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ワタシノキミニッキ  作者: 桜渓凪愛
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シュウギョウシキ

5話目投稿しました。

2020年7月23日。今日は待ちに待った終業式。私のクラスは1学期が終わったと大はしゃぎ。この暑い中学校にこいという方がおかしいくらいの暑さだったもの。私、暑いのはダメだけれど、あなたが横の席にいるから頑張って学校に来たわ。私は汗をあまりかきたくないから早めに来るのだけれど、あなたはいつも遅刻ギリギリで寝癖をつけて可愛く登校してたのをこの目に焼き付けてるわ。


「おはようございます!」


「遅刻ギリギリだぞー」


「すいませーん」


こんなやりとりを今日もしてたわ。あなたと先生のお決まりのやりとり。このやりとりがあなたがちゃんと学校に来た証拠。私はそれを確認しているの、だって直接は見れないでしょう?恐れ多くて。でも。


「...おはよ」


「ん、おはよ!」


おはようの挨拶だけは自分からするの。私が自分で決めた毎朝のルーティン。これをするだけで、いや、これではじめて私の朝は始まるって言えるの。

そのあとは特にこれといった出来事もなかったのに、放課後になって急接近があったわ。


「ねえ、夏休みさ、なんか予定ある?」


不意に話しかけられたことに驚いて私はうまく返事ができなかった。


「...え?」


「だから、夏休みどこかに出かける予定とかあるかなって思って」


「...ない、けど」


「そっか!じゃあさ、夏休みさ、遊ばない?」


まさかあなたの方から遊びに誘われるなんて。たしかに私には夏休みの予定なんて何もないけれど。私はこのとき驚きながらも喜んでたわ。誘ってもらえるとは思わなかったもの。もちろん返事はイエスよ。


「いいよ...遊ぼ、っか」


私はいつも、あなたの前で吃ってしまうのを辞めたいと思っているのになかなか辞めれないの。だって緊張しちゃうから。日記の中でならこんなに流暢に言葉が出てくるのに。なんとか現実にも活かせないかしら。あなたと出かけるときまでになんとかしなくちゃいけないわ。


「じゃあ、連絡先交換しよう!」


「え、ええ」


連絡先を交換するとあなたは颯爽と帰っていったわ。私はクラスメイトの嬉しそうな雰囲気に混ざったような、溶け込むような、そんな空気になってただ机に座っていたわ。ぼうっとしていただけでどれくらい時間が過ぎたのか、いつの間か外には野球部が集まり、声出しをしていた。その声で我に返ると私もゆっくり教室から出たわ。これが私の夏休みの始まり。

その日のうちにあなたの連絡先をお気に入り登録したことはもちろん言うまでもないわ。

読んでいただきありがとうございます。

お久しぶりです。リアルの方が忙しく、なかなか投稿できてませんがこれから少し頻度を上げていきたいと思います。ぜひよろしくお願いします。

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