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ワタシノキミニッキ  作者: 桜渓凪愛
8/13

タイケン

8話目投稿しました。

2020年10月23日。今日はなんと職場体験で小学校に来ているの。

この時期に、高校生にもなって職場体験なんて珍しいこともあるなんて思ったわ。でも、職場体験というよりはインターンに近いかもしれないわ。中学生のときにやった職場体験よりもより本格的になって少しだけ授業も担当させてもらえたから。

将来の夢なんてまだ具体的には決めていないけれど、体験先に学校を選んだのはなんとなく教員に憧れを持っていて、なってみたいななんて思ったからで。まさか一緒になるなんて。元気いっぱいのあなたなら体育教員が似合ってるかもね。なんて思ってみたり。


「有馬くんはなんで学校を選択したの?」


「俺さ、元気が取り柄だーって自分で思ってて、周りからもそう言われてて、今までそれでキャラを通してたんだけど、将来のこと考えたらそれだけじゃうまくいかないかもなって自分の親見て思ったんだ。だから、ちょっと真面目に考えて、学校行事も最高に楽しむけど行事を支えてくれる先生たちを見てなんかいいなって思ったこともあって、って感じかな。うまく説明できてないかも。わかりにくくてごめん」


「ううん、なんとなくわかるよ」


「よかった」


「私も似たようなものだから。有馬くんに出会えて少し自分を変えられて。そういう自分に気づけたから、私みたいな子に学校は楽しいところだよって伝えられたらなって思ったの」


「俺よりしっかりしてるじゃんか」


「似たようなものだってば」


そんなやりとりをしながら1日を過ごしていったわ。あまり将来についての話はしたことがなかったから新鮮で少し楽しかったの。気づけば1日が終わってることもあったわ。

それにしても有馬くんが教員って意外と似合ってるって思わない?

まあそんなことを自分しか読まない日記に書いても仕方がないのだけれど。

体験の途中でなんとなく、本当になんとなく彼に何を専門にするのか聞いてみたの。そしたら


「俺は国語かなって今のところは思ってるよ。体育じゃないのかよって友達に言われたこともあるけど、国語の教員ってなんか人気だろ?」


なんて言ってたわ。理由が面白くてつい笑っちゃって。そしたら怒られたわ。

怒った顔は私の目に、脳裏に、今も強く焼き付いているわ。かっこいい雰囲気とは裏腹に考えることは案外可愛いってことも私は気づいているのよ。


ちなみに私は理科の教員を考えているの。理科の女の先生ってなんか魅力的でかっこいいじゃない。そんな稚拙な理由だけれど、憧れたものはしょうがないものね。彼の理由を聞いたあとに私も科目を言ったら似合うって言われたわ。そんなに似合うかしら。いつか惚れ薬でも作ってあなたに飲ませようかしら。なんてね。

読んでいただきありがとうございます。少し間隔が空いてしまいすいません。なかなか忙しいですが今作完結まであと5話、頑張っていきたいと思います。

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