を壊しそうになる時がよくある。

胃が弱いのかなんだか知らんが、

小学生の頃はよく走ってる最中に痛みが来て、

ゆっくり歩いていた記憶が蘇ってくる。








そうこうしてる内に、パンが焼ける。

うん、美味そうだ。

この2つさえあれば、

あとは適当なジュースでも飲めばいい。





「いただきまーす」




ガリリッ…





うまいッッ!!やっぱり朝飯はこれに尽きる。

あぁ…ヨーグルトのとろみもなかなかうまい。

果肉入りって最高だよな。




「ごっさまでしたー」

朝メッシも食い終わり、

仕事の準備………かと思った。

違う。今日。休みだ。土曜やん。やった。






ベッドにダイブするースマホ開くー………

一般人が見てもまったくわからないロック画面。

ゲームで特別な称号をゲットしたときの、

ゲーセンで撮った写真。音ゲー最高。








この曲はとにかくやりまくった。

高校生の時に、

譜面を研究して、ひたすら詰めて……

そしてやっと手に入れた称号。

大歓喜だったなぁ……








さて。今日もやりたいことやりますか。

音ゲーもいいけど………今日は何か新しい事でも。

そだな。いきなり「Vtuber」でも?









……ナシじゃないな。


一時期音楽とか、

なんでも創作したりするのにハマってた。

だが創作には"最高の道具"が必要だった。

そう。デスクトップPCだ。










そこでワタシは自作PCを作る、という暴挙に出た。

こうすると、とても安く値段が収まるから

個人的にもオススメの手段だ。


そして。

これだけの性能があれば……配信もラクラクだ。

我ながら恐ろしい。







さっそくアプリをダウンロードする。

顔バレだけは勘弁なので、アプリは慎重に選ぶ。

有名な配信者も使ってるアプリにした。


しかし問題発生。3Dモデルも2Dモデルもないやん。

豪速でエディタをダウンロード、そして作成。

ここまで実に1時間半である。











エディタに1時間。まぁよくある話だ。

さて………


準備もできたので、さっそく…………

やってみようか。












配信開始。なんと数名がもう見に来た。

フォロワーは地味に多かったりする。

そのおかげだろう。



配信自体は結構手慣れている。

友達のライブ配信を、

何回も手伝っていた事があった。

その時には声だけ出ている。

個別で雑談もやった事があるから、

その人が来てくれたのだろう。








アカウントの名前は「鋼弾こーだん」だ。

俺の名前を元にした。


なんかいいな。






「こーだん」、こと「黒宮(くろみや) (とおる)」は

そんな事を思いながら、配信を終わらせたのだった。

これは、いつか"君"に殺されかけそうになる話。

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